キャンプに行くようなもの テント被災者に伊首相がまた失言
失言癖で有名なイタリアのベルルスコーニ首相(72)は7日、同国中部地震の被災者が暮らすテントを訪れた際、子どもたちに「テントで暮らすのはキャンプに行くようなもの」と発言した。ANSA通信が伝えた。
首相は8日、発言の真意を尋ねられると「悲観的な雰囲気を楽観的なものにしたかった。子どもたちは笑っていた」と説明した。
首相はまた同日の記者会見で、震災により「個人記録を打ち破った。44時間寝ていない」と自らの頑強さを強調。首相は6日の地震発生以来、3日連続で現地に足を運び、視察や記者会見に臨んでいる。(共同)
イタリア中部地震 村は消えた
崩れ落ちた家々を見詰めながら、人々が肩を寄せ合い泣いていた。イタリア中部地震の震源に近く、建物の大半が全半壊したオンナ村。村民約300人のうち約40人が死亡、生き残った住民も壊れた家から避難し村は消えた。「亡くなった人は全員知っている。みんな知人や幼なじみだから」。住民はこう話すと声を詰まらせ手で顔を覆った。
嫁ぎ先の隣町ラクイラで被災し、家を失ったというファビアナ・ルドビッチさん(50)は地震直後に村を訪ねると、生まれ育った実家も大破していた。
「実家の隣では10歳の娘ら3人が、がれきの下敷きになって死んだ。小さな村だから、死んだ40人の名前を全員挙げることができる」。自身の母親は無事だったが精神的に参っているため村にいることができず、郊外に避難させた。
村には時折、避難先から様子を見に戻る村民も。そのうちの1人の30歳くらいの男性に声を掛けたが「何も言いたくない」とだけ話し、がれきを前に肩を震わせた。(共同)
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