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主記事.402 惨事!

2012-10-17 12:46:53 | 記事保守

姫路爆発事故、県警が現場検証 危険物除去に時間かかる

2012年10月17日11時20分

 消防隊員ら37人が死傷した日本触媒姫路製造所(兵庫県姫路市)の爆発事故現場で17日、兵庫県警が現場検証を始めた。爆発したタンクから飛散した危険物の除去に時間がかかり、発生から18日たって本格的な原因解明が始まった。

 捜査員約20人が、爆発したタンクや、焼け焦げた消防車2台を中心に調べている。姫路市消防局の約30人も同時に原因調査に入った。

 事故は9月29日に発生、アクリル酸を一時的に貯蔵する中間タンクが爆発し、放水準備中だった網干消防署の山本永浩さん(当時28)が死亡した。

 

「息子を返して」 犠牲山本さんの父語る

2012年10月10日

 日本触媒姫路製造所の爆発事故で、犠牲になった姫路市消防局、山本永浩さん(28)の父雲一(うん・いち)さん(60)=高砂市=が、息子を亡くした悲しみを語った。仕事に励む息子の姿に喜びを感じていた生活が一変。「息子を返して欲しい」と会社への怒りを訴えた。

 永浩さんは、3人の姉がいる4人きょうだいの末っ子。中学と高校で柔道、大学では日本拳法を続けていた。体が大きくて、「人助けの仕事をしたい」との思いから消防士になった。
 3年前に網干消防署に配属されてからも、家に帰って1時間ほどランニングしていた。「仕事のことを話すことはなかったけれど、頑張っているように見えたのがうれしかった」という。
 事故当日、経営する焼き肉店の昼の営業を終えてテレビを見ていると、「網干で爆発事故」とテロップが流れた。夕方、消防署から電話がかかり、「申し訳ご ざいません。爆発事故で永浩さんが亡くなりました」。聞いた瞬間、体も声も震え始めた。自分で車を運転できないため、近所の男性に運転してもらった。妻と 2人、「間違いやったらええのに」と話しながら網干署に行った。
 遺品の中に、永浩さんの名前が書かれた焦げた手袋があった。「熱い思いをしてかわいそうに。最後までよう頑張ったな」と声をかけた。
 今も、永浩さんが亡くなった実感はないという。玄関先で永浩さんのものと似た車を見ると、「帰ってきたのでは」と思い、目で追ってしまう。幼い頃に買ってあげたゴジラのおもちゃが目に入ると、思い出がよみがえる。
 「社長が謝罪に来たが、会社から事故原因や状況の詳しい説明は何もない。なぜ危険と分かっていたのに近くまで消防を誘導したのか、安全管理がどうなっていたのか、きちんと説明して欲しい」と語った。(神山純一)

◇迅速な情報共有 消防局長が訴え
 爆発事故を受け、県や関係機関でつくる「県石油コンビナート等防災本部」(本部長・井戸敏三知事)の初の本部会議が9日、県災害対策センターで開かれた。消防関係者からは、迅速な情報共有を企業側に求める声が上がった。
 冒頭、姫路市消防局の山本永浩さんの死を悼み、約40人の出席者が黙祷(もく・とう)した。その後、姫路市や県警、兵庫労働局が経緯を説明。日本触媒姫路製造所の楽谷健二所長が「深くおわび申し上げます」と頭を下げた。
 爆発したタンクの常時監視システムの運用状況について井戸本部長が説明を求めたが、楽谷所長は「現在鋭意調査中。確認でき次第報告するように努めたい」と述べるにとどめた。
 姫路市消防局の大原辰夫局長は「第一に情報を頂けるのが(企業の)自衛消防組織。我々も化学知識を学ぶが、すべてをまかないきれない」と述べ、企業側に迅速な通報や情報共有の徹底を求めた。(井石栄司)

◇60事業所調査へ/兵庫労働局
 兵庫労働局は9日、発熱反応を伴う化学設備を持った県内約60の事業所に対して緊急立ち入り調査を実施すると発表した。労働安全衛生法で定められた設備の安全管理基準が守られているかについて、重点的に調べる。11月末までに調査を終えるという。

■日本触媒姫路製造所の爆発事故の経緯
(9月29日)
13:00ごろ タンクからの白煙上昇を従業員が発見
13:40~45 製造所の自衛防災隊が出動
13:48 ホットラインで姫路市消防局に通報
13:51 消防車1台が警戒出動
14:00 消防車が現場到着。従業員から「爆発の危険性がある。冷却してほしい」と言われる
14:05 現場の消防隊員から消防局に出動要請
14:11 消防車や救急車計9台が到着。放水準備
14:33 爆発(消防局発表)
14:34 現場から「多数の負傷者」と無線。消防局が大規模救急救助指令
17:15 日本触媒が記者会見。総務部長が陳謝
16:02 網干消防署の山本永浩さん(28)の死亡確認
(30日)
14:00 日本触媒の専務が記者会見。通報遅れについて「自分たちで冷却できると思った」
15:30 鎮火

◆ひしゃげ黒こげ/事故現場上空から
 今月3日、ヘリコプターで上空から現場を見た。85万平方メートルの広大な敷地のほぼ中央に焼けこげた一角がある。だが、目をこらしても、爆発したアクリル酸のタンクが見当たらない。
 焼け跡を見続けると、ひしゃげた黒こげの鉄板のようなものが爆発したタンクだとわかった。北隣にある二つのタンクは何とか原形をとどめているが、黒く焼 けて傾いている。周りの配管もゆがんでいる。道路にはアクリル酸が飛び散り、約100メートルにわたって舗装が茶色く汚れていた。窓ガラスの吹き飛んだ消 防車がそのまま残っていた。
 岸壁に並ぶタンクに比べると、爆発したタンクは極めて小さい。これほど小さなタンク一つが、国内で史上最悪の死傷者を出したコンビナート事故を引き起こしたことに、背筋の寒くなる思いがした。(笹川翔平)

2012年10月10日

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放水塔の先のひしゃげた鉄板のようなものが爆発したタンク。左隣の二つのタンクは黒く焼けて傾いている=姫路市網干区興浜、本社ヘリから、戸村登撮影

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事故で亡くなった消防隊員の山本永浩さんの遺影を前に話す父親の雲一さん=高砂市、中里友紀撮影



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