英女王とIRA元司令官、会談へ 和平定着を象徴
英国からの分離闘争をカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の司令官として率いた、北アイルランド自治政府のマクギネス副首相が、エリザベス英女王と会談する。北アイルランドの和平定着を象徴する「歴史的な面会」(英BBC)となる。
IRAの政治組織シンフェイン党が発表した。女王は昨年春、英国の君主として100年ぶりにアイルランドを公式訪問して独立闘争の犠牲者らを追悼。シンフェイン党の側も関係改善を進める。26、27日に予定する女王の北アイルランド訪問の際に会談する。
北アイルランド紛争では、英国からの分離を求める少数派カトリックと、英統治の存続を望む多数派プロテスタントが対立。3200人以上が犠牲になった。1979年には女王のいとこのマウントバッテン卿がIRAのテロで爆死している。(ロンドン=伊東和貴)
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