北方領土問題ですが、平和条約は第二次大戦後に結んで当然で、特に冷戦終結後も放置されてきたのが問題と言えるだろうと思います。何故結ばないといけないのか?というより何故結ばないのか?です。まぁ、対中で積極的意味も考えられますが。極東ロシアは人口希薄で北方領土に展開するロシアの部隊が日本を占領するリスクはかなり低く、日本とロシアが経済協力を行うことは、日本に大きな危険があるとは言えません。特に東においてはです。中露の協力が無くなる事態は考えにくいですが、これまで(ここまで大きくなるまで)中国と経済協力してきた訳で必ずしもロシアとの経済協力の選択肢を排除する必要も無く、中国の脅威をロシアも感じている部分もあって、北辺西辺で接するのはロシア及びその勢力圏になります。チャンネルがあるに越したことはありません。
これまで戦後日露交渉はずっとあって、それをベースに考えることは重要です。今更積み重ねがゼロなら協議をする意味もありません。北方領土におけるロシア側のメリットに距離が近くこの地域では経済力がある北海道との連携があって、北海道にとっても行き止まりになるより平和条約を結んで大手をふるっての協力した方がいいですから、これがwin-winの関係です。この互いに重要な協力関係を生み出すことが出来るのは日露だけです。ただ、第二次世界大戦中に協力する訳にはいかないというだけの話です。
国後・択捉の開発なら漁業は重要だと思います。北洋漁場はそもそも良い漁場で、根室や釧路といった拠点が日本にあります。ギドロストロイとの競合が残る可能性は否定できませんが、平和条約を結べば、ロシアの領域はロシアに決定権が残ります。その場合、比較的人口稠密な北海道との連携が強まることは、在ロシアの企業にとっても都合がいい訳です。オホーツク海は冬に流氷でいっぱいになりますし、千島は大都市から遠く、例えば北海道の病院の利用なんかも考えられますし、食材の供給も考えられます。鉱山等の資源エネルギーにしても日本企業の選択肢が増えて損はありません。観光も知床世界遺産と(仮にロシア領になるとしても)国後との連携等考えられます。
樺太の開発で言えば、資源エネルギーの他に農業・牧畜の可能性はあると思います。北海道は日本の農業の一大ブランドでノウハウもありますし、気候が厳しいといっても、満州(東北三省)や北欧・カナダの農業だって強いですし、ロシア自身にもノウハウがあります。日本を含むアジアは食料自給率が低い難があって、樺太農業に可能性はあるでしょう。
これは沿海州・極東ロシアも一緒ですし、大陸は特に林業が依然重要です。縄文土器は世界最古級とも言われますが、アムール川下流も相当古いらしく興味深いところです(アムール下流域における土器出現期の研究 (1))。
世界遺産バイカル湖(阪急交通社)の開発はかなりポテンシャルがありそうです。その自然環境は勿論魅力なのですが、どうも黄色人種(新モンゴロイド)が生まれ育った地である気配があります。新モンゴロイドは寒冷地適応を経ていることからシベリアで生まれたと言われますが、シベリアの何処かと言われれば、バイカル湖かなと。そもそもバイカル湖周辺はマンモスと関連して荒屋型彫器を生んだ旧石器時代の中心地とも考えられているようです(北方系の石器・・・ 遥かシベリアにル-ツを持つ石器 加須インターネット博物館)。動物は水を飲まねばならず、大型なら尚更です。マンモスは絶滅していますが、ヘラジカなんかも当然水場を好んでいるようです(ヘラジカ National Geographic >氷が解けると、ヘラジカはよく湖や川、湿地に集まり、水面および水中の水草を食べる。水辺をすみかとしており、巨体にもかかわらず泳ぎが得意で、数キロも泳ぐことができ、約5メートルの深さまで30秒間ほど潜ることができる)。マンモスだったら尚更水を飲む必要はあったはずです。バイカル湖は冬に凍結するようですが、その場合は雪でも食べたのかもしれません。そういう訳でバイカル湖周辺にマンモス(やヘラジカ等)が多かったとすれば、マンモス狩りをする人間も多かったはずで、ここで定着した形質(寒冷地適応)は数が多いことから周辺によく拡散したと考えられます。旧石器時代は先土器時代の狩猟採集社会ですが、大型動物がまだ滅ばず残っていた時期が長いです。人口が集中するところに得てして文化があります。人類は結構長く肉食で育った可能性もあって、少なくとも農業依存はわりに最近の現象だということは、人間を考える時、押さえていいのかもしれません。
バイカル湖周辺にはブリヤート人=モンゴル人が住みます。モンゴル人は相撲でお馴染みですが、典型的な新モンゴロイドです。モンゴル人は現在主にバイカル湖周辺等ロシア、モンゴル、内モンゴル自治区(中国)に分かれて住みますが、内モンゴルのモンゴル人は漢族移民の脅威に晒されているともいいます(既に漢民族が80%以上とも)。これまでの例から、次はモンゴルでその次はロシアといったふうに脅威が拡散していくとも考えられる訳です。ただ、モンゴルという国はソ連の衛星国であり、親中というより親ソ・親露だと思います。中国は明らかに自らを圧迫しますが、ロシアはそうした人口圧による拡張の脅威が事実として少ない訳です。モンゴル人が歴史に登場するのは7世紀であり、大興安嶺山脈の北、アルグン川渓谷に住んでいたという記録があるようですが、必ずしも言語の分布と人種の分布が一致する必要もありませんし、記録が何処まで正確かもわかりませんから、ずっとバイカル湖と関係あった可能性もあると思いますが、それはさておき、とにかくモンゴル高原以北の北方にモンゴル人が住んでいたことは間違いないようです。このようにロシアとモンゴルは深い関係もあるんですよね。モンゴルは親日的とも言いますし、資源も眠っており、シベリア鉄道で搬出することもできるのかもしれません。モンゴル人の宗教はチベット仏教だったりもします。いずれにせよ、周辺諸国は中国の膨張の脅威に晒されているところがあります。
ロシアやロシア圏の遊牧系民族にトルコ系がいて、その一派であるカザフ人はウイグルやキルギスとも話が通じるらしいです(気高きアルタイ山脈に住む誇り高き民族 カザフ民族とバヤンウルギー 風の旅行社)。トルコ系の起源もよく分かりませんが、中央アジアの一大勢力であることは間違いありません。
平和条約を結ぶことで北方領土と北海道の結びつきが強まっていくと考えられる訳ですが、日露が象徴的に関係改善することで、北のアジアとの関係を深め、中国拡張の脅威に対処していくことも可能になってくるんだろうと思います。中央アジアの南にアフガニスタン/パキスタン/イランといったホットな地域も控えてはいる訳です。
これまで戦後日露交渉はずっとあって、それをベースに考えることは重要です。今更積み重ねがゼロなら協議をする意味もありません。北方領土におけるロシア側のメリットに距離が近くこの地域では経済力がある北海道との連携があって、北海道にとっても行き止まりになるより平和条約を結んで大手をふるっての協力した方がいいですから、これがwin-winの関係です。この互いに重要な協力関係を生み出すことが出来るのは日露だけです。ただ、第二次世界大戦中に協力する訳にはいかないというだけの話です。
国後・択捉の開発なら漁業は重要だと思います。北洋漁場はそもそも良い漁場で、根室や釧路といった拠点が日本にあります。ギドロストロイとの競合が残る可能性は否定できませんが、平和条約を結べば、ロシアの領域はロシアに決定権が残ります。その場合、比較的人口稠密な北海道との連携が強まることは、在ロシアの企業にとっても都合がいい訳です。オホーツク海は冬に流氷でいっぱいになりますし、千島は大都市から遠く、例えば北海道の病院の利用なんかも考えられますし、食材の供給も考えられます。鉱山等の資源エネルギーにしても日本企業の選択肢が増えて損はありません。観光も知床世界遺産と(仮にロシア領になるとしても)国後との連携等考えられます。
樺太の開発で言えば、資源エネルギーの他に農業・牧畜の可能性はあると思います。北海道は日本の農業の一大ブランドでノウハウもありますし、気候が厳しいといっても、満州(東北三省)や北欧・カナダの農業だって強いですし、ロシア自身にもノウハウがあります。日本を含むアジアは食料自給率が低い難があって、樺太農業に可能性はあるでしょう。
これは沿海州・極東ロシアも一緒ですし、大陸は特に林業が依然重要です。縄文土器は世界最古級とも言われますが、アムール川下流も相当古いらしく興味深いところです(アムール下流域における土器出現期の研究 (1))。
世界遺産バイカル湖(阪急交通社)の開発はかなりポテンシャルがありそうです。その自然環境は勿論魅力なのですが、どうも黄色人種(新モンゴロイド)が生まれ育った地である気配があります。新モンゴロイドは寒冷地適応を経ていることからシベリアで生まれたと言われますが、シベリアの何処かと言われれば、バイカル湖かなと。そもそもバイカル湖周辺はマンモスと関連して荒屋型彫器を生んだ旧石器時代の中心地とも考えられているようです(北方系の石器・・・ 遥かシベリアにル-ツを持つ石器 加須インターネット博物館)。動物は水を飲まねばならず、大型なら尚更です。マンモスは絶滅していますが、ヘラジカなんかも当然水場を好んでいるようです(ヘラジカ National Geographic >氷が解けると、ヘラジカはよく湖や川、湿地に集まり、水面および水中の水草を食べる。水辺をすみかとしており、巨体にもかかわらず泳ぎが得意で、数キロも泳ぐことができ、約5メートルの深さまで30秒間ほど潜ることができる)。マンモスだったら尚更水を飲む必要はあったはずです。バイカル湖は冬に凍結するようですが、その場合は雪でも食べたのかもしれません。そういう訳でバイカル湖周辺にマンモス(やヘラジカ等)が多かったとすれば、マンモス狩りをする人間も多かったはずで、ここで定着した形質(寒冷地適応)は数が多いことから周辺によく拡散したと考えられます。旧石器時代は先土器時代の狩猟採集社会ですが、大型動物がまだ滅ばず残っていた時期が長いです。人口が集中するところに得てして文化があります。人類は結構長く肉食で育った可能性もあって、少なくとも農業依存はわりに最近の現象だということは、人間を考える時、押さえていいのかもしれません。
バイカル湖周辺にはブリヤート人=モンゴル人が住みます。モンゴル人は相撲でお馴染みですが、典型的な新モンゴロイドです。モンゴル人は現在主にバイカル湖周辺等ロシア、モンゴル、内モンゴル自治区(中国)に分かれて住みますが、内モンゴルのモンゴル人は漢族移民の脅威に晒されているともいいます(既に漢民族が80%以上とも)。これまでの例から、次はモンゴルでその次はロシアといったふうに脅威が拡散していくとも考えられる訳です。ただ、モンゴルという国はソ連の衛星国であり、親中というより親ソ・親露だと思います。中国は明らかに自らを圧迫しますが、ロシアはそうした人口圧による拡張の脅威が事実として少ない訳です。モンゴル人が歴史に登場するのは7世紀であり、大興安嶺山脈の北、アルグン川渓谷に住んでいたという記録があるようですが、必ずしも言語の分布と人種の分布が一致する必要もありませんし、記録が何処まで正確かもわかりませんから、ずっとバイカル湖と関係あった可能性もあると思いますが、それはさておき、とにかくモンゴル高原以北の北方にモンゴル人が住んでいたことは間違いないようです。このようにロシアとモンゴルは深い関係もあるんですよね。モンゴルは親日的とも言いますし、資源も眠っており、シベリア鉄道で搬出することもできるのかもしれません。モンゴル人の宗教はチベット仏教だったりもします。いずれにせよ、周辺諸国は中国の膨張の脅威に晒されているところがあります。
ロシアやロシア圏の遊牧系民族にトルコ系がいて、その一派であるカザフ人はウイグルやキルギスとも話が通じるらしいです(気高きアルタイ山脈に住む誇り高き民族 カザフ民族とバヤンウルギー 風の旅行社)。トルコ系の起源もよく分かりませんが、中央アジアの一大勢力であることは間違いありません。
平和条約を結ぶことで北方領土と北海道の結びつきが強まっていくと考えられる訳ですが、日露が象徴的に関係改善することで、北のアジアとの関係を深め、中国拡張の脅威に対処していくことも可能になってくるんだろうと思います。中央アジアの南にアフガニスタン/パキスタン/イランといったホットな地域も控えてはいる訳です。