観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

欧米人の体温=ファクターX=交差免疫説

2020-09-08 11:00:06 | 厚生労働
 欧米人は日本人に比べて体温が1度ほど高いのだそうです(『欧米人と日本人の体温の違い』記事 NYチョビふうみ)(寒くてもテラスでビールがお約束!パリの短い秋の過ごし方 PARIS mag)。
 呼吸器系感染症と体温の関係は勿論あると思いますので、これが新型コロナウイルス感染症のファクターXかと思いました。ただ、体温が高い方が風邪を引きにくいイメージで、欧米人の方が新型コロナウイルス感染症にかかりやすい仕組みがひとまずピンと来ません。
 ここで外国人は日本に来ると風邪を引きやすいのだそうです(34. 風邪もお国柄がある!? カクヨム)。これでピンと来ました。アジア人と欧米人では平均体温が違うから、アジアと欧米では流行りやすい風邪の種類が違うのではないかと。つまり平均体温の関係でアジアで流行っている(コロナ?)ウイルスが交差免疫として新型コロナウイルス感染症をある程度防御しているのではないかと。何ウイルスがアジアで流行っているかは分かりませんが、例えばヒトコロナウイルスHKU1は、ベータコロナウイルス属で新型コロナウイルスに近いようで、コウモリと関係あるようであり、2005年に香港で見つかったようで、比較的歴史が浅いようです。まぁそんな分かり易いウイルスかどうかは分かりませんが、アジアで流行っている風邪を調べた研究というのは交差免疫が言われているにも関わらず見たことがありません。
 交差免疫がファクターXというのは新しい説ではありませんが、新型コロナウイルス感染症がワールドワイドに広がる中、何故アジアに止まる感染症があるのかが、これまで理解できませんでした。今回の新設はこの部分を平均体温の違いで説明するものです。低体温が免疫とが関係あるという話もあり(低体温だと免疫力が低下するってホント? Midtown Clinic Medical Corporation)、寧ろ風邪が流行っているから、交差免疫を持っているまで考えられます。

自民党総裁選2020について

2020-09-07 01:15:53 | 政局・政治情勢
 安倍首相辞任と自民党総裁選については、ぼちぼちツイッターで呟いているのですが、菅総裁で決まりの情勢の中、党員の予備選もあるようですので、現時点で一度各候補と投票先について言及する記事を上げておきます。
 まず菅官房長官ですが、自民党総裁選挙:政策発表(すが義偉の「意志あれば道あり」)を見れば、政策は無難にまとまっていますし、理念もいいと思います。ただこれだけでは個人的に支持する決め手になりません。何か目玉的政策が必要だと思うのですが、今週号の文春で菅さんがデービットアトキンソン氏の著書を推薦したという記事があり、昨日の日経菅氏、中小企業の再編促す 競争力強化へ法改正検討(日経 2020/9/6 2:00)でも確認がとれたので多分やる気はあるんだろうと思いました。コロナ対応ですぐやれるかは分かりませんし(雇用を守ると言っています)、自民党の支持基盤を考えると本当にやれるか疑問なしではありませんが、この政策について期待感が無いと言えば嘘になります(拙稿「生産性が低い企業・財政が悪い企業を削減していくことが経済改革の本丸」(2018-03-04)「新・生産性立国論」(2018-05-26))。安倍政権に金融緩和ありですが、菅政権に生産性革命ありになるかもしれません。一点気になるのは全国一律の最低賃金引上げだと地方の失業率が上がるのではないかということです(これまで筆者は全国一律の最低賃金の引き上げには疑義を呈してきています)。これはデーッビットアトキンソン氏によると(最低賃金を絶対「全国一律」にすべき根本理由 東洋経済 2019/02/08)、下がらないということのようです。アメリカのように東京で独自の最低賃金を設定する権利があっていいような気もしますが、その辺はともかく最低賃金と生産性が日本の将来の鍵を握っているのは間違いなさそうです。消費が増えないと日本の復活はありませんし(貯蓄志向下でPB悪化傾向で消費税減税をただちに支持する訳ではありません)、消費性向は低所得者層の方が高いのも間違いなく、地方は危機的であり、脱デフレは長年の日本の課題で、金融緩和は何時までも続きません。とにかくこの辺の政策を上手くハンドリングできれば、菅政権は安倍政権と同様に(付け加える形で)日本の歴史に名が残る可能性があると思います。さすがに安倍政権の中枢にいただけあって、目の付け所がいいのかもしれません。
 次に岸田政調会長ですが、岸田ビジョン【分断から協調へ】「公正でやさしい」、「芯の通った」政治(岸田文雄公式サイト)を見ると、無難に纏まっているとは思います。ただ政策にはプラス面とマイナス面があるので、効果はあるけれども反対も多いような政策に踏み込んでいく力強さに欠ける印象が払拭できません。11日に発売されるという著書に何かある可能性もありますが・・・。
 次に石破議員ですが、石破茂総裁選特別サイトを参照すると、大人の義務教育・爆破されそうな連絡所(ネットの悪口)(石破氏の「拉致」公約に見る危険性 西岡力(国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授))とか納得がいかない政策が散見され、大丈夫かと思ってしまいます。愛媛県に対するメッセージも何故か四国新幹線の話で鉄道ファンのシン念のようなものを感じますが、第3セクターの問題、松山の中心街の問題、高速バスとの競合の問題等課題は山積みです(個人的に反対しており、紀淡海峡の橋の方がいいと思っています)。世界一の規模の都市の東京に総合力ランキング3位だなどと褒めているのか貶しているのか良く分からない指摘もあり、ピントが少しズレるところがあるのかなと印象がなくもありません。
 新型コロナ対策に関して言えば、菅官房長官はこれまでの路線の継承だとして、岸田政調会長はPCR検査の拡充を唱えているようですが(自民党総裁選、政策論争活発化 岸田氏と石破氏、菅氏との違い強調 毎日新聞 2020年9月6日)(>岸田氏は経済活動再開にはPCR検査体制の拡充こそ急務だとの認識を示した)、検査の方式が変わるので(発熱患者、近隣病院に電話相談 保健所通さぬ受診、10月整備 コロナ・インフル同時流行備え 中日新聞 2020年9月5日)、例えば希望者全員に検査を受けてもらうことを意味しているのかと思いますが、これはNY州モデルのようで(無料で希望者全員に検査、ニューヨーク州の実施は1日6万6000人 Jul. 10, 2020, businessinsider)、2度NYのようにならなかった日本で必要なのか疑問なしではありません。まぁ検査方式が変わることが日本でのNY州モデルの導入の準備に見えなくもなく、現政権方式でも希望者全員検査を絶対考えてないかは筆者には分かりかねますが。ただ検査所でなく病院でいいのかは分かりません。院内感染の不安なしではないでしょう。アメリカのCOVID-19事情(Gノート 2020年4月22日執筆)によると、院内感染の防止には凄い対策が必要のようです。それでは病院に人を集めていいのかも分かりません(コロナを怖れて通院を減らす危険は別にあると思いますが)。日本でも春先は院内感染が多かったとの情報もあります(表は夏に比べて春の院内感染が多過ぎ(高齢者の感染が少ないにも関わらず)、実数に近いのか疑問に思いますが、その2 (9/4収録)コロナトーク(内閣官房 新型コロナ対策)。いずれにせよ院内感染とコロナの感染拡大の関連は考えられるところで、インフル等感染症で厳重に院内感染対策を行う病院もあるようです(院内感染対策と感染予防について – おかだ内科・呼吸器内科。 インフルエンザについて当院の考え方(改定:2019.11.8) ハレノテラス)。インフルでもそうなら、よりステルス的に広がると言われる新型コロナ感染症も受け入れ病院はよほど対策しないと不味いのかもしれません。インフルで検査ではなく症状で診断せよという説もあります(「インフルは検査控え、臨床診断で処方を」 日医通知(3月12日追記)。岩田健太郎氏の説によると、これは無症状を無視する戦略ですし(濃厚接触者から判明した分を除き)、軽症者は家で安静にしていること前提だと思いますが(解熱剤で無理して働く人が多いと感染拡大の原因になるかもしれません)、検査はよく間違えるということを踏まえた戦略だと思います(インフルで迅速検査キットが偽陰性をよく出しているのを問題視しているようです)。それはそうと多分病院で検査するモデルは和歌山モデルの可能性があると思いますが(和歌山県 仁坂吉伸知事に聞く「和歌山モデル」の全貌 日刊ゲンダイ)(>「風邪症状で肺炎」の患者を保健所に連絡してもらい、PCR検査で陽性だったら隔離病棟に入院です。毎年、風邪のような症状で肺炎は1~2%。その肺炎の中で、コロナの陽性者は2%しかない。少ない陽性患者だけが大病院に行くようにすればいいのです。)、これは(恐らくCTで)肺炎のものをPCR検査しているところにミソがあると思います(希望者にPCR検査をしている訳ではありません)。
 長くなりましたが、石破さんの主張にうつると、>石破氏は、新型コロナの重症患者減少を根拠に現在も医療現場は逼迫(ひっぱく)していないとする政府見解について、医療機関の経営難など窮状を列挙し「私は違うと思っている」と主張。新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正を収束後に行うとする政府方針についても「感染を収束させるために特措法の改正。そういう考え方があるべきだ」として、早期改正の必要性を訴えた。・・・医療現場は逼迫してないというのは重症者が多く出ていないという意味のはずです(若者の感染が多く)。これを病院の経営難の話にするのは論理の摩り替えではないでしょうか?病院の経営難は大変なことだと思いますが、まず必要な検査や通院を病院が訴えることが先ではないでしょうか?共産主義じゃあるまいし、来たがらない患者を引っ張ってくることが可能と思えませんし、望ましいことでもなく、病院にだけ無条件で補償するのも不公正だと思います。感染を収束させるための特措法の改正も一見正論に見えなくもありませんが、実際問題、新型コロナウイルス感染症は無症状や軽症が多く、その中でも有効な感染防止策はマスク・手洗い・3密の回避等ある程度出揃っていて、他にあるとすれば、症状があるものが休むぐらいしかなさそうで、37度程度の熱で肺炎がどの程度あるか分かりませんが(肺炎になるとどうなるの? | MSD - 肺炎予防.jp)、風邪症状(上気道症状)と肺炎を区別するのは割合難しそうで、肺炎は(CTなどで)診察して安静にするしかありませんが、上気道症状のみによる感染拡大はある程度目を瞑るしかないかもしれず(上気道症状に検査という考え方は無くも無いと思いますが、上気道症状を全て新型コロナ扱いはできなそうです)、いずれにせよ法的な改正が何を意味するかは理念だけでは語れないと思われ、石破議員が何を言いたいのかは短い記事ではよく分かりません。
 外交安全保障に関して言えば、公平に言って、菅官房長官には中国に近いのではないかという疑惑があり、岸田政調会長は優しさが甘さに繋がるのではないかという疑問があって、石破議員は反安倍がネックになりはしないかという疑問があると思います。
 国民の支持に関して言えば、岸田政調会長に弱点が現状あり、石破議員に安倍批判票・自民党批判票で稼いだものではないかという疑惑があると思います(小泉方式と言われればそれまでですが、そう上手くいくか分かりません)。
 最後に話題になっていませんが、個人的に重視しているテーマに皇位継承があります。石破氏以外で早期解決は見込めないとは思います。ネットで女系継承を容認する論陣をはると、男系派から人間扱いされず、物凄く嫌な思いをするのですが、嫌な思いをするのはまだしも、論破されても認めずひたすら攻撃を続ける(論点をズラしたり嘘をついたりする)人ばかりの印象しかなく、政策的にそういうのは勘弁してほしいとだけは付け加えておきます。経験上男系派にはネガティブなイメージしかないので(ゴリゴリの女系派も筆者はネガティブなイメージですが)、話題になってないからそれでいいかと言えばそうでもなくて、真面目な女系派には婚期というタイムリミットがあって、皇位継承が日本の政策の全てとまでは思っていませんが、日本の象徴が国民の意志と乖離して決まること、皇室の意志と乖離して決まること(本来的には自助で皇室が決めるべき話のはずです)、(男系だと男系の論理で)数百年の伝統が途絶えること、女性天皇の歴史が途絶えたままになること(女系天皇を認めなければ事実上、女性天皇の歴史は戻りません)、皇祖神が女性神である神話が活かされないこと・・・今までの筆者の主張を引っ込めた訳ではありません。だから石破議員かと言えば、他の論点の比重も高く、石破議員が女系継承をそう重視しているとも思いませんから、ここでは筆者の主張・思いを書いておくに止めます(正直に言って河野防衛相が出馬するなら支持する可能性が高かったと思います)。
 そういう訳で、岸田政調会長の本も見ていませんし、予備選まで時間がある時点ですが、今は経済で仕事をしそうな菅官房長官にしようかと思っています。しばらくコロナで経済的に仕事になるか分かりませんし、皇位継承との絡みで長期政権がネックになりはしないかと正直思っていますが、安倍政権の看板とも言える金融緩和に次ぐ看板を提示したのは菅官房長官だけではないかと思った次第です。日米同盟の深化も安倍政権の看板ではあると思いますが、率直に言って親中派の絡みもあって、現時点で自分には何とも言えないとしか言いようがありません。まぁいろいろと不確定要素が多く、書きたいことだけ書いて、最後は一票を投じるしかなさそうです。自分なりにこのままでは日本が沈むのではないかという危機感(愛国心)から最後は判断したと思っていただければ。