観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

労働時間改革に関して

2010-02-28 23:46:55 | 政策関連メモ
労働時間改革に関して面白い論文があったので、リンクしておきます。

RIETI 独立行政法人 経済産業研究所 労働時間改革-鳥瞰図としての視点-
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/10020005.html

内容的にバランスが取れている感じですし、自発的長時間労働・非自発的長時間労働に分け、長時間労働の多様性に着目する視点など、現実的・合理的な分析だと思いました。以下、簡単に感想というか、考えたことを書いておきます。

①健康確保は大事。過労死は避けるべきというコンセンサスは必要だと思われます。ただ、ここからは欧州並みの短時間労働は妥当とは、必ずしも言えないだろうとも思います(人間そんなにヤワじゃない)。健康を損なわない範囲での長時間労働は肯定されるべきであり、割り増し賃金による抑制は同一労働同一賃金の考え方からも望ましくないと考えます。

②休日代替。ドイツの労働時間貯留制度なんかは面白いと思います。仕事の時期的な量にあわせて休暇が取れるのは望ましいはずです。

③年休は病休でないと考えるべきです。病休のモラルハザード(病気で無いのに嘘を吐く)は難しい問題ですが、言及されていた年休の前借も一つの考え方かもしれませんし、診断書を義務付けてもいいと思います。ただの風邪あたりが一番難しい問題でしょうが、その辺はコンセンサスとコミュニケーションで上手くやるべきかもしれません。

④労使コミュニケーションが大事。互いに騙しあいだという方向は望ましくありませんから、企業側は伝えるべきは伝え、労働者側も基本的なことは知っておく必要がありそうです。最低限必要なコンセンサスを考えておくべきではないでしょうか。

傷はぜったい消毒するな

2010-02-28 23:23:08 | 政策関連メモ
「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学」(光文社新書) (2009/6/17)という本があるのですが、これは面白いです。随分時間が経ってしまいましたが、記事予告の「医療」はこれに触発されたものです。アマゾンでの評価は高いようです。簡単ですが、思ったことを。

①進化論的考え方は、人間の体を考える上で基礎として必要。

②専門家ではないのでこの本に書いていることが正しいとは断言しませんが、効果的治療法があるなら、それを採らないという選択肢は考えにくい(医療費の増大への危機意識からも必要)。

勤労社会

2010-02-28 20:57:25 | 政策関連メモ
私は働き方に関して、「勤労社会」というか、働ける人は働くというビジョンを持っています。これは根本的には、超少子高齢化社会の到来で、従来モデルの働き盛りの男性が全体を支えるという形に限界がきているだろうという考え方に基づいた発想です。以下、簡単に分野別ビジョンを書いておきます。

(生徒・学生)
早めに社会に出ることを意識した方が良いと思われます。

(貧困対策)
ワーキングプアの支援。雇用創出。

(女性の社会進出)
専業主婦は否定しませんが、優遇(配偶者控除)は無くてもいいと思います。時間に余裕のある専業主婦は、電化製品普及後の特殊現象に過ぎないと考えるべきです。余裕のある専業主婦のボランティアは望ましいと考えられます。

(高齢者の雇用)
仕事一筋で引退して燃え尽きるようなことは望ましくないと思います。

最終決戦よ、もう一度

2010-02-27 23:56:30 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(【小沢幹事長イン福島】「参院選は最終戦」 幹事長続投に意欲示す小沢氏)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100227/stt1002271705000-n1.htm

>民主党の小沢一郎幹事長は27日、福島市内で開かれた党所属議員の会合であいさつし、夏の参院選について「皆さんとお約束したことを断行していくためには大きな政治的な力が必要だ。参院選は国民の生活が第一の政治のための最終戦と位置づけている」と述べた。

いろいろ疑問があるのでツッコミます。

①最終決戦よ、もう一度。

→民主党 web-site 2007/12/27 次の選挙は勝たなくてはならない最終の決戦の場 熊本で代表が表明

②今でも国民との約束の断行には支障がない。

A衆参両院与党3党で押さえています。

B民主党の約束=マニフェスト(国民の生活が第一)に他の2党が反対とは聞かないです。

C国民新党が強硬に反対しているのは、マニフェストで国民に約束していない法案についてです(民主党は姑息)。

D普天間問題で迷走していますが、マニフェストには米軍再編見直しとしか書いていません。

③暫定税率の廃止が断行出来ませんでしたが、財政的な理由があったということでしたね。つまり、その約束に無理がありました。

④野党尊重と約束の断行は逆ベクトル。

歴史の問題は歴史で・・・しかないような

2010-02-27 02:08:18 | 日記
MSN産経ニュース(【五輪の中の世界】「日本を追い越した!」自信と余裕)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100227/kor1002270109000-n3.htm

>今年、韓国では「日韓併合100年」といってまた謝罪論が盛んだ。最近、関連のセミナーで「韓国の隆盛ぶりを考えれば昔のことなどもういいじゃないのか」と発言したところ「スポーツや文化は韓国にとっては銀メダル、銅メダルに過ぎない。日本の真の謝罪・反省という金メダルが取れない限り真の日韓和解はない」という識者がいた。

>今回、日本を乗り越えた自信と余裕が、対日感情のさらなる緩和やホンネとしての「日本ガンバレ」にまでつながるのかどうか、見どころとして残る。

歴史に関する問題は歴史で解消しなければ難しいように思います(日本人は直ぐ忘れるなんて言われますが)。

かつての日本の韓国に対する問題は、植民地主義に尽きていると思います。それは経済発展を伴うものではありましたが、確かに民族の誇りを傷つける残念な結果に終わってしまいました。ただこの問題において私は、新たな客観的な新事実が出ない限り、下手に謝罪をしない方がいいと思っています(日本式の謝罪の次元で謝罪外交をやることは、寧ろ諸外国の誤解を招く危険性があるのではないでしょうか)。

アジア歴史資料センターの韓国語訳はいいと思うので、拡充したり、戦略的にやってみたり、宣伝してみたりということは考えられるかもしれません(ただ相当徹底しないと、竹島問題でも分かるように、やはり解決はしなさそうです。韓国政府の主張の日本語版を読みましたが、やはり日本の主張に分があるようにしか思えません)。とにかく、「議論すること自体が問題」という構造になっているような気もしますが、歴史をやらないわけにもいかないので(向こうが日本国内の議論に絡んでくるのは仕方ありません)、残念ながら粘り強く議論するしかなさそうです。

鳩山さん、違法献金が問題なのは、違法だからです。

2010-02-27 00:15:06 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(小沢氏の国会説明で首相「本人に任せる」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100226/plc1002261912017-n1.htm

>鳩山由紀夫首相は26日の衆院予算委員会で、北海道教職員組合による民主党の小林千代美衆院議員側への違法献金事件については、「裏金づくりが事実なら当然許されない」と強調。その上で「組合からの献金を禁止する方向に導くしかない」と述べた。

鳩山さん、違法献金が問題なのは、違法だからです。小林議員当人・周辺の問題ですから、献金自体を廃止なんて話に摩り替えるのは止めましょう(国営政党とも揶揄される民主党の代表の献金の多いライバル自民党に対する党利党略に過ぎないです)。ちなみに団体献金自体は民主主義国家では当然の行為です(専門書によると人脈づくりと解して良いようです)。政治と金の問題での国民の不信解消に関して言うなら、まずご自身の問題から解明していかれては如何でしょうか。

>資金管理団体の収支報告書虚偽記載事件に関し、小沢一郎民主党幹事長がどのような形で説明責任を果たすべきかについて「本人に当然任せるべきだ」と述べ、小沢氏に委ねる考えを示した。首相は18日、小沢氏と電話で会談し、国民への説明を果たすよう「進言」していた。

話の矛盾も問題ですが、納得していない多くの国民への説明はどうでも良いのでしょうか。小沢さんは何度も繰り返し説明されていますが、何遍やっても世論調査で「説明されていない」と出ます。これは小沢さんの説明に問題があるからだと考えるのが妥当でしょう。また、専門家も「小沢氏の説明不十分」(ヨミウリオンライン 社会 2月19日03時03分)としています。

>4億円の原資に関する小沢氏の説明もこれまで二転三転しており※読売

証人喚問でない限り、疑惑が払拭されることは無さそうです。不起訴になったからといって、嫌疑が晴れたわけではありません。

ちなみにウィキペディア(偽証の罪)によると、裁判員制度の導入に伴い、検察は偽証罪を積極的に摘発しているとのことです(※プロの裁判官でない裁判員が嘘を見破るのは難しいなどの理由があるらしい)。トヨタではないですが(何度もスミマセン)、タイムリーに国会において偽証罪を利用していくことに意味はありそうです。捜査はより確実ですが、時間が掛かる難点があります。

問題を逸らそうとしても引っかかりません

2010-02-26 23:34:30 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(平田・民主参院国対委員長、「民主主義は数」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100226/stt1002261820005-n1.htm

>民主党の平田健二参院国会対策委員長は26日の記者会見で、自民党が衆院でとった審議拒否戦術について「意味のない抵抗をしている。民主主義は数だから、最終的には多数決による運営をせざるを得ない。もっと真摯(しんし)に審議に応じてくれば、それなりの時間をとってきちっと審議をする」と批判した。

政権交代前、「意味のない抵抗」を連発していたのは、何処の党でしたっけ?

それはともかく、最終的に多数決による運営は当たり前ですが、党議拘束の問題もありますし、衆参ねじれた場合の問題もあります(支持率ガタ落ちのようですが、後で後悔しなければよいですね)。きちっと審議をするのは当たり前の話で、こちらの要求(国会の場での説明など)をほとんど無視しておいて、もっと真摯にと言われても、冗談を言っているのだろうかと思ってしまいます。秘書を隠したり、一方的な説明を垂れ流したりするのではなく、国会の場で真摯に質問に答えていただくことを改めて求めていこうと思います。

加えて言うなら、「意味の無い」パフォーマンスも民主党のオハコでした。私は程度問題ですが、ある程度のパフォーマンスは許容する方です。特に野党はなんとか注目されなければなりません。

国土交通省はお手盛り判断にならぬよう

2010-02-26 02:53:31 | 注目情報
MSN産経ニュース(国交省審議会の“自民寄り”委員を更迭 後任には「親民主」がズラリ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100226/stt1002260130000-n1.htm

>国土交通相の諮問機関「社会資本整備審議会」の28人の委員のうち、「自民党寄り」と言われる有識者12人が一斉に辞任することが25日、分かった。国交省政務三役による事実上の更迭で、後任には行政刷新会議にかかわった学者など「民主党寄り」とみられる有識者ら10人を充てる。審議会の半数近いメンバーが一挙に入れ替わるのは異例だ。

政権交代に伴い、審議会の委員が変わるのは別に構わないと私は思いますが、偏りすぎて、お手盛りにならないかの心配はありますね。今後が注目されます。

私に言わせれば、八ツ場ダムで(見直しではなく)中止ありきという時点で、審議会のメンバーの問題ではないのですが。

もうひとつ国交省の判断に関して付け加えれば、民主党が如何にも好きそうな日本初の事例となる荒瀬ダムの撤去事業ですが、蒲島郁夫熊本県知事によると(熊本県HP平成22年2月3日 知事定例記者会見)、予想外の支援なしとなったそうです(※政権交代前菅氏・福島みずほの視察・前向きな言及などあったらしい)。蒲島知事が実質自民党の支援を受けて選挙に当選したことが関係あるのだろうかと思ってしまいました。

オランダとアフガンと個人的な願望

2010-02-26 00:54:05 | 日記
MSN産経ニュース(オランダ、政権崩壊でアフガンから撤収 欧州に波紋、出口戦略に暗雲)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100223/asi1002232017004-n1.htm

>オランダのバルケネンデ首相率いる中道左派連立政権がアフガニスタン派兵延長をめぐって崩壊し、8月に撤退を開始する見通しとなった。同首相は5月にも予定される総選挙で右翼政党との連立も視野に、なお派兵延長の道を模索するとみられる。

>オランダでは昨年10月、連立を組む労働党などから出された「アフガンに派兵している約2000人を年末までに完全撤退する」との動議が採択されたが、同首相は北大西洋条約機構(NATO)から負担軽減を条件に来年8月までの派兵延長を求められていた。

>同首相は地元テレビで、「派兵延長を求めたブッシュ前米大統領にはイエスと答え、わが国を支援するオバマ米大統領にノーと言うのか」と訴えた。

アフガニスタンの問題は極めて重要な問題で、私もニュースは見ているのですが(あまり書くことがない)、連立政権絡みということで、取り上げてみました。

アフガニスタンに日本は派兵していませんし、その辺をどうこう言っているわけではないのですが、政策本位で連立をやっている感じ(?)が羨ましく映りました(民主党+社民+国民新の政権をこれまで見てきた感じでは、政策本位でない感じが日本のためには良くないなという気がしてきています)(かといって偏って数の力で押し切られると、それはそれで問題なのですが)。私は政党がキッチリ政策を打ち出して、国会でちゃんと議論し、世論に配慮し、政策本位の政治になると良いなと近頃特に思っています。

それはともかく、9.11アメリカ同時多発テロ事件に決着がつけばいいなと思っています。これだけでは何なので・・・

MSN産経ニュース(タリバンとの和解策 アフガン国内に疑問の声)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100130/asi1001302041004-n1.htm

>「金銭による懐柔策は成功しない。仕事がない人たちがタリバンに偽装し、金を受け取りにくるだけだ」

>「偽タリバン兵は金を受け取った後、役人にリベートを渡す構図になっている」

>それでもアフガン政府は昨年末、約8千人のタリバン兵が武器を放棄したとして成果を強調した。

日本もお金を出しているので無関係ではないのですが、無意味ではないにしろ、いろいろ難しいところもあるようです(補給支援を止める理由はあったのだろうか? ※日本の現政権は国際的に正当性があるとされているアフガン戦争ですら、反対を言ってた人達が多い)。

改めてケジメがつきそうにもない

2010-02-26 00:03:58 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(【鳩山ぶら下がり】子供連れ去り解決のハーグ条約「早く道筋を…」(25日夜))
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100225/plc1002252044017-n1.htm

【自民の審議復帰】

>大事なことは、自民党さんが審議に復帰をしてくれたということであります。このことによって、審議が進むと。すべての政党が参加して、一刻も早く、これはもう正常に戻ったんですから、予算を審議を進めて、予算をまずは、衆議院を通過させるということが大事なことだと。国民の皆さんのある意味での、お暮らしがかかっている予算ですから、そこに正常に戻ったということは、私は良かったなと。そのように思っています。

正常化しますかね?これまで政治と金で攻めて、目先を変えて審議拒否だったわけです。復帰したら、またやるだけで、自民党の審議拒否はケジメをつけるチャンスだったのかもしれませんよ。鳩山政権が国民の疑問に国会の場で答えない限り、同じことだと思います。これだけ疑惑があって居座り続けている政治家は前代未聞だと自覚してください。

>--与党としてゼロ回答といえる状態であることについてはどうか

>「野党が野党としてこの戦術がすなわち、何も取れなかったということでありますけれども、そのことに関して申し上げるつもりはありません」

そりゃスキャンダルは隠さないといけないですからね。証人喚問は他の野党も要求していることであり、何故拒否しなければならないのか、公明正大にオープンにすればいいだけではないのかという疑問が消えることはありません。

また、民主党の野党時代には審議拒否でわんわん言いいながら、与党になれば知らん顔という、なかなかの見識を見せてもらったなあという感じです。

【ハーグ条約】

>ま、この通常国会では無理だとは思っておりますが、これはやはり、世界において、日本は特殊な国だという風に思われつつありますから、そうではないということを示していくためにも、ハーグ条約に対して、できるだけ早く、結論をだすということが、重要だと。そのような指示を致しました

このブログでも以前取り上げましたが、共同親権の問題があるでしょうから、いずれ国会にその話題が出てくるものと思います。国民ひとりひとりの考え方にも関わってくる問題なので、世界がどうした、特殊云々とかそういう問題では全くなく、国会の議論になることが大切だということです。通常国会で出てこなさそうなのは残念ですが、去年の臓器移植法案のように議論されると良いなと思っています。

【天皇の政治利用】

>天皇陛下を政治利用するようなことがあってはならないことは言うまでもありません

山岡とかいう国対委員長が外国人参政権法案を「錦の御旗として今国会で実現」などと言っていた(MSN産経ニュース2010.1.12)ので、白々しく聞こえます。錦の御旗は朝廷の軍を示すもので、これは特例会見を意識したものだからです。結局、民主党はケジメもつけずに、口先だけで言っているので、こうなります。