《日韓合意検証発表》韓国はなぜか気づかないが、日本は韓国に冷め切っている 首相周辺「日韓関係は破綻」(産経ニュース 2017.12.28 12:05)
>韓国メディアが好んで使う表現を用いれば、日本は「道徳的優位」に立っている。慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった日韓合意に基づき、10億円を拠出するなど既に約束を果たしているからだ。後はただ、韓国側の約束不履行について、高みから見下ろすように信義違反だと叱りつけ、約束実行を迫り続ければよいのである。
>韓国側はなぜか気づかないが、首相官邸も外務省も含め、日本政府は韓国に冷め切っている。首相周辺は27日、「個人的には日韓関係は破綻していると思う」と漏らした。
筆者も同様の見解で慰安婦問題は慰安婦合意で解決しているし、再交渉しないという立場です(破棄できるとは思いますが、再交渉は絶対ないので、やらない方がいいでしょう)。結局のところ、朴政権と安倍政権の間の正式な約束が日韓合意です。後で瑕疵があったとか何とか言っても(あるとは全く思いませんが)、無かったことにはならないんですね。日本は戦前いわゆる不平等条約を粘り強い交渉で改善していきました。韓国も不満が多いとしてもそうしなければなりません。朴政権は任期途中で倒れています。批判が多い慰安婦合意に原因がないとも思えませんが、結局のところ責任はとった形になったのであって、それでもなお合意は有効です。
慰安婦問題「日韓合意では解決されぬ」 文大統領が声明(朝日 2017年12月28日11時52分)
>韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は28日、慰安婦問題を巡る日韓合意について「手続き上も内容上も重大な欠陥があったと確認された」と指摘し、「両首脳の追認を経た政府間の公式的な約束という重みはあるが、大統領として、この合意では慰安婦問題は解決されないと再び明らかにする」と表明した。
>声明では「被害者中心の解決という原則の下、早急に後続措置を用意してほしい」と関係部署に検討を指示したことを明らかにした。
>文氏は5月の大統領選で合意は「誤りだ」として再交渉を公約した。だが大統領就任後は「再交渉」という言葉を封印している。
外交交渉は国民に内容を明らかにしながら行うものではありません。交渉とは互いの面子がかかった歩み寄りのプロセスなのであって、安倍首相は合意のせいで屋上屋を架すのか?と少なからず批判されています(この間の平沢議員の講義でも「日韓基本条約で全て解決しているのでは?」と質問した方がいますし(筆者も基本的には同じ考えですが)、(筆者も同じですが)河野談話に疑問を持っている人も多い)。安倍政権も外務省も日本はちゃんとやっているのに何だと思っている訳です。これまで仲介役を務めてきたアメリカも同様でしょう。韓国はアメリカでの慰安婦決議までは上手くいっていたし、安倍首相はトランプ大統領との良好な関係を保っているから、今の状況になっているだけでチャンスはあると思っているかもしれませんが、勘違いでしょう。日韓合意はアメリカでもかなりリベラルとされるオバマ政権で締結されましたし、日韓基本条約で全て解決済みという日本の基本的立場を人道上の問題という理屈で崩した(アメリカでも慰安婦決議があって、日本の保守派は煮え湯を飲まされた形になっています)上での最終的かつ不可逆な解決が日韓合意な訳です。要するにこれで韓国サイドの人道上の問題という例外的理屈は少なくとも慰安婦合意に関してはこれで終了したと考えざるをえません(だからと言って徴用が当たり前であった時代に、後れて徴用された「徴用工問題」が人道問題と思いませんし、韓国は歴史問題を何か探して日本に対して優位に立とうという行動様式そのものを改めるべきだと思っています)。つまり慰安婦合意に手続き上の瑕疵はないのであって(外交交渉に国民の同意は必要ありません。国民の代理の責任者であるところの大統領の指示なく合意が結ばれたら、あるいは瑕疵があったと言えるかもしれませんが、兎に角外交交渉の有効無効に世論など全く関係ないことは自明すぎるほど自明です。外交交渉とは政府間交渉で、民主国家では大統領が国民の代理人です。代理人だから世論調査に反することが行えないかと言えばそうではありません。そもそも外交交渉とは互いに中身を公開できない性質のものだからです。世論と同一であるのが望ましいだけで、朴大統領とて(安倍首相と同じく)別に批判が多いことをやりかった訳ではないはずです。深い溝がある日韓関係を改善すべきだという要請があって(互いにアメリカの同盟国です)日韓合意が結ばれた訳なのであって、時には政治家は人気取りにならない交渉をしなければならない時があります。これは世論の支持が喉から手が出るほどほしい政治家にとって、つらい決断かもしれませんが、そういうことはある訳です。戦前でも日本は日露戦争に勝ったにも関わらず賠償金が取れなかったことで、暴動が起こったりしています。だからと言って、あのまま戦争を続けていたら日本が潰れていたとも言われます。では国民に説明すればいいかと言うと、我々の国力ではもう戦争が続けられないから賠償金はとれなくとも我慢すべきなどと正論を吐いたところで、じゃあ日本は弱いのだなと見切られて更にロシア有利の結論になることは明らかなのであって、国民に説明すること自体が国民の損になるというそういうことが有り得る訳で、相手のこともありますが、自分のことを考えても国民に逐一説明するとか同意をとるとか有り得ない訳です。慰安婦問題の場合も同じです。韓国国民には知らされていないようですが、慰安婦とは韓国人が想像するように奴隷狩りで強制連行された被害者ではなく、当時のことですから今現在の視点から酷い目にあった人も多いと思いますが(女衒に酷い人が多かったとも)、基本的には給与が払われていたはずで、戦後韓国でも同様の事例はあったようですし、ナチスのホロコーストに比肩するような問題ではありません。そもそも挺身隊は慰安婦じゃありませんし(労働者なのであって別組織です)、韓国側の勘違いは日本の立場から明らかですし、国際的にも韓国の主張がそのまま通るとは思えません。また、戦争犯罪は日本の立場としては極東国際軍事裁判で解決したのであって、それに韓国は参加できていませんが(だから納得いかないのかもしれませんが)(ただし当然半島出身者も台湾出身者と共に裁かれたのであって、加害者ですから参加できるはずもありません)、韓国との問題は日韓基本条約で解決しています。韓国人は韓国が損したと思っているのかもしれませんが、日本は投資した財産など全て放棄し、更には援助してもり、少なくとも金銭的に日本は大きく持ち出しています(それは朴政権の漢江の奇跡の大きな要因でもあったはずです)。それでまた慰安婦問題のマッチポンプで集り屋かよ?と思ってしまう訳ですね。日本が最終的の文言に拘るには理由があります。結局のところ、韓国政府は日本政府の主張を十分聞かされており、そんなことを懇切丁寧に国民に説明したら、これまでの歴史教育の誤りが明らかになって、そのせいで政権がふっとびかねないから、あるいは説明すればするほど国民が反対して、日韓合意が成立しないから、すなわち我々の同盟国どうしが何やってるんだ、慰安婦決議も議会でやって気持ちを汲んでやったじゃないかと、韓国を守っているアメリカが怒りだしかねないから(アメリカが怒って撤退したら、北朝鮮がリアルに侵攻してくる可能性があります。石油は喜んで供出する国があるでしょうし、普通に考えたら軍事博物館が韓国に勝てると思えませんが、裏切り者が出たり、兵士が逃げ出したりしたら、装備だけでは勝てない怖れもあります。侵攻が無くとも、北朝鮮を確実に消滅させることができるアメリカの後ろ盾が無くなったら、ミサイルを撃ち込まれる、砲撃されるなどの攻撃と脅迫が始まって、結局心理的に屈服する可能性もあります。屈服しなくとも、政情不安で外国人と外国企業が撤退するだけでも韓国は終わります)、朴政権は合意した訳です。結果は悲惨なことになって世論を甘く見ていたかもしれませんが、結局国民を守ったつもりだったはずです。政治かも悪さをするかもしれませんが(朴氏の場合は重用していた占い師が韓国の伝統に則っただけのように見えますが)、自分なりに韓国国民を守るつもりで政治を行っているのであって、本気で国を売る政治家がいるとは思わない方がいいと思います。日本が言うとカドがたつでしょうが、親日派だって国を売ろうとした訳じゃなく、これまで強い中国やロシアに近づき屈服して国を守ってきたように、日本に近づいて国を守ろうとしただけの話でしょう。アメリカとて別に韓国の政権をふっとばそうと日韓合意を結べと言った訳ではなく、韓国の周囲が全て敵だと守りにくいじゃないかと当たり前の発想をしただけでしょうし、朴政権もその通りだなと思っただけのように見えます。大統領になったら親族が収賄するなどして、引退後ほぼ牢屋に入ったり自殺したり悲惨な目にあう韓国で個人の損得勘定だけで大統領になろうという人がいるとは思えません。日本の政権がふっとんでおらず、何か韓国が結果だけから見ると被害者のようですが、日本からしたらこれまでの無軌道(事実を踏まえない歴史教育、敵に通じる利敵行為(戦争状態の国の同盟国の軍事パレードに出席したり間接的な同盟国の悪口を吹聴するなど)の結果に過ぎません。まさか、「被害者を救済したら」政権がふっとぶなんて、誰が想像したでしょうか?少なくとも筆者は日韓合意を結んだ時点で韓国の政権がふっとんでこのような事態になるとは全く想像していませんでしたし、支持する安倍政権が政策を失敗したようには見えないのに批判に晒され大変だぐらいの印象しかありませんでした。歴史を後から考えたらイージーに見えがちですので、歴史から教訓を得るのも簡単に考えるべきではありませんが、政治家は誰しも良く分からないがこうだろうこうじゃないかと考え決断しているのだろうと思います。その巧拙はあって選挙での審判があったら国民の不満のはけ口ができるのかもしれませんが、韓国の大統領は一期しか務められませんので、その辺の問題はあるかもしれませんね(任期を短くして二期務められるようにするなど考えられます)。ただ、韓国は北朝鮮と戦争中ですし、大統領の権限は強くせざるをえないでしょうし、そうなると二期務めたい大統領が選挙で勝つため何をするか分からないということになるかもしれません。このようにどんな政策も一長一短あって、程度問題ですが、完璧な政策はないはずです。簡単にあれこれ言うのも分かり易いですが、現実はそう簡単ではありません。結局慰安婦合意の手続きに瑕疵は無く無効にできないと思います(無効にならないものを勝手に無効と宣言することはできますが、国際社会がなるほどそうだと思わないなら、今後韓国の外交はやりにくくなって危機に陥るかもしれません。これはあくまで例えであって、イスラエルと韓国を一緒くたにするつもりもありませんが、イスラエルが首都をエルサレムに移したのは最近ですが、長年国際社会は認めてきませんでしたし、今も支持は広がらず、ようやくアメリカが認めたところです)。北朝鮮はその無軌道ぶりで国際社会からの全会一致の批判を招きましたが、韓国も国際社会が認めないような独りよがりの外交をしていると、同じようなことになるはずです。外交安全保障は当たり前ですが、国内事情だけでできる訳ではありません。そのことを主権者たる国民も少しは考え理解する必要があるのではないでしょうか?何も政治家でない素人が外交を理解しないといけないということはないでしょうし、それはほとんど可能でもないでしょうが。再交渉と言っても交渉相手がNOと言えば100%再交渉になりません。特に日本は(特に歴史問題になると)韓国が合意を引っくり返し延々と集ってくるのではないかと失礼ながら疑っていますから、最終の文言がないと合意は結ばないと言うはずです(アジア女性基金も河野談話も韓国の悪口垂れ流しを止める力になりませんでした)。日韓合意はそれで最終的な合意になったのであって、韓国が破棄したところで、韓国が破棄しただけに終わります。無効と宣言したところで、無効と宣言しただけに終わります。そして失われるのは韓国という国に対する信頼性です(どの程度残っているかは知りませんが、今ならまだ韓国が滅びている訳ではありません)。韓国は日本を悪魔と思っているのか知りませんが、少しは相手の立場にたってみればいいと思います。悪いことをしたと訴えられ話し合って和解したところで、おまえが悪いと和解をなしにされまた訴えられるのが分かっているなら、誰もそいつと和解しようとは思いません。少なくとも最終的の文言を入れない和解などないと言うはずですし、実際にそうしたということです。その程度の想像力も欠けているのが韓国なのでしょう。
文在寅大統領は自身を対話主義者と規定しました。本当にそうであるならば、相手の主張や立場は理解できるはずです。相手の主張や立場を理解できない人との話し合いは対話ではなく、一方的な押し付けになります。つまり文在寅大統領は日本が慰安婦合意の再交渉を行うつもりが全く無いと理解できるはずです。その意志が最終的なという文言にこめられていることぐらい分かるでしょう?本当は選挙でできないことを言うべきではありませんでしたが、言ってしまったものは仕方が無い、何と言われてもダメなものはダメ。それを許していると何時までも和解することはできません。結局のところ、文大統領はこの破綻した日韓関係を前提に動かないと外交はできません。最終的かつ不可逆な日韓合意は守るべきなのであって、どう守るかが論点です。韓国の事情がどうであれ、相手がある話で日本は動きませんし、国際社会も韓国を理解することはないだろうと思います。
最近文大統領は日韓関係の改善を言い出しましたし、何だろう?と思っていた訳ですが(日本からしてみると、対北朝鮮で足並みを乱すは、最終的な日韓合意を破棄したがっているように見えますし、そういう環境か疑問なところがあります)、冬季五輪をどうにかしたいみたいですね。それは韓国にとってはその通りだろうと思いますが、対北朝鮮や慰安婦合意問題で韓国が妙なことをしないということが前提だと思います。この辺はプライオリティが高い重要問題だと思ってください。韓国にとっても同様だから韓国が動いているのでしょうが、外交安全保障戦略や最終的な合意を引っくり返そうとしている有り得ない問題に関して日本の妥協はまずないと見るべきです。その上で、例えば安倍首相が関心の高い拉致問題で協力するとか(世界の記憶にも選ばれた離散家族の問題で何かできるかもしれません)、そういう交渉を持ちかければ、筆者独自の考えですが、安倍首相も話を聞かない訳ではないだろうと思います。最近安倍首相は韓国のことを戦略的利益を共有すると仰っています。また、北朝鮮有事を考える中で、邦人の韓国からの救出を自衛隊ができない(韓国が認めない)ことを懸念しているはずです。やはり共通の敵である北朝鮮に対する協力は日本としても必要なのであって、そういう安倍政権の意志・意図を踏まえて交渉を考えるのが力だけに頼らない対話主義者のはずでしょう(しつこいようですが、最終的な解決は韓国の意志がどうであれ交渉のテーブルにのりません)。韓国の冬季五輪に日本が金を出すとか有り得ない気はしますが、筆者の考えでは出席ぐらいはどうにかなるんじゃなかろうかという気はします。ただそれも関係が悪くなっている中での出席ですから、プリオリティが高い問題が悪化する中、ニコニコ出席できるものではないと考えるべきです(中国の軍事パレードに出席できる韓国なら可能かもしれませんが、日本は韓国ではありません)。例えば離散家族の問題は韓国においても保守派の問題だろうと思いますが、軍歴や軍との関係もそう悪くないことをアピールできる文大統領なら、別にどうとでもなることなんじゃないだろうかと筆者は思います。まぁこの辺は日韓合意で韓国がこんなことになるとは思っていなかった韓国を知らない人間の言葉と思ってください。韓国政治は韓国大統領が考えるのが勿論当然です。兎に角破綻してしまった日韓関係を再生したいと文大統領が考えるのであれば、できないことをできないと認識し、相手の立場を踏まえて一歩一歩交渉していかなければなりません。まず外交はそう簡単ではないと知るべきでしょう。特に日韓関係の改善は少なくとも日本にとっては不可能に思える類の難題です。
韓国の立場を考えると日本が歴史を反省していないように見えるのが問題なんでしょう。それは理解しますが、少なくとも日本政府が反省していないということはないだろうと思います。日本では外務省はアメリカの言いなりなどと悪口を言われたりします。日米同盟がありますから、関係者は相当変なことを考えないよう言わないよう教育もされているはずなんですよね。アメリカから見て日本がどう見えているのか知りませんけれども、日本人から見ても外務省というのはそういうところですし、それはそれで構わないだろうと思っています。勿論日本とアメリカは同一ではないのであって、外務省は日本の国益を第一に考えるべきですが、それは日米同盟を踏まえてのもののはずです。
韓国が日本の歴史問題を懸念するのは例えば靖国問題であったり歴史教科書問題だったりするのでしょう。例えば歴史教科書問題なんかだと民間だといろいろ言う人もいますが、教科書自体は政府が認可しますから、そうそう変な記述はありません。日本が韓国を知らないのと同様、韓国も日本を知らないでしょうが、日本政府は少なくとも反省していない歴史認識を持っていません。教科書の侵略を進出と書き換えたという報道も誤報でした。「徴用問題」も戦争に徴用はつきもので、別段疚しい隠すような話ではないから、気にせずユネスコに登録しようとしただけです。産業遺産も日本にとっては明治維新による発展は輝かしい過去の歴史に過ぎません。戦後の復興と高度経済成長もそうですし、韓国も漢江の奇跡を言うでしょう?韓国にしてみれば、「憎らしい日帝の業績」なのかもしれませんが、経済発展を示す遺跡を悪の所業のように言われては日本も立つ瀬がありません。産業革命の遺跡がイギリス帝国の悪の象徴のように言われるかという話でしょう。労働者の環境は過酷だったと思いますし、日本でも女工哀史は中学あたりでも教えますから(そんな記憶があります)、そんなことを日本人が知らないはずもないのですが、それは当時はそういう時代だったで済まされる話ではないでしょうか?労働者の労働環境を踏まえて遺跡を評価するとなると、昔の遺跡は全部バツかもしれません。また、当時の人は苦労を苦労と思わず働いたろうと筆者は思います。
韓国から見た日本の歴史問題は民間の歴史認識かもしれません。これはあまり事実を踏まえていないなと思うことは筆者もあります。そういうのが気になるのでしょうが、日本人から見ると、韓国は民間どころか教科書も事実を踏まえていないように見えます。反日教育も噴飯モノでしょう。当たり前ですが、日本の教育で韓国を侮辱するような教育は受けたことありませんが(そう思えるとしたら被害妄想だと思います)、韓国は日本の象徴であるところの国旗や皇室を侮辱するような教育や言説が目立ちます。日本が先の大戦で負けなかったら韓国は存在していなかったのであって、韓国のこうした被害者意識を理解しますが、被害者意識があると相手のことを等身大に見れなくなるのも事実だと思います。差別意識は客観認識を妨げると思いますが、被害者意識も逆ベクトルで差別の一種だと思います。何にせよ、破綻した関係を再生するのには時間がかかるはずです。逐一関係を悪化させるようなことをしないのが大切だと思いますが、やはりそれは外務省というった専門家や政治家といった有志が勉強して進めていくべきだと考えます。日韓合意の話はやればやるほど関係が悪化するので、なるべく速やかに凍結の方向に持っていくのが文大統領の力量だと思います。そうして筆者は現在の問題を話し合うことを望みますが、韓国が歴史問題をどうしても進めたいなら、日本の立場も理解しながら進めてほしいと思います。それができれば文大統領も韓国の歴史における初めての対話主義者として業績を残していけるかもしれません。
例えば日本では日本の韓国統治と言うと投資したと言う人がいます。筆者も全くそう思いますしそれは事実と思いますが、韓国にしてみれば併合されて国が無くなるところだったということになります。また、正直言って自分は韓国における日本に対する抵抗は小さかったと思い込みがありましたが、意外に結構抵抗があったみたいですね。そういうところも韓国が気に障るのかもしれませんが、韓国が日本を知らない同様、日本も韓国を知らないと思ってほしいところです。別段事実認識をあえて歪曲しようという意図がある訳ではありません。筆者の考えでは別に日本が歴史を直視しても不都合がある訳ではなく、事実をまずおさえることが重要だと思っていますが、戦後何時まで経っても歴史で揉めることを望んでいる訳でもありませんし、そういうことをあえて勉強すると勝手に良心派認定されて(全然そんなこともないし迷惑ですが)、行き過ぎると鳩山さんみたいに土下座することになるんでしょうが(やったことを謝るのは当然ですが、やってないことを謝る気はありませんし、終わらせた話を蒸し返されて愉快なはずもありません)、日本は韓国が謝れと言えば何時でも満足するまで謝るような国ではないと知らなければなりません。三跪九叩頭の再現は現代ではないと知るべきでしょう。国の力関係は厳然としてありますが、対等が前提のはずでしょう。ドイツがよく例に出されますが、ホロコーストは現実ですし、別段ドイツが一々ナチスの所業を周辺国に謝って回って劣位におかれているはずはないと思います(土下座したとは聞きませんね)。逆に好調経済で欧州を支配していると言われるのがドイツです。韓国もドイツと欧州の関係を調べてみてもいいんじゃないですか?あまり客観的に見れると期待していませんが、何か気付くかもしれませんし、話のたたき台になり得ます。寧ろドイツを持ち出しているのは反省派のはずですから、できないことはないんでしょう?いずれにせよ日本も民主主義国なのであって、言論の自由がありますから、政府が民間の言論を規制できません。韓国では親日派認定したら言葉狩りが行われますが、同じにはできないですね。教科書でちゃんとした事実が教育されていたら十分なはずでしょう。日本の保守派も歴史を誤解しているところがないとも思いませんが、基本事実を事実と言っているだけで、有ったことを無かったことにしようとしている訳ではないんだろうと思います。
何時か遠い未来に(近い未来では想像もできませんが)日韓関係が少しでも良くなることがあるとすれば、例えば日本の政治家が韓国の抵抗運動の遺跡のようなところに行って謝罪するということも有り得るかもしれません(その時に土下座させられると予測したら絶対にやりはしないでしょうが。悪い風習なのか謝罪の求め方が過剰なように思えます)。そうすれば日本も韓国のことが分かってくるかもしれませんしね。別に分かりたくもない人が多いのが現状でしょうが。