保守速報経由でロイター記事
トランプ氏、雇用創出要求(ロイター 2017年 01月 29日 02:08)
>安倍晋三首相は28日深夜、トランプ米大統領と電話会談し、米ワシントンで2月10日(現地時間)に直接会談することで合意した。トランプ氏は「日本との関係を重視している」「(米国の)雇用をつくってほしい」と述べたのに対し、首相は自動車産業など日本企業の米国への貢献を説明した。両首脳は同盟の重要性も確認した。
>トランプ氏は「日本の安全確保に対する米国の確固たる責任」を確認。
安倍首相の対応は教科書通りで良いと思います。ひとまず、トランプは日本の言い分を認めた形になっています。
ただ、このままでいいかと言うと、疑問がないではありません。というか、トランプの言い分に違和感があるでしょう?本当にアメリカの失業率が低いことや日本企業のアメリカの雇用に対する貢献を知らずに言っているのだろうかと。トランプにも経済参謀はいますし、知日派の側近もいます。ここまでしつこく言ってくるというのは、そんなこと分かった上で言ってきていると見ていいと思います。
無茶苦茶言ってふっかけてきている可能性もあって、その場合は、正論で返して譲らない今回の対応が正解だと思いますが、意外にそこまでトランプが悪い奴でもない可能性があると思います。日本人(筆者)も何処か一方的にトランプ批判をするメディアに毒されている可能性があるかもしれません。
というのも、トヨタに要求した時、トヨタが雇用計画を出したら、大人しくなったでしょう。あれは対応の速さから、元あった計画を前倒ししたんじゃないかと思いますが、それ以上は追及されませんでした。プロレスに理解のあるトランプのことですから、ファクトより一般に言われていることを重視している可能性がないでしょうか?そんな気もします。トランプもメディアに攻撃されて必死ですから、貸しをつくるチャンスに見えなくもありません。それが「嘘」だとしても、雇用創出大統領のストーリーにのってみるのもいいのではないでしょうか?
官僚も頭が固いところがあるかもしれません(知らんが)から、政治家の柔らかい頭で考えてみてもいいかもしれません。
直接、トランプの話を聞けるのですから、トランプの要求を率直に聞いて、日本の国益を譲らない形で、トランプの望み通りのストーリーに協力できるのではないでしょうか?別に日本企業がアメリカに進出して、アメリカの雇用を創っても、国益を損ねないと思います。投資会社の人を次期駐日大使にするそうですから、トランプもアメリカ企業を日本に進出させて、日本の雇用を生み出してくれるかもしれません。意外に共存共栄がトランプの望みである可能性がないでしょうか?日本のメンツもあるでしょうが、そこは日本のメンツを潰さないようお話づくりすればいい。安倍政権・トランプ政権の腕の見せ所でしょう。
トランプも日本を守ると明言しています。フェアな形で相互依存が進むなら、日本の国益にとって悪くないのではないでしょうか?自立もいいですが、核のある世の中ですから、これはもう日本の意志だけでどうにかなる問題ではありません。アメリカも核のある現実に対応しなければなりませんが、核拡散を防ぐ責任もあるでしょう。日本だけ核武装できればいいですが、核ドミノがおきて核が大拡散された世の中は日本にとっても危険である可能性があります。依存せざるを得ないんだったら、割り切ることも必要でしょう。