観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

政党支持雑文(1)

2009-06-30 04:13:56 | 政治システム・理論
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090629/stt0906291940006-n1.htm

>市田氏(共産党・書記局長)は「首長はどの政党の推薦を受けて当選しても、当選すれば住民全体の奉仕者だ」と指摘。

それはいいのですが、首相もどの政党から出ても、国民全体のリーダーなんですね。忘れられがちですけど。

>「地方分権は大事だが、暮らしや外交の重大な問題が山積している時に、郵政解散のように一点に争点を絞るやり方は争点そらしにつながる」と主張した。

シングルイシューで選挙直前に政党支持はやらない方がいいと私も思います。橋下知事の言った「圧力団体」は継続的に政党を支持しているものです。献金という形でそれは見えるようになっています。(民主党は企業・団体献金を全廃して労組とかとの関係をどうするつもりなのか)

後、新聞は特定政党を支持表明してください。政党政治はよりマシな政党を選ぶということでしかないので、オピニオンリーダーとして、政党を総合判断する責務があると思います。党派色が嫌なら、より党派的な動きをしない政党の評価を高めればいいのですから(今なら相手を忘れて自党内で喧嘩を始める自民党の評価が高まりそうですね)。現実的に考えれば、政党なくして政治は出来ませんし、よりマシな政党を選ばなければ、政治の発展も有り得ません。

無謬の人

2009-06-30 02:43:03 | 政局・政治情勢
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090629/plc0906292158017-n1.htm

>「善悪、正邪の判断ができない内閣は支持しない。世論調査で問われたら、私は『支持しない』と答える」と強調した。

これは酷い。ご自身が総裁選で選対をつとめた盟友の内閣を支持しないと。自分がそういう人を強力に支持してきたことに対する反省はないのでしょうかね。

ハゲタカ云々で悪だと思いたいのかもしれないですけど、証拠が無いです。怪しいというだけで、悪だと決め付けるような人が法務大臣だったとすれば、薄ら寒いものを感じます。断罪するなら証拠を固めてください。

>「周辺にはめられたと思うが、一国の宰相ははめられてはいけない。それが首相たる者の条件だとすれば、残念ながら条件に合致しない」と重ねて批判した。

条件に合致しない首相を強力に支持してきたとなると、「鳩山さんの人の見る目の無さ」が強く疑われますね。そんな人のやる分派活動って何か意味があるのでしょうか。西川社長の進退を鳩山さんが判断していいのかということ自体も疑問とせざるを得ません。論理的に考えるとそうなります。そろそろ自分がおかしいと気づいてもいい頃ではないでしょうか。

鳩山さんは河村官房長官の爪の垢でも煎じて飲んでみるといいと思います。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090629/plc0906291658009-n1.htm

>「民営化がきちんと達成されるようさらに経営改善し、国民から信頼される会社として発展してほしい」と述べた。

こういう人と協力して、日本郵政の改善に取り組んでくれれば良かったのに。結局、鳩山さんが軽率だったんじゃないですか。

臓器移植法改正案

2009-06-28 11:01:56 | 政策関連メモ
臓器移植法改正案に関してですが、一点だけ指摘しておきますと、脳死を人の死と認めない場合、海外移植に行く人は、殺人行為に加担しているということになります。私は感覚的に脳死が人の死というのは抵抗感がありますが、ここは無視できない論点です。あまりこの問題を放置しないほうが良いでしょう。

政治からテロの根絶を

2009-06-28 09:36:56 | 政治システム・理論
どう考えても、今の自民党には堂々大将首を取ろうとする連中が多すぎです。大衆はそれを面白がるかもしれませんが、そんなことをやっていては政党政治が成り立たないことは明白です。自らの要求を飲ませるため、不正規の方法を使って、反乱を起こすことはテロ的行為と言っていいでしょう。それ自体が悪です。総裁選を前倒ししようとか、自党が選んだリーダーに辞任しろとか言っている人こそが問題人物だとはっきり言っておきます。

いろいろ論点はあると思うので、問題を整理していきましょう。

まずは、自分の要求でなく、(例えば)みんなのためだと大義名分を掲げる場合はどうでしょうか。これは日本に多いパターンですが、これまでも指摘してきたように、みんなとかいいつつ少数意見を切り捨てているファシズムでしょう。正規ルートを使わない理由になりません。他にどんな大義名分を掲げようと、不正規ルートを使うこと自体が程度の差こそあれ問題であると指摘しておきます。

次に正規のルートそれ自体に問題があると考える場合はどうでしょう。これは政治の世界においては簡単な話です。ルール自体を変えてください。そもそも議員は立法府の人間なのですから、こういう発想はなくてはなりません(脱法行為は追及さえ出来れば選挙に関わりイメージの悪化と言う形で制裁されると考えられます)(憲法を変えてはならないとか、立法府の人間として恥ずかしい議員さんも、オピニオンリーダーとして恥ずかしい地方紙もあるようですが)。

次に何を持って反乱と言うかです。日本人にありがちな誤解でしょうが、上司・先輩など下から上に意見を言うこと自体は反乱ではありません。戦場で議論は出来ませんから、軍隊なんかでは意見を言うことは適切ではない状況が多いでしょうが、政治では政策論争それ自体が仕事ですから、意見を活発に交わす文化はなくてはなりません。もともと沈黙の文化なので、意見を言うことを反乱と捉える空気はあると思いますが、問題ありです。

何か大義名分を掲げて味方を含む他者と喧嘩する手法は、政治の世界においてはやはり小泉首相が蔓延させたのかなと思いますが、彼はリーダーでした。やりすぎもあったでしょうが、仕方がない面もありました。しかしながら、若手などに手法だけがマネされ、テロ的行為が蔓延するきっかけになったのは残念なことだと思います。

政権交代論の歴史的評価は怪しいものである

2009-06-27 05:42:19 | 政治システム・理論
政権交代論で疑問なのは、時々能力の低い政党に経験を積ませるという理屈が出てくることですね。ピンチの時にこれでは問題というのも、これまでにも言ったとは思いますが、ひとつにはあります。

もうひとつは、そういう面もあるにはあるだろうが、案外根本的なところが間違ったままになる可能性を指摘しておきます。村山政権で社会党はどれほど変わったでしょうか。社民党・民主党左派はどれほど変わったのでしょうか。韓国左派も同じように大事なところを理解していないように見えます。まあ、左派だけでなく、政局中心のものの見方(見るなとはいいませんが)をする人は、何遍政権交代したところで、成長はしないものと思います。

政策論争をすることによってのみ、世論全体の底上げがあり、ひいては良い政治家が育つものと思います。「変えなければならない」という言説のみが広まることは、それ自体が世論の底下げに直結するのであって、何故何をどのように変えるのか論争すること(要は政策論争ですが)でしか世論の成熟はないと見切れば、日本の政権交代論は実際問題世論の成熟に悪影響を及ぼしたと評価するほか無いと思います。

イランは新しい一歩を

2009-06-27 05:15:58 | 政策関連メモ
アハマディネジャド大統領は自身が統治にある意味失敗したから、このような事態を招いていることは理解すべきでしょう。そうでなければ、あれほど多くの国民(それでも大統領にとって大切であるはずです)のデモはありえません。

大事なのは選挙の信頼性だと思います。改革派が負けというのであれば、改革派は負けの理由を分析する必要があり、そういう意味でもデータの正確性が重要です。また、選挙の勝ち負けは分からないものであって、その点互いに腹を括れているかも、報道では見えてきません。問題があったら極力正確に再発防止策を取る必要があり、何が原因で、何が出来るのか、見切っていかなければなりません。日本に出来ることがあれば、手伝ってもいいのではないかと思っています。(選挙システム外交みたいなものは有り得ないのでしょうか)(国際監視団では不正があるようで受け入れ難いものはありそうです)

後は、デモ側が武力に訴えていないのであれば、強引に鎮圧する理由も無いと思います。説得の対象と見るべきでしょう。改革派は現行のイスラム体制は否定していないそうですし、過激な人もいるのは分かりますが、ある意味信じてみないと始まらないのではないでしょうか。

イラン国民が和解できれば、国際的な対話の道も開かれるものと思います。

民営化は国民の声・・・であったはず

2009-06-27 04:38:25 | 政策関連メモ
皆さんもご存知のように前回の衆議院選はいわゆる郵政解散でした。いわば郵政民営化は国民の声であったはずです。野党は民営化をストップしたいようですが、それでいいのでしょうか。

かんぽの宿が赤字を垂れ流し続けてきたように、民営化していない郵政には問題が山積みでした。それを解決するため西川社長が呼ばれたのであり、今噴出してきている問題の多くは、西川社長がつくったわけではないことは明白です。やってもないことに責任があるはずありません。法的な問題=犯罪があれば勿論別ですが、それはないのではないですか。効率化そのものは民営化の目的そのものなのであって、軌道を修正するのであれば政府の責任だとしか思えず、西川社長に責任があるはずありません。大きな軌道修正はないという判断に落ち着いていたはずですから、何が問題かすら不明です。民営化の巧拙で責任を取らせる論法も、西川社長が完璧ではなかった(そんな人はいないのであるが)にしろ、大きな失敗があるとは思えず無理でしょう。そもそも経営判断には政府が口出しするべきではなく、取締役会でOKならこの点でも責任はないと見ていいでしょう。最終的には人事を握っている人がダメと言ったらダメなのですが、鳩山さんの独走(財務大臣・官房長官の意見をどれほど聞いたというのでしょう)でした。

要するに西川社長は悪いことをしていないのではないですか。そのような印象を鳩山さんが創ってしまったにすぎないのであって、鳩山さんに関して言えば、その点辞任するべき理由はあったと思います。

民営化派の多くも、旗をガンガンふって対立を煽るだけで、建設的な役割を果たしてきたとは思えません。国民に説明するリスクをどれほど取ったというのでしょうか。味方と喧嘩して党に損害を与え、国民の不満にほっかむりでは共感のしようもありません。

バッファー・プレイヤー説

2009-06-27 03:49:56 | 政治システム・理論
バッファー・プレイヤー説という説があります。知らない人は詳しくは自分で調べて欲しいのですが、冷戦期、自民党の政権担当能力を信頼する有権者が、自民党を安心させないために、与野党伯仲の結果になるよう操作的な投票行動を取っているという説(妥当性は高いらしい)だと私は理解しています。

でもこれって問題がある(あった)のではないでしょうか。何故自民党にしか政権担当能力はないと言えるのか、そこの政策論争を避けていては、世論の成熟のしようがありません。冷戦期は仕方のない事情もあったのかもしれませんが、こういった世論のありようでいいはずがないという問題意識は必要ではなかったかと思います。

政権交代論の普及を見ても、日本の有権者はそういう政局的な見方をするものだと思った方がいいのでしょう。マスコミが政局報道に明け暮れるのも、共感はしませんが理解は出来ます。

!?

2009-06-27 03:31:30 | 政策関連メモ
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090626/kor0906262213007-n1.htm

>北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、日本で19日に成立した海賊対処法について「日本の侵略的で軍国主義的な野心を示すものだ」と非難する論評を出した。

!?・・・海賊を取り締まることのどこらへんが、侵略的で軍国主義なのでしょうか。全く意味不明です。しかも法整備を行うこと自体は良いことです。自衛隊派遣も相手の武装を考えると適当です。野心の表れなどカケラほどもなく、貿易で成り立つ経済大国の日本が平和的に貿易が出来るよう責任を果たす(タダ乗りは良くない)ために派遣するものです。

「日本の」というのも、あえて指摘しておきますけど、あれは中国も韓国も行っているものですから、明らかにおかしく、北朝鮮の情報収集能力などに不安を抱かせるものであります。本当に大丈夫なのでしょうか。

犯罪行為を取り締まる流れになればわが国の仕事が無くなるとか、武器輸出にまつわる問題がクローズアップされると困るとか(最新鋭の武器の共同開発なんかは、変な組織・国には渡らない仕組みがあれば、技術向上と財政的な意味でいいことではないかという気はするのですが)、そういう意図でもあるんですか。はたまた、日本国内の一部論調(地方(紙)が外交・安全保障に下手に関与しようとするのはやはり良くない風潮なのでは)に与したつもりなのでしょうか。あれは日本左派のクセみたいなもので、残念ながら日本人にありがちな事勿れ主義に訴えかけているんですね。議論の中身がないので、彼らもいずれ間違いに気付かれるものと思います。

後、付け足しておくと、北朝鮮が何を言おうと、何をしようと、実施の場所・タイミングはともかく、貨物検査は行うべきです(とりあえず法律は準備しておくべきでしょう)。核廃絶を普段訴えかけながら貨物検査に反対する人がいるんですが、私にはまるで共感できません。どうやって廃絶しようというのか。何故核の脅威を減じる具体的な行動に反対するのか。北朝鮮の脅迫に屈していては、脅迫するインセンティブを与えることになるだけです。また、核やミサイルの開発を許していては、後々対処が難しくなることも明白です。更に言えば、北朝鮮は凄んではいても軍事的にも相対的に弱体なので、権力保持(保身)がしっかりしている北朝鮮指導者が万が一の行動を取る危険性は低いと見るのが適当でしょう。むやみに面子をつぶさない方がいいとは思いますが、日米韓で連携し、あらゆる事態を想定して、適切な対処をなされるものと思います。北朝鮮は望みがあるのであれば、自ら交渉のチャンネルをつくるべきで、こちらが先に譲ることは期待しない方がいいでしょう。これまでと同じパターンは通用しません。

総理総裁・自民党を信じて団結を

2009-06-25 07:24:12 | みんなでやろうぜ
このままでは落選だと、浮き足立っている(らしい)若手の自民党議員の懸念は理解できます。しかしながら、自民党が残っていれば、再起をかけることは出来るでしょう。下手に暴れて自民党が壊れてしまうことが、自らにとっても、一番悪いシナリオではないかと思います。党内でゴタゴタするたびに支持率が落ちます。小沢元代表は辞任しましたが、元よりリーダーになりたくないことで有名でした。安倍元首相は病気で、福田元首相は突然の辞任でした。やりぬくと言っている首相を「おろし」でおろすこと・総裁選前倒しで事実上おろすこと、どちらにしても前代未聞の醜態であり、失敗濃厚の危険な火遊びだと思います。派閥政治全盛期なら、裏で派閥領袖が結託しておろしたりということが出来た(?)のかもしれませんが、まず無理でしょう。大差で選んだ自らのリーダーを信じるより他ないと思います。実際党内の争いを喜ぶのは間違いなく民主党サイドだけでしょう。堂々内輪もめをするのは止めてくださいね。