木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

我輩はナナである

2018-11-29 21:15:37 | 映画

猫好きな青年悟と

悟に拾われた野良猫ナナの

種族を超えた絆を描いた

有村浩原作「旅猫レポート

長野では上映最終日ということで

かけこみ鑑賞をしました。

 

「ごめんな、もう一緒に暮らせなくて」

その一言から始まる物語。

猫好きなのに猫を手放す理由は

見ていくうちに判っていくミステリー。

結末は伏せておきますが

猫好きならずともナナが愛しく思えること

請け合いです。

夏目漱石先生以来、

犬や猫の擬人化作品は数多くありますが

傑作の部類に入ります。

富士山や瀬戸内海、

(おそらく)長崎鼻の菜の花畑など

景色も楽しめる映画でした。

 

ナナの名演技に高畑充希さんの声が

ベストマッチ。

まるで人間の意図をわかっているかのような

すばらしき演技でした。

 

それにしても、悟の親友康介君の父親最低。

この父親に育てられてよくぞ

真っ当に育ったものです。

それをほめたいです。

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50年前からの伝言

2018-11-14 21:21:33 | 映画

フジテレビ系列でドラマ化された

三上延氏の「ビブリオ古書堂の事件手帖」が

黒木華さん主演で映画化。

剛力彩芽さんもよかったけれど

黒木さんの方が原作の栞子さんに

近いと感じます。(個人の感想)

普段は人見知りなのに

本に関わるとスイッチが入るギャップだとか

艶のある長い黒髪であるとか。

さすがに巨乳という設定までは

再現しなかったようですが

そこまでは求めていないので。

 

今回は「漱石全集」と太宰治の「晩年」の

エピソードが登場したけれど

原作にはまだ面白いエピソードがいっぱい。

願わくば同じキャストで

続編を出してほしいくらいです。

 

余談ですが、田中嘉雄役で登場した

東出昌大さん。

違うとわかっているのに

松本潤さんに見えてしまいました。

ある番組で松本さん本人が

言っていたことに納得です。

 

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起こりそうなフィクション

2018-11-14 19:36:11 | 映画

この映画の内容はフィクションです。

スマホを落としただけなのに

でも、実際に起きてもおかしくない

現代社会への警鐘でもありました。

 

恋人がタクシーにスマホを忘れたことから

麻美の身にふりかかる様々なトラブル

それは連続殺人事件につながる

ネット犯罪でした。

 

いつでも電話がつかえて

気軽にインターネットにアクセスできる

スマートフォンは実に便利な道具。

でも、扱い方を間違えるとトラブルにも

なりかねない道具。

いつもそうですが、この映画を見たときは

特にスマホを忘れていないか確認せずにはいられません。

皆様もお気をつけて。

特に危険を冒してまで

歩行中に扱う方々は。

 

ちなみにこの日は

「ビブリア古書堂の事件手帖」も見ましたが

そこでの悪役とこの作品の悪役は同じ役者。

本人は悪人でないのに

悪人に見えてしまいました。

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時の流れにとびこんで

2018-10-02 08:58:14 | 映画

テレサ・テンさんの名曲を

意識したタイトルをつけましたが

昨日見た映画

コーヒーが冷めないうちに」の内容を

一言で言うとこうなりました。

4回泣けると銘打った作品

まさにその通りでした。

ただ、最初のエピソードは

泣けるというより微笑ましいエピソード。

ほかの3つのエピソードとは

感動の方向が違いました。

(個人の感想ですが)

 

もっと具体的な感想を述べるとなると

ネタばらしになってしまうので難しいですが

冒頭から登場する謎の女(役・石田ゆり子)が

最も泣けるエピソードの鍵とだけ言っておきます。

 

全体的にいい話ですが

一つだけ突っこみ

喫茶店の常連新谷亮介と

恋仲となる数ですが

一夜をともにする仲となっても

呼び方は「新谷君」なのですね、

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検事が描くシナリオ

2018-08-30 21:17:53 | 映画

木村拓哉・二宮和也のダブル主演作

「検察側の罪人」見ました。

原作は読んでいないけれど

さすがに雫井氏の作品。

引き込まれます。

ベテラン検事最上と

中堅検事沖田の協力その後の対立を

描いた作品。

 

老資産家殺害事件の捜査線上に

現れた重要参考人は

かつて最上の友人が殺害された事件の容疑者。

その事件は証拠不十分のまま時効を迎えたため

最上としては強い憎しみを抱いていた相手。

その最上の命で取り調べをする沖田であったが

彼の犯行に疑問を抱くことに。

果たして真犯人は。

二人の対立の行方は。

興味がある方は劇場で。

 

詳しくは書きませんが

最上がやっていることは非常識。

それも私怨からの行動。

でも、そうなってしまうのもわかります。

もしデスノートを手にしたら

法で裁けない罪人を罰する月のような

行動にでそうでした。

 

余談ですが今回出演の

木村拓哉さんは「HERO」で

吉高由里子さんは「正義のセ」で検事役でした。

管轄が違うけれどもしこの二人が

最上たちと遭遇したら

どう思うのだろう

そんなことを考えてしまう映画でした。

 

 

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救命チーム永遠なれ

2018-08-24 10:46:01 | 映画
ドラマ「コード・ブルー
この夏、映画で完結。
3シーズンとも好評だっただけに
行き付けの映画館で最大のホールが
ほぼ満席。
人気のほどが窺えます。

一応の主役は山下智久演じる
藍沢先生ですが
白石・緋山・冴島・藤川らが
主役に思えるほどの
活躍を見せていました。

そして3rdシーズンから登場の
フェローたちの成長が見られ
こうして救命チームは
続いていくのだなと感じさせます。

物語としてはこれで終わりですが
これからの湘北医大の救命チームを
見続けたいと思いました。

藤川・冴島の結婚
緋山の恋愛も物語の柱の一つでしたが
藍沢・白石の恋愛譚は最後までなし
でも、この二人いつかはと
感じさせる場面がありました。
おそらく藍沢先生は
「別にパートナーという意識はない。
仲間としてのチームワークだ」
といいそうですが、友情以上のものを見ました。
想像の余地を与えてくれた
そういう意味でも名作の一つです。

そして決め手はエンドロール。
時折失礼な方が見られる場面でしたが
この作品ではそういった方はおられず。
あの演出はさすがです。



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鳥の目で見る映画

2018-07-20 18:51:34 | 映画
細田監督の新作
未来のミライ
たまたま休日だったので
公開初日に見ることができました。

開始早々に目に飛び込んだのは
まるで鳥になった気分を
味わえる上空からみた横浜の風景
アニメでなく実写なのかと
疑いたくなるほどリアルな風景

その視点は時に人間になったり
犬になったりと変化に富んでいました。

その内容はまるで夢物語
現実のような非現実が
視聴者をひきつけます。

そして夢物語の結末は
詳しくはいえませんが
意外なものが関わっていました。
作品中ずっと存在していたのに
その存在を気にしていなかったあれが。

今回はタイムリープあり
おおかみ子どものような設定あり
デジタル化された異次元空間ありと
これまでの細田作品を彷彿と
させるものがちらほら
この作品が最後ではないのでしょうが
まるで集大成といってもいいくらいです。
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愛すべき戦士たちの賛歌

2018-06-26 09:43:31 | 映画
原作者である池井戸潤さんが
思いいれのあるある作品
そして池井戸作品の初映画化

空飛ぶタイヤ
いい意味で男臭い作品でした。
スーツや作業着がまるで
甲冑のようでありました。

小さいながらも
健全に営業してきた赤松運送
それがトレーラー事故で一変
整備不良を疑われた赤松社長らの
熱き戦いが始まります。

もし事情を知らなければ
容疑を否認する赤松運送は
往生際が悪い会社
そして、人が死んでいるという事実を
情報として受け止めていても
他人事として感じてしまう
ことでしょう

限られた時間で紹介されたのは
彼らの人生の中のほんの一コマ
でも、その向こうにあるものが
垣間見えました。

主人公の赤松社長だけでなく
赤松運送・ホープ自動車・ホープ銀行
各社員や被害者家族・刑事・雑誌記者にも
それぞれの人生がある当たり前を思い知らされました

今回の主題歌を歌うのはサザンオールスターズ
記事タイトルも歌のタイトルから頂きました。
桑田さんの声でもしっくりきましたが
長瀬さんの声でもいい作品になりそう。
TOKIOのミュージシャンとしての
活動が消滅したのが残念に思えます。
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素晴らしき裏方

2018-06-26 09:28:41 | 映画
華やかな世界を支える
縁の下の力持ち
そんな職業の一つが調律師

それに見せられた青年の物語
羊と鋼の森
2016年の本屋大賞受賞作の
映画化とあって見に行きました。
「火花」「君の膵臓を食べたい」などを
抑えて受賞したのも納得の作です。

ピアノの生演奏をほとんど見ていない
見ても演者だけでありピアノを見ない
そんな自分だからピアノの弦への
クローズアップは新鮮でした。

森の中で育った外村君は
まさに調律師になるために
生まれてきたような存在
ピアノの音から森の風景や
水の風景を想像する感性はさすが
技術があれば演奏者にも
なってほしいと思えるほどでした。

調律師を紹介したある番組で
白い服と丈の長い帽子をまとい
「ラの鍵盤の塩味が薄いですね」
というユーモアがあったのを思い出しました。

でも、調律師と調理師
通ずるものがあると
感じさせる映画でありました。
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雨から始まるストーリー

2018-06-07 18:42:22 | 映画
ASKAさんの名曲を思い出しました。
恋は雨上がりのように
陸上の夢を失った17歳の橘あきらが
偶然入ったファミリーレストランの
店長、近藤正己の優しさに触れ
憧れを抱くという物語。

あきら目線で考えると
「45歳と17歳ではつりあわない」
「援助交際と誤解されても仕方ない」
という周囲の意見は酷なもの。

でも、もし自分が近くにいたら
同じことをいうでしょう。
それは恋愛ではなく、
尊敬ではないかと。

でも、眩しすぎるほどの一途さ
清清しいものがあります。
もし自分がこの立場になったら
戸惑い8割、喜び2割ですね。

恋愛物語だけではなく
陸上選手としてのあきらの成長も
すばらしいものです。

さて、余談ですが
小松菜奈さんと吉田羊さんが
親子で共演しています。
テーブルに乳酸菌入りの
チョコレートが……。
ありませんでした。 期待したのに。

始めはヒロインの小松菜奈さんに
注目していましたが
友人・はるか役の清野菜名さんも
存在感があります。
朝ドラでも好演中の彼女。
今後が楽しみです。
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