木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

愛すべき戦士たちの賛歌

2018-06-26 09:43:31 | 映画
原作者である池井戸潤さんが
思いいれのあるある作品
そして池井戸作品の初映画化

空飛ぶタイヤ
いい意味で男臭い作品でした。
スーツや作業着がまるで
甲冑のようでありました。

小さいながらも
健全に営業してきた赤松運送
それがトレーラー事故で一変
整備不良を疑われた赤松社長らの
熱き戦いが始まります。

もし事情を知らなければ
容疑を否認する赤松運送は
往生際が悪い会社
そして、人が死んでいるという事実を
情報として受け止めていても
他人事として感じてしまう
ことでしょう

限られた時間で紹介されたのは
彼らの人生の中のほんの一コマ
でも、その向こうにあるものが
垣間見えました。

主人公の赤松社長だけでなく
赤松運送・ホープ自動車・ホープ銀行
各社員や被害者家族・刑事・雑誌記者にも
それぞれの人生がある当たり前を思い知らされました

今回の主題歌を歌うのはサザンオールスターズ
記事タイトルも歌のタイトルから頂きました。
桑田さんの声でもしっくりきましたが
長瀬さんの声でもいい作品になりそう。
TOKIOのミュージシャンとしての
活動が消滅したのが残念に思えます。
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素晴らしき裏方

2018-06-26 09:28:41 | 映画
華やかな世界を支える
縁の下の力持ち
そんな職業の一つが調律師

それに見せられた青年の物語
羊と鋼の森
2016年の本屋大賞受賞作の
映画化とあって見に行きました。
「火花」「君の膵臓を食べたい」などを
抑えて受賞したのも納得の作です。

ピアノの生演奏をほとんど見ていない
見ても演者だけでありピアノを見ない
そんな自分だからピアノの弦への
クローズアップは新鮮でした。

森の中で育った外村君は
まさに調律師になるために
生まれてきたような存在
ピアノの音から森の風景や
水の風景を想像する感性はさすが
技術があれば演奏者にも
なってほしいと思えるほどでした。

調律師を紹介したある番組で
白い服と丈の長い帽子をまとい
「ラの鍵盤の塩味が薄いですね」
というユーモアがあったのを思い出しました。

でも、調律師と調理師
通ずるものがあると
感じさせる映画でありました。
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