区の定期検診。
今回は肺の検査。
事前に三日分の痰を採取して、
提出することになっているのだけれど、
むずかしいね、痰を取るのって。
日ごろ、
痰など意識して生きていないので、
空咳したり、
腹筋に力入れたりしてみるが、
いっこうにうまくいかない。
出てくるのは、
唾ばかり。
後日提出で、
許してもらった。
その昔、
JRが国鉄だったころ、
駅のホームの柱の下には、
小さな穴のあいた痰ツボが置いてあって、
お父さんたちはその穴めがけ、カ~ッ、ペッ!!!と、
それは見事に痰をストライクさせていたものだ。
お~、大人はすごい、と、
子供たちはそのテクニックに、
心で拍手し、
きたねえなと顔をしかめたりしたのである。
おそらく今のオレは、
おのお父さんたちくらいの年齢なのに、
痰吐きがうまくならない。
あの時代のように、
街のあちこちに痰ツボがあったら、
三日分などお茶の子さいさいで、
取れているのかもしれない。
だが、
街に、
痰ツボは、
いらん。
今回は肺の検査。
事前に三日分の痰を採取して、
提出することになっているのだけれど、
むずかしいね、痰を取るのって。
日ごろ、
痰など意識して生きていないので、
空咳したり、
腹筋に力入れたりしてみるが、
いっこうにうまくいかない。
出てくるのは、
唾ばかり。
後日提出で、
許してもらった。
その昔、
JRが国鉄だったころ、
駅のホームの柱の下には、
小さな穴のあいた痰ツボが置いてあって、
お父さんたちはその穴めがけ、カ~ッ、ペッ!!!と、
それは見事に痰をストライクさせていたものだ。
お~、大人はすごい、と、
子供たちはそのテクニックに、
心で拍手し、
きたねえなと顔をしかめたりしたのである。
おそらく今のオレは、
おのお父さんたちくらいの年齢なのに、
痰吐きがうまくならない。
あの時代のように、
街のあちこちに痰ツボがあったら、
三日分などお茶の子さいさいで、
取れているのかもしれない。
だが、
街に、
痰ツボは、
いらん。