まだ楽しませていただきたい。

　立川談志 きょうはまるごと10時間を見た方はいるだろうか？先日BSで放送されたのだが、いやはや凄い。10時間ひとりの人間を追いかけて語っているだけなのに、まだまだ足りない気分にさせられる。天才は何万人もいるだろうが、10時間の観賞に耐えられる天才は立川談志ただ一人。同じ時代を生きて目撃できたことを幸せに思う。観ていない人にはDVDを焼いて渡したい、それくらい素晴らしいプログラムでありました。
　
　写真は誕生日に事務所のみんなから頂いたユニクロ詰め合わせセットの一品。スタジオの部屋着でございます。

　

ギターとアロマ。

　明日は健康診断なので早起きなのだが、家に帰りたい理由も見つからず事務所スタジオ。アロマテラピーしながらギターを弾いている。
　
　ここ数年まわりのみんなに、楽器を大切にするようになった、と褒めていただくことが多くなった。何故かな、と考えていたのだが自分では分らず、先日ベースのタカシの一言に膝を叩いてうなずいた。
　「ひとのバックでギターを弾くようになったからだよ。」
　
　うむ。なるほど。そうか、そうだったのか。タカシもたまに正解を言う。

　昔の俺はと言えば泉谷しげる氏の「ギターは打楽器だ」理論に傾倒していたので、倒すわ引っ掻くわ噛み付くわと、さんざん手荒く扱っていたものだ。
　
　だが、ホレ、加藤いづみ嬢のステージでは打楽器理論はまったく通じず、日々変わるアコースチックギターの繊細な響きの前に白旗を揚げ、毎日キュッキュと磨いて御機嫌をとっているわけなのだ。
　
　おまけにアロマなんぞも始めちゃってさ。ふふふ。

花が咲く。

　あーだんだん春めいてきて良い気分だ。窓際のデンドロビュームが白く咲いた。公園に出かけたら紅梅も八分咲き。じわじわ暖かくなって、あっという間に夏が来るんだろうな。
　
　あーでもその前にやりたいことがある。二個三個ある。季節のクレッシェンドで頭の中にある蕾も花開くといいな。

　あーでもそんな夢ばかり食べてないで、現実も食べなくちゃ。今日作ったチャーハンは美味かった。マヨネーズ入れると卵とのマゼマゼが楽だね。勉強になったぜ。

真夜中の非日常。

　事務所帰りの環状道路、事故でも工事でもなさそうなのに妙にトロトロ流れている。
　
　へんだと思って前を見ると、電車が走っているではないか！それも三両。一両ずつ載せたトレーラーが連なっているためこちらが線路を走っているような錯覚に襲われる。眠い目をパチクリ。

　以前、盛岡の街を走っていたら突然馬が交差点を横切って別の車に前足を乗り上げたことがあったが、あの時以来のサプライズ。

　人間、あり得ないことが起きると結構パニックになる。頭の中にクェスチョンマークが星の数ほど湧いてきて、弾けて消えるまで３０秒ほどかかった。ふう。

春だというのに。

　家から駅までの間に100メートルほどの桜並木があった。今年も咲くのを楽しみにしていたのだが、切株だけ残して全部ごらんの有様。桜の悲鳴が聞こえるようだ。

　いろいろ事情はあるのだろうが、何とかならなかったのか。

　昨年、役人に家の前の都道の拡幅工事の計画の説明を受けたことがあったが、あまりに簡単に樹木の伐採の話をするので驚いたものだ。

　豊かな街。それぞれ理想は違うだろう。だが利便や効率の名のもとに身近な緑が失われてしまうのは、俺好みではない。

　だいたい切ないじゃないか、あの桜並木がもう無いなんて。

曲順を考える。

　トランプの大きさの紙に曲のタイトルを書いて見ましょう。ほーら色んな曲がありますね。こんなに沢山レコーディングしたんです、お疲れさま。良く頑張ったねって自分をほめてあげましょう。頑張った友達にも、ありがとうって言ってあげましょう。

　さ、ここからです。色々並べ変えてごらんなさい。大切ですね、曲の順番。どの曲から聴く人の耳にアプローチしたいのか、何度も並べ替えて考えてみましょう。

　懐石料理を作ってるって思えばいいんです。お客さまの気持ちになって、春には梅の香りを添えてとか、秋には松茸フレーバーでとか…、あ、当たり前すぎましたね。裏切ることも悦びですからね。ほほう、ここから来たか、とお客さまの歓心を誘うことも時には必要です。

　と、言いながらあなた、もう半日も考えておいでですよ。スタッフに聞いたり、アーティストに電話したりしながら。

　あら、四杯目ですか、焼酎。いけませんね。どーどーめぐりです、さっきから。煮詰まったらタモリ倶楽部を見たりして…。

　あ、あ、寝ちゃうんですか、風邪ひきますよ、そんな床の上で。あらららららら。

　おやすみなさい。