じゃらじゃらしぃ。

梅雨だ梅雨だ。
梅雨なのでギターが鳴らない。

この時期、
湿気を含んで、
ギターの機嫌が悪い。
パリーンではなく、
ボヨヨーン。

なので、
弾いてる俺も機嫌が悪い。

よけいな力が入ってしまう。


松山でのライブにむけて、
久々の加藤いづみリハ。


俺の気持ちも知らず、
ご本人はいたって元気。

ギャグをかましつつ、
リハは進む。


松山弁でいうところの、
「じゃらじゃらしぃ」。

ふざけてばかりいて、
落ち着きのない様子。


いちおう、
人妻である。

かしゅになりたい。

梅雨の合間の青空。
久しぶりに公園ウォーキング。


お、そういえば七夕だ。
公園の笹竹に、
色とりどり短冊がゆれている。

休憩がてら、
いくつか拾い読み。


もっとおおきくなりたいです。
どらえもんにしてください。
ひろあきくんのおよめさん。

に、
まじって、
かしゅになりたい。

うむ、
まだまだ捨てたもんじゃないぞ、
ちびっこの憧れ、
音楽業界。


でも、
かれらにとっての、
かしゅは、
羞恥心だったりするのだろうなあ。


なんだか複雑な気持ちになって、
時速７ｋｍで早足したのさ。

いいぞ！つだ。

「いとこのいいとこ　とこやなとこ」

呪文のような言葉だけれど、
漢字で書くと、

「従姉妹の良いとこ　床屋なとこ」。

つだみさこの新曲、
「ひとりことばたび」の歌い始めの歌詞。


最近聴いた日本の唄でいちばん好き。


独り合コン山手線ゲーム状態で、
ぐるぐる回る、
言葉遊びのワッカ。

ワッカの真ん中に、
ほんわり愛がある。


良い曲だなぁ。


天才AB型宇宙人ならではの、
省エネソングである。



さて、
そんな新曲も交えて、
つだみさこのレコーディングがスタート。

ピアノの調律がいまひとつで、
録音しなおさなくてはいけないものもあるけれど、
大筋オッケー。
よいスタートだ。


初日の終盤は、
瞳孔とお口が開いてきたので、
早めに切り上げる。


終わるのがはやい。
天才AB型の宿命である。


それも、
また、
よし。

新狩野派。

スタジオにしている部屋には、
網戸がない窓が一つある。

開けるときは、
蚊取り線香を炊いて、
ちりんちりんと、
風鈴なんぞも鳴かせてみる。

浴衣に着替えたいくらいの夏風情だが、
ギターやらキーボードやらの、
あつかいに困るので、
さすがにNG。

だが、
失礼してビールを。
誰か～、
冷凍でよいから枝豆くださ～い。



的な、
夏の夕暮れ午後七時。

ＢＧＭにおすすめしたいのが、
盟友、
狩野良昭の「僕なりに考えているんだ」。



蚊に刺されても、
どうぞどうぞ、
いくらでも吸っておくれ。
と、
言いたくなる、
達観と優しさ、
一休とマハトマガンジー。


狩野という姓なのに、
狩野派より色使いが少ない、
水墨画の唄である。　
　

ホームページやライブでゲットできるので、
歌声を聴きながら、
まったりと日本の夏を過ごしていただきたい。



あ、
蚊だ、
パチッ。