道端や山に藤の花、今年は花付きが良いのか藤色が目立っています。


大きい藤の花のツリーがあちこちに出現しています。

山桜が目立った4月初旬から一変した山の光景、
花は美しいけれど、山の手入れをする人がいなくなったということ。
木のてっぺんまで登り詰めた藤、この先は杉の木を包み込んで・・・
私たちの何代か前の世代は、
荒れた山を開墾し作物を育てる田畑を拡げていった。
川岸から高い山の頂上まで、無駄な土地を作らず植林し、
木を伐り、次の世代のためにまた新しい苗木を植えていった。
田畑を作らなくなり、ソーラーに変わったり、荒れ地になったり。
石積みの段々畑や田に植林をして山に戻っていく。
立派に木々の育った山を持て余し手放す子や孫の世代。
買い取った業者は木を伐採し、次世代への植林をしないこともあり、
山があれ、崩落の原因になるという・・・
人がいなくなるということは、
生命力のある植物のみが繁殖し、原始に戻っていくということ。

10年先の藤はどんなになっているのだろう?
この木だけじゃなく、人々の暮らした郷までも包み込んでいくのか?