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今日は、経済環境常任員会の視察で八幡の臨海工業地帯へ行ってきました。
まずは、市原エコセメント株式会社。
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同社は、都市ゴミの焼却灰を県内の自治体から引き取ってセメントにリサイクルする事業を行っていましたが、昨年11月、排水から当時の基準を超える放射能が検出され操業停止となり、現在もその状態が続いています。
この汚染水は、エコセメントを作る際に出る煤塵から、さらに重金属を取り除く行程によって排出されたものです。
この問題に関しては、以前何度かブログでも取り上げました。
市原市では、それまで同社に依頼していた分の焼却灰を、現在は平蔵一般廃棄物最終処分場に埋立てることで何とかしのいでいます。
しかし、県内で何とかなっているのは市原市と千葉市ぐらいなもので、他自治体ではフレコンバックなどに詰めて仮置きしたままの状態なのだそうです。
埋め立てる場所はなく、リサイクル処理も現在不可能。
全国的にも、「千葉県は放射能のホットスポット地域」という認識が根強くあって、県外の処理業者もなかなか引き受けたがらない。
引き受けてもらったとしても、高額な費用を要求される。
そんなわけで実は、全国でも千葉県が最も「焼却灰の処理に困っている県」なのだそうです。
従って、一刻も早く操業を再開させようと、同社ではまず排水のゼオライト処理を検討しました。ゼオライトは、放射性物質を吸着する性質を持っています。
しかし、ゼオライトが高額なことと、使用後の汚染ゼオライトの処分はどうするんだ?ということになり、断念。
現在、別の方法(重金属は回収せず煤塵のままで一時保管し、国に処分してもらう)を県と審議中です。
一刻も早い事業再開が待たれます。
次に訪れたのは、三井造船(株)千葉事業所です。
入口のロビーには、見事な船の模型が・・・。
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こちらでは、敷地内で行われているバイオマス発電と風力発電の事業について説明を受けました。
こちらが、市原グリーン電力(株)のバイオマス発電プラント。
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燃料は、木チップとRPF(廃プラスチックや紙くずのチップ)。毎日60台のトラックによって運ばれています。
この状態のトラックが・・・
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あれよあれよという間に傾いていきます。こんなに大胆な方法で燃料を流し込んでいたとは!(+o+)
そしてこちらは発電風車です。
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羽根の直径は70メートルです。そばで見るとやっぱり大きい!
バイオマス発電は49900キロワット。風力は1500キロワットです。
どちらも自家発電ではなく、100%東電に売電しているそうです。
今月1日から再生可能エネルギー固定価格買い取り制度が始まりました。
この仕組みが、どの程度再生可能エネルギーへのエネルギーシフトの後押しになるのでしょうか。説明してくださった職員の皆さんも、少なくとも現時点では再生可能エネルギー拡大の流れが加速しているという実感を、あまり持っていないように私は感じました。
もっとも、福島の事故から16か月以上も経つのに、まだ将来の原発依存度は0%か15か25か、なんて言っている段階です。
どうして覚悟を決めないのでしょう?まだしがみ付いていたいのでしょうか?
市原エコセメント(株)社長が、
「人体に有害な物質でも、ダイオキシンは分解させることができるし、重金属は回収してリサイクルする技術がある。でも、放射性物質だけはどうしようもないんです」
と繰り返しおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
まずは、市原エコセメント株式会社。
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同社は、都市ゴミの焼却灰を県内の自治体から引き取ってセメントにリサイクルする事業を行っていましたが、昨年11月、排水から当時の基準を超える放射能が検出され操業停止となり、現在もその状態が続いています。
この汚染水は、エコセメントを作る際に出る煤塵から、さらに重金属を取り除く行程によって排出されたものです。
この問題に関しては、以前何度かブログでも取り上げました。
市原市では、それまで同社に依頼していた分の焼却灰を、現在は平蔵一般廃棄物最終処分場に埋立てることで何とかしのいでいます。
しかし、県内で何とかなっているのは市原市と千葉市ぐらいなもので、他自治体ではフレコンバックなどに詰めて仮置きしたままの状態なのだそうです。
埋め立てる場所はなく、リサイクル処理も現在不可能。
全国的にも、「千葉県は放射能のホットスポット地域」という認識が根強くあって、県外の処理業者もなかなか引き受けたがらない。
引き受けてもらったとしても、高額な費用を要求される。
そんなわけで実は、全国でも千葉県が最も「焼却灰の処理に困っている県」なのだそうです。
従って、一刻も早く操業を再開させようと、同社ではまず排水のゼオライト処理を検討しました。ゼオライトは、放射性物質を吸着する性質を持っています。
しかし、ゼオライトが高額なことと、使用後の汚染ゼオライトの処分はどうするんだ?ということになり、断念。
現在、別の方法(重金属は回収せず煤塵のままで一時保管し、国に処分してもらう)を県と審議中です。
一刻も早い事業再開が待たれます。
次に訪れたのは、三井造船(株)千葉事業所です。
入口のロビーには、見事な船の模型が・・・。
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こちらでは、敷地内で行われているバイオマス発電と風力発電の事業について説明を受けました。
こちらが、市原グリーン電力(株)のバイオマス発電プラント。
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燃料は、木チップとRPF(廃プラスチックや紙くずのチップ)。毎日60台のトラックによって運ばれています。
この状態のトラックが・・・
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あれよあれよという間に傾いていきます。こんなに大胆な方法で燃料を流し込んでいたとは!(+o+)
そしてこちらは発電風車です。
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羽根の直径は70メートルです。そばで見るとやっぱり大きい!
バイオマス発電は49900キロワット。風力は1500キロワットです。
どちらも自家発電ではなく、100%東電に売電しているそうです。
今月1日から再生可能エネルギー固定価格買い取り制度が始まりました。
この仕組みが、どの程度再生可能エネルギーへのエネルギーシフトの後押しになるのでしょうか。説明してくださった職員の皆さんも、少なくとも現時点では再生可能エネルギー拡大の流れが加速しているという実感を、あまり持っていないように私は感じました。
もっとも、福島の事故から16か月以上も経つのに、まだ将来の原発依存度は0%か15か25か、なんて言っている段階です。
どうして覚悟を決めないのでしょう?まだしがみ付いていたいのでしょうか?
市原エコセメント(株)社長が、
「人体に有害な物質でも、ダイオキシンは分解させることができるし、重金属は回収してリサイクルする技術がある。でも、放射性物質だけはどうしようもないんです」
と繰り返しおっしゃっていたのが、とても印象的でした。