市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

地球丸ごとワンチームで

2019-12-18 | 日々のあれこれ
昨日、今年最後の市議会定例会が閉会しました。
年4回の定例会で、毎回この瞬間は何とも言えないつかの間の解放感。学生時代のキツい期末テストがようやく終わった時の感じかな(笑)。

この後に行われる議員研修会のために市民会館に移動したところで、森山さんに撮ってもらいました♪


ここでちょっと注目してもらいたいのが、このバッヂ。

最近、このバッヂをつけている首長や国会議員をTVでよく見かけるようになりましたね。

「SDGs」
もうご存知の方も多いと思いますが、 2015年の国連サミットで採択された2030年までの世界共通の目標です。
貧困や飢餓、環境問題のほか、教育やジェンダー、経済成長など17項目が掲げられています。
豊かさを目指しながら地球環境も守る。「社会・環境・経済」のバランスがとれた持続可能で多様性と包摂性のある社会。
「誰一人取り残さない」「全ての人が参加する」がポイントです。

SDGsとは(松山市HP)ぜひクリックしてみてください。
市民や市内企業へのメッセージとして、ナマケモノでもできるアクションガイドなど、わかりやすく紹介されています。市の意気込みが伝わってきます!

(松山市のHPからお借りしました)

現在、市原市もSDGsを取り入れた総合計画の改訂版を策定しているところです。
議会での訴えが実って、嬉しいやら有難いやら。

世界中の人々が同じ目標に向かってアクションを起こすって、それだけでもワクワクしませんか?
まさに、地球丸ごとワンチーム!

引きこもり問題に真正面から取り組む

2019-12-15 | 日々のあれこれ
引きこもりの長男を殺害した元事務次官の初公判が報道されています。
改めて「8050問題(80代の親が50代の子どもの生活を支える引きこもりの高齢化)」の深刻な実態が浮かび上がってきました。

私も、市内の引きこもりのご家族の定例会に参加していて、本会議でも支援の必要性を訴え、これまで何回かブログにも書いてきました。
引きこもりは表からはなかなか見えない。年月を重ねるほどに親も高齢化して社会から孤立ししていく。
そして、不登校、就労問題、生活困窮、発達障害、介護・・・複合的な問題をいっぺんに抱えていて、各々の縦割りの支援の枠組みではおさまらない。
ここがこの問題の一番難しいところだと思います。
まずは、身近な地域にワンストップで気軽に諸々の福祉の相談ができる窓口が必要です。

今、国をあげて地域共生社会の構築を目指しているところです。
引きこもりへのアプローチは、行政や地域がこの「丸ごと支援する」仕組みをどうやって築いていくかを考えるうえで、様々な示唆を含んでいると思います。

市原市も、この問題に正面から向き合おうとしています。

写真は、3カ月ほど前に開かれた、引きこもりの家族会「かめとうさぎの会」の皆さんと市の担当職員との懇談会の様子です。


ざっくばらんな雰囲気で、双方本音で語り合う充実した意見交換となりました。
私が何より嬉しかったのは、この会合が当事者側から要望があったからではなく、市側の「当事者の生の声を施策に反映したい」という要望から実現したという点。
私の知る限りでは、審議会やワークショップなどのフォーマルな場以外でのこういった意見交換は、ほとんどなかったと思います。

来年早々には市主催で講演会も開かれます。
講師は、ジャーナリストの池上正樹氏。
TVにも多数出演し、20年以上にわたる引きこもりの取材から見えた現実を訴えておられます。
この問題は、行政だけでは解決できません。ぜひ多くの市民が自分たちの身近な問題として考えるきっかけにしてもらえたらと思います。

取材現場から見えてきた「8050問題」を考える
日時:2020年1月25日(土) 14:00~16:00
会場:市原市消防局 2階 講堂
要予約

医療的ケア児・者について

2019-12-13 | 障がい者
12月議会の本会議4日目。

個別質問で、6名の議員が登壇しました。
森山さんも5番目に登壇。「医療的ケア児・者」について、ガッツリ質問しました。

医療的ケア児・者とは、気管切開や胃ろう・導尿など、日常的に医療行為が必要な方々のこと。
医療技術の進歩に伴って、在宅で生活を送る方が増えてきているのですが、行政による支援は全く追い付いていません。

まず、医療的ケア児・者と聞くと、私たちはつい身体や知的が重度の場合を想像してしまうと思いますが、それは誤解です。

例えば、
寝ている間だけ呼吸能力が低下するという生まれつきの難病で、気管切開をしている3歳のお子さんがいます。
睡眠の時だけ呼吸補助装置をつけていますが、起きている間はそれも必要なくて、身体・知的ともに全く遅れはなく、病気がちでもなく、元気に走り回っています。
ただ時々痰の吸引という医療行為が必要なだけ。

それだけで、園や地域の学校に通うことができない。それが現状なのです。

受け入れ側(行政)としては、看護師の配置または医療行為の研修が必要だとか、医療機関のバックアップ体制づくりや、何かあった時のためのマニュアルの作成など様々な準備が必要になりますが、ぜひ「誰一人取り残さない社会」に強い決意で臨んでもらいたいと思っています。

それから、災害時も。
医療的ケア児・者が避難してきたら、尻込みせず受け入れてほしい。
水と電源と体を休める場所さえあれば、他に特別なものは何もいらないのだから。

森山さんの当事者目線が光る質問でした。お疲れさまでした!

彼女の写真を載せたかったのですが、うっかり撮り忘れて・・・。
代わりに、私の教育民生常任委員会での写真をもう一枚。
この隠し撮りっぽい感じが、意外に気に入っています(笑)。

デンタルネグレクト

2019-12-12 | 子ども
デンタルネグレクトという言葉を知っていますか?
子どもに歯の治療を受けさせないなど、口腔ケアをしない育児放棄による虐待のことです。

昔に比べて、むし歯がある子どもの割合は激減しましたが、その一方で極端にむし歯がひどい子どもの割合も増えている。
二極化が進んでいるのだそうです。
治療せず放置されているむし歯が5本以上あったら、何らかの問題があると考えられるとのこと。

私もこの情報をもとに、学校の歯科検診について前に予算委員会で取り上げたことがあります。
児童生徒の健康診査から、家庭環境のSOSがキャッチできる場合もあると思います。



写真は、夢ホールで開かれたハンドメイドマルシェの様子。
毎回とても楽しみなイベントです。



今回は、鮮やかな花柄のポーチと、大ぶりのピアスをゲットしました♪


本当に市民の意見を反映したの?

2019-12-11 | 議会
今日は総務常任委員会を傍聴しました。

個人的に、とっても注目していました。
なぜなら、今回自分が代表質問で取り上げたテーマについての質疑が行われたから。

八幡宿駅西口の7つの公共施設(支所、公民館、青少年会館、認定こども園、武道場、教育センター、青少年指導センター)の統廃合と、市役所第2庁舎の建て替えについて。
この二つの公共事業が、ほぼ同時に行われようとしている・・・これ、どのくらいの市民が知っているのでしょうか。
事業予算額は、まだ不確定な要素も多いのですが、現時点では両方合わせて約140億。かなりの大規模事業です。

特に、八幡の事業は地域住民にとって身近な施設が多いとあって、行政も、6回ものワークショップや懇談会など、意見聴取を1年以上にもわたって行ってきました。

私も、これまでずっとその経過を見守ってきましたが・・・。

市から示された計画案は、認定こども園を除く6施設を複合化して、八幡宿駅西口の八幡運動公園に建設するというものでした。
決してワークショップの中で議論してまとめられた案ではありません。

やっぱり、最初から結論ありきに見える。
仮にそうではないとしても、少なくとも行政にとって最も無難な案に落ち着いてしまった。
どうしても納得がいかないんです。本当に市民ファーストで決めたと言えるのかと。

以下は、5日の本会議で私が投げかけた質問の一部です。

「建設予定地として最終的に選ばれた八幡運動公園は、いくつかの候補地の中で最も海岸寄りで水害リスクが高いが、その点をどう考えるか?」
「教育センターと青少年指導センターは、ひきこもりや不登校の相談支援の場で、市全域から市民が訪れ、プライバシーの確保も必要。八幡に置くよりも、第2庁舎の建て替えに合わせてそちらに機能を移した方がいいのではないか?」


答弁は、とても納得できるものではありませんでした。

今日の総務常任委員会でも、多くの委員(市議)から、次々とこんな指摘が・・・。

「八幡運動公園をつぶしてしまうことについて、どう考えているのか」
「引きこもりや不登校の当事者の意見を聞くべきと思うが、聞いたことはあるのか」
「地域住民のほとんどは、この話を知らない。この状況で決めてしまっていいのか」
「あれだけの台風災害を経験したのだから、財源の見通しを立ててほしい」

これらの疑問に答えずに、それでも市はこのままこの計画を進めていくでしょう。
なぜなら「計画の策定」は、議会の議決を経る必要が無いから。
このままでは、議員の意見も市民の意見と同様の「参考意見」なのです。

写真は、つい先日8日に開かれた6回目のワークショップ。
本来、選ばれた市民は約30名なのですが、参加者はわずか10名でした。


最初から結論ありきではないかと感じていたのは、どうも私だけではなかったようです。

空家対策

2019-12-10 | 都市・交通
建設常任委員会を傍聴しました。森山さんが所属している委員会です。

市が今年度末の決定を目指している空家等対策計画の骨子案について、質疑が行われました。
所有者が不明の場合も多いし、個人の財産にかかわることなので、行政も手が出しにくい課題ですよね。
市では空家バンク制度もありますが、これまで動きはどうも今一つ。

国の調査では、空家率は13.6%。20年前と比べて1.5倍です。8件に1件は空家なのですね・・・
市内では、確認されている空家2657件のうち、倒壊などの危険性が高かったり衛生面で問題があるというような、適切に管理されていない「特定空家」の候補数は140件。
最も多い苦情は草木の繁茂なのだそうです。

5年前に成立した空家法によって、特定空家に対して指導や勧告などができたり、従わない場合は罰金や代執行(行政が強制的に敷地に立ち入り、必要な対策を取ること)を行うことができるようになりました。
今後、市も条例を制定して、その取り組みを強化するそうです。
条例では、市内の団地に多いテラスハウスの空家も対象にしたリ、命令に従わない場合の氏名等の公表なども盛り込まれる見込みです。

ようやく具体的な取り組みが見えてきました。


写真はロフォミルタス“キャサリン”とビオラ“くまりん”の寄せ植えです。
なんとなくブラウン系でまとめてみました♪

災害廃棄物の行方は

2019-12-09 | 環境
経済環境常任委員会の視察に同行して、福増クリーンセンターへ。



災害廃棄物処理の進捗状況を調査しました。



今は一見すると、ほぼ通常通りに運転されているように見えたクリーンセンターですが・・・

場内に山積みに仮置きされた災害廃棄物。


10月の豪雨で運び込まれた濡れた畳も。


今回の災害廃棄物の処理が完了するのは、来年12月の見込み。
予算額は今年度分だけで約5億1千万円です。

市は今後、災害時に備えて地域ごとの臨時仮置き場の指定について検討するとのことでした。
処理の負担を少しでも軽くするためにも、普段のごみの減量も心掛けたいものです。

いちはら防災女性ミーティング

2019-12-08 | 防災
市原市が女性市民だけの防災ミーティングを開くと聞き、いそいそと傍聴へ。



会場は、第1庁舎4階。
9月・10月の台風災害時には災害対策本部、そして今も災害復旧対策本部として使っている会議室です。

テーマは「備蓄品について」と「災害の経験を広げる・つなげる」。
市は現在、防災マップの見直しをしているところで、そこに女性の視点をもっと入れたいと、災害の記憶が生々しいうちに開かれました。
会議では、防災マップの製作をお願いしている㈱ゼンリンさんも傍聴されていました。上の写真で一番手前に写っているお二人です。
こういうのって、とっても嬉しい。

おむつ替えスペース(パーテーション付き)は、赤ちゃんだけでなく障害者や高齢者にとっても必要。
生理用品の必要性は、女性同士だからこそわかるし言える。
最近話題の液体ミルクは、この間の災害時に急きょメーカーから提供があって用意していたのに、申し出が無くて使われなかったんですって!
そんなこと知らなかった!知っていたら申し出たのに!・・・って育児中のママの声が聞こえてきそうです。



そうは言っても、市が女性だけを集めて意見を聞く機会なんて、滅多にないことです。防災の分野ではなおさら。
事あるごとに「これからのまちづくりには女性の声が必要!」と主張してきた甲斐があったな~。
防災マップの出来上がりにも期待しよう!

訴訟の提起

2019-12-06 | 文化芸術
今日出席した教育民生常任委員会の様子。

背中を見せている方が執行部(職員)です。



議案の中に、全国的にもあまり例がないケースで市が訴訟を起こす、というものがありました。

山田橋の稲荷台1号古墳から出土した重要な文化財87点を無断で持ち出しているとして、当時発掘調査を担当していた男性を相手取り、返還を求めるものです。
持ち出したのは1990年ですが、判明したのは98年。
男性は昨年12月以降話し合いにも応じなくなり、「発掘者である自分が整理、報告する権利がある」などと主張しているそうです。

1号墳からは、あの有名な「王賜」銘鉄剣が出土しています。「王から鉄剣を授けた」ことを意味する銘文が刻まれている1級資料で、現在は佐倉市の国立民俗博物館で保管されています。
市は、「王賜」銘鉄剣の国指定重要文化財を目指しています。
今回持ち出された87点は、「王賜」銘鉄剣の周囲で出土したもので、それらが揃ってはじめて「王賜」銘鉄剣の評価が高まるのだそうです。

なので、何としても取り返したい。

困ったことに、当時、発掘や資料整理、保管などの責任をほとんどこの男性に任せていたそうで、写真や図面などの記録や報告書も無い状態なのだそうです。ああ・・・。

それにしても、
「持ち出されてから29年でしょ?今まで何してたの?」と素直に思いますよね。
はい、常任委員会で素直に指摘しました(苦笑)。

常任委員会も、もちろん自由に傍聴できます。ぜひ一度足を運んでみてください!
質疑答弁のやり取りがグッとリアルで内容も分かりやすいので、本会議よりもこちらの方がおススメですよ~

本会議で登壇しました

2019-12-05 | 議会
代表質問2日目の今日、登壇しました。

災害関連では「要配慮者の避難」について質問。


要配慮者』とは、高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦、疾患を持った人、日本語の理解が十分でない外国人などのうち、市が定める要件(高齢者であれば「要支援・要介護で一人暮らし」とか、身体障害者であれば1~3級、など)に該当する方々です。

そして、こうした方々に特に配慮された避難所が『福祉避難所』で、市内では介護施設など30施設が指定されています。
災害時に福祉避難所に避難するためには、
まず一般の避難所に避難当事者の申し出保健師(職員)派遣・確認福祉避難所開設移動
というステップが必要です。

今回の一連の災害では「申し出がなかったから」という理由で、福祉避難所は1カ所も開設されませんでした。

私は議会質問で、3つ課題を指摘しました。

1.多くの要配慮者は、福祉避難所の存在そのものや、その開設の仕組みについて知らされていない。
2.一般の避難所では迷惑をかけるのではないか、と躊躇してしまい、逃げたくても逃げられなかった方も多かった。一般の避難所を介さなくても福祉避難所に直接駆け込めるように、見直してほしい。
3.一般の避難所の中に確保しなければならない「福祉避難スペース」も、1カ所もなかった。受付の段階で要配慮者を把握することも全くなかった。

とにかく全てにおいて、要配慮者が配慮されてなかったね・・・という感じです。

この質問は、市原特別支援学校の保護者の声を受け、取材を重ねて作りました。
何人か傍聴にも足を運んでくださったので、発言にもグッと力がこもりました!

もちろん、反省点は上げればキリがないけど・・・まあ仕方ありません。
気持ちを切り替えて、明日は10時から教育民生常任委員会です。
もうひと踏ん張り。

今日は、特別に市民大学の授業の一環とのことで、傍聴席はギッシリ。
どんな感想を持たれたでしょうか・・・?

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