都立薬用植物園にて。
生薬のサンザシは、サンザシ(C.cuneata)やオオミサンザシ(C.pinatifida var.major)の実を乾燥したものです。
クエルセチン quercetin や、ビタミンCなどを含み、収斂の作用があり、漢方では、消化薬の補助や止瀉などに利用されます。
医薬品以外では、加工してドライフルーツにしたり、料理に利用することもあります。
とある。
花期は8月から10月だという。
生育地が少ないことから、環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
とある。
時々ノゴマを追いかけるホオジロ。
お陰で主人公のノゴマを撮ることができたけど。
渡ってくるのを侵入者として排除したいのだろうか。
なかなか出て来ないノゴマ。
ツマグロヒョウモンは南方系のチョウだからだろうか、寒がりのようだ。
気温が下がると、あちこちでぶら下がっているのを見かける。
ヌルデミミフシが大きくなっていたので一つ割ってみた。
中からたくさんのヌルデシロアブラムシが出てきた。
2・3mmの厚さをもつヌルデミミフシの内部は空洞で、アブラムシたちはその壁に取り付いて吸汁し繁殖する。
虫こぶは完全な閉鎖系であるため、居住空間を汚さないように、アブラムシは排泄物を白い蝋の形で排出する。
また、アブラムシの脱皮殻や死体も白い色をしているため、虫こぶ内部には白い綿のようなほわほわした物体が入っている。
この閉鎖空間の中で、アブラムシは産仔と脱皮成長のサイクルを3・4回繰り返し、つまり3・4世代を経て、10月半ば以降に、虫こぶ内部での最終世代を送り出す。
虫こぶ内部のアブラムシは翅を持たないが、最終世代の成虫だけは透き通った灰色の翅を持つ。
10月後半から11月にかけて、最大直径が10cmほどに成長したヌルデミミフシの数カ所が裂開し、そして、千匹を越える有翅虫がその裂け目から外の世界に飛び立っていく。
2012年11月04日に撮ったヌルデシロアブラムシ。