言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

原発事故苦に自死 酪農家の妻が東電に乗り込む―残された二人の息子(8歳、6歳)は?

2013-03-01 18:14:58 | 言いたいことは何だ
原発事故苦に自死 酪農家の妻が東電に乗り込む
―残された二人の息子(8歳、6歳)は?
 
●転載元 天の川さん
 http://blogs.yahoo.co.jp/s162617hiro3/45336919.html
 
2013220
 
イメージ 1


 
 2人の息子の将来を思い東電に誠実な対応を求めるバネッサさん。=20日、東電本店 写真:田中撮影=
 
 「原発さえなければ」の遺書を残して自死した福島の酪農家の妻が、東電を相手取り1億円余りの損害賠償を求める裁判を起こす。提訴を来月に控えた妻の菅野バネッサさん(34歳)がきょう午前、東電本店を訪れ「誠実な対応」を求める申し入れ書を手渡した。
 
          ~     ~    ~ 
 
 2000年に相馬市の酪農家、菅野重清さん(享年54歳)と国際結婚したフィリピン人のバネッサさんは、牛と自然に囲まれ何ひとつ不自由のない生活を送っていた。重清さんとの間に2人の男の子(現在8歳と6歳)も授かった。

 
 生乳、育牛と堆肥で生計を立てていた菅野さんは、500万円の借金をして堆肥小屋を建てた。20111月のことだ。
 
 2ヵ月後の2011311日、原発事故が起きる。放射能を浴びた生乳は出荷停止となり、堆肥も売れなくなる。一家は収入の道を閉ざされた。
 
 417日、バネッサさんは2人の息子を連れてフィリピンに帰国する。28日、重清さんもフィリピンに。牛38頭の世話は知人、友人に頼んだ。
 
 54日、重清さん単身で日本に帰国する。
 
 610日、フィリピン時間の午前5時、日本の重清さんからバネッサさんに電話、「戻って来なくていいからね」。
 
 「借金を抱えているし、ストレスがたまっているのかなあ?と思いながらも悪い胸騒ぎがした」。バネッサさんは当時を振り返る。
 
 この日、重清さんは堆肥小屋で首を吊り自らの命を絶った。
 
 訃報を聞きすぐに日本に戻ったバネッサさんと2人の息子は、現在、伊達市の借り上げ住宅で暮らす。貯金を取り崩しながらの生活だが、蓄えは間もなく底を突く。途方に暮れる日々だ。
 
イメージ 3

 
 
菅野さんが堆肥小屋の壁に残した遺書。=四ノ宮浩監督提供:映画「わすれないふくしま」画面より(c2012 Office Four Production.Ltd.
 東電を訪れたバネッサさんと2人の息子は、本店1階の応接室に通された。東電側は補償相談室の向山稔浩副室長ら4人が対応した。
 
 「どうやって子供を育ててよいのか分からない。私の夢も子供の夢も全部原発(事故)で奪われた」。バネッサさんはハンカチで涙を拭いながら、申し入れ書を向山副室長に手渡した。
 
 「亡くなられた菅野重清様に心からお悔やみを申しあげます。福島原発事故によりご迷惑、ご負担、ご心労をおかけしまして申しわけございません。申し入れを受けて真摯に対応させてもらいます」。向山副室長は判で押したようなセリフで答えた。
 
 メディアはここで退出となった。バネッサさんは東電に「子どもたちのために助けてほしい、と伝えた」という。「東電に対する憎しみは?」筆者が問うと「(東電には)怒っていますが、子どものことが重要です」と答えた。
 
 日本に住み続けたいというバネッサさんだが、「原発が危ないから福島には住みたくない。子どもたちの健康のために西の方に住みたい」。
 
 菅野さんのケースは氷山の一角に過ぎない。おびただしい数の人々が原発事故により人生を暗転させられている。損害賠償は遅々として進まない。にもかかわらず政府もマスコミも福島の惨劇などなかったかのように新しい話題作りに余念がない。
 

イメージ 2


 

申し入れを終え東電本店を出るバネッサさん。身長150センチそこそこの小柄な彼女が巨大企業に挑む。=写真:諏訪撮影=
《文・田中龍作 / 諏訪都》
 
《東電さん、誠意ある対応とは!?
安倍さん、それでも、まだ、原発の稼働を続けますか?》
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TPPは貿易協定の衣を着た企業による世界支配の道具

2013-03-01 07:00:42 | 言いたいことは何だ

TPPは貿易協定の衣を着た企業による世界支配の道具



タグ: 情報開示 自由貿易 FTA


TPPは貿易協定の衣を着た企業による世界支配の道具
http://democracynow.jp/video/20120614-2

放送日: 
2012/6/14(木)

再生時間: 
19分

日本では昨年から危険な秘密貿易協定として大騒ぎになっているTPP。環太平洋パートナーシップとか環太平洋戦略的経済連携協定とかいろいろに呼ばれていますが、中身が分からないのに一旦参加したら抜けられないと言われる馬鹿げた国際協定です。
 
米国でも一般には知られておらず、通商代表部が企業側と連携しながら進めているので国会議員でさえ内容を知ることができない始末です。
 
交渉の草案がリークされて、ようやく議論に上るようになりました。
2011年3月に「知財関連の条項」(2月時点での米国の要求の完全版)がリークされたのに加え、今回(2012年6月)には「投資条項」の草案がリークされました。
 
リーク文書を掲載している市民団体パブリック・シチズンのロリ・ウォラック氏はこれは貿易協定ではない、企業による世界支配の道具です」「1%の富裕層が私たちの生存権を破壊する道具です」と断罪します
 
今回のリークで特に問題視されるのが、外国の投資家が現地政府を協定違反で訴えることのでき、いわゆるISDS(Investor State Dispute Settlement)条項です。
 
外国企業は事業を展開している国で政府を相手どり協定違反による損害を賠償せよとの訴訟を起こし、現地の法律や行政手続きにはしばられない海外の仲裁法廷に持ち込むことができます。
 
政府による賠償は、その国の納税者の負担です
 
世銀や国連に設置される仲裁法廷で判事を務めるのは民間セクターの法律家であり、企業の顧問弁護士を生業とする人々です。
明らかな利益相反にもかかわらず、仲裁法廷の裁定が国内法に優先され、主権が制限されます。
 
他にも様々な問題が指摘されるとんでもない協定ですが、こんな過激な案になったのも一部の利害関係者だけが集まって密室でこっそり進めたせいです。
 
そんなものはドラキュラと同じで、日の光にさらせば一気に衰弱し、生き延びることはできません。
国際条約の名を借りた悪法が、国民をだますような形でどんどん決められていく最近のパターンに対しては、情報の開示こそが最も声高に求められるべきことでしょう。
 
それにしても、米国側でも外国企業による国庫の収奪とか国内法規制の無力化への懸念が指摘されていることは注目すべきです。
 
日本のTPP論議では、とかく「国益を守る」という言葉が国と国の間の貿易競争で有利な位置に立つという意味に変換されがちですが、産業界の利益と国民の利益は必ずしも同じではありません。
 
あくまで国民の利益を守るという意味の国益の追求を論じて欲しいものです。
 
(中野真紀子)

 
英語スクリプトはこちら


ゲスト



*ロリ・ウォラック(Lori Wallach) 市民団体パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表

字幕翻訳:田中泉/校正:大竹秀子/全体監修:桜井まり子・中野真紀子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする