聖職者は反TPP 新自由主義糾弾 「大国増強の協定」 ローマ法王庁 (2014/1/14)
ローマ法王をはじめとするバチカン市国の法王庁が示す「グローバル資本主義」「新自由主義」への糾弾が、世界の注目を集めている。
同法王は昨年11月に発行した「ミッション・マニフェスト」でグローバル資本主義への戦いを世界に呼び掛けた。
同法王は、「カトリック教会は貧者救済の使命に生きる」とした上で、現在の市場システムを「根本的に不公正で市場と金融投機を守るものだ」と糾弾。さらに「(大国の)専制を生む可能性がある」と警告した。
また、昨年12月にインドネシア・バリ島で開催された第9回世界貿易機関(WTO)閣僚会議に寄せ、在ジュネーブ国連常任理事を務めるローマ法王庁のシルバノ・マリア・トマシ大司教が、自由貿易への反対声明を公式に発表した。
同声明文でトマシ大司教は、長年の貿易多角化交渉の頓挫によって、多くの国々が域内協定か2国間協定による貿易自由主義化を選択したといきさつを説明。現在進行している貿易投資連携協定(TTIP)や環太平洋連携協定(TPP)について「開発途上国が譲歩を強いられ、大国が増強する協定だ」と批判した。
ローマ法王をはじめとするバチカン市国の法王庁が示す「グローバル資本主義」「新自由主義」への糾弾が、世界の注目を集めている。
同法王は昨年11月に発行した「ミッション・マニフェスト」でグローバル資本主義への戦いを世界に呼び掛けた。
同法王は、「カトリック教会は貧者救済の使命に生きる」とした上で、現在の市場システムを「根本的に不公正で市場と金融投機を守るものだ」と糾弾。さらに「(大国の)専制を生む可能性がある」と警告した。
また、昨年12月にインドネシア・バリ島で開催された第9回世界貿易機関(WTO)閣僚会議に寄せ、在ジュネーブ国連常任理事を務めるローマ法王庁のシルバノ・マリア・トマシ大司教が、自由貿易への反対声明を公式に発表した。
同声明文でトマシ大司教は、長年の貿易多角化交渉の頓挫によって、多くの国々が域内協定か2国間協定による貿易自由主義化を選択したといきさつを説明。現在進行している貿易投資連携協定(TTIP)や環太平洋連携協定(TPP)について「開発途上国が譲歩を強いられ、大国が増強する協定だ」と批判した。