アンダンテ ~私の歩幅で~

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三宝柑

2009年03月01日 | 誕生果
3月になりました。

3月の異称といえは、まず 弥生 (やよい)でしょう。

「弥生」を goo辞書で見てみると、
1つめの意味として、

  草木がさらに茂りまさること。

と書いてあります。

冬枯れの季節から、少しずつ芽吹きの季節となり、
草木がぐんぐん生長する頃ですものね。
(旧暦のことなので、現代よりも前倒しです。)

3月は、桜月(さくらづき)とか、花見月(はなみづき)とも
いいますね。

さらには、花惜月(はなおしみづき)という異称も。
この「花惜月」の解釈は、もしかしたら難しい?

はじめて「花惜月」という言葉を目にしたとき、私は、
散りゆく桜に思いをはせているような印象を持ちました。

でも、まって!

もしかしたら、
「惜」は、「いとおしむ」⇒「愛おしむ」の意でしょうか?

昔の人は、洒落ていましたから。


■3月1日の誕生果

   三宝柑 (さんぼうかん)
     富、永遠の心

 ・英名 : Sanbo sour orange
 ・和名 : サンボウカン、丁字蜜柑(ちょうじみかん)、
       御止蜜柑(おどめみかん)、蔕高(ほぞだか)
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑小高木
 ・原産地 : 日本 (マレー諸島、東インド諸島)


三宝柑。
果頂部がポコンと出た特徴的なその姿は、
静物画の対象としても人気がある柑橘。

ユズの血を引くと見られる晩生種ですが、
本当の素性はナゾです。

江戸時代。
紀州藩主に献上する際、三方(三宝)に載せていたことから、
「三宝柑」と呼ばれるようになったそうです。

  ※三方とは (goo辞書より)
   檜(ひのき)の白木で作った折敷(おしき)を、
   三方に刳(く)り形のついた台につけたもの。
   神饌(しんせん)を載せたり儀式用の台とする。
   古くは食事の膳に用いた。

当時は、城外持ち出し禁止だったため、
一般には広まりませんでした。

明治時代に入ってから、
一般でも栽培されるようになりました。

果実は、250~300グラムくらい。
果皮は厚く、成熟すると濃黄色になります。
タネが多い。

甘酸調和がよく、まろやかでスッキリした味わい。
ジュースやシャーベット、ゼリーなどにも利用されています。

果皮は、マーマレードや砂糖漬けとしても利用されます。

また、中をくりぬいて、器にし、
その中に和え物などの料理を入れるなどして使われることも。

三方に載せられて献上品になったり、
絵のモデルとして人気の柑橘だったり。

三宝柑ならではの個性が、きらきら光っているようです。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月1日の誕生色 : 一斤染
■3月1日の誕生花 : プリムラ・オブコニカ、他


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