前回の既出で、記し忘れてしまったことを中心に、追記して書き記して見たいと思います。それは、「融点660℃のアルミは何故溶けないのか?」ということです。
大まかに鉄(鋼)の融点は1,550℃、アルミは660℃と知られています。しかも、アルミは400℃を越えると極端な強度低下と内部組織が脆化し、冷温になっても元の金属的性質に戻らなくなると、ものの本には解説されています。
拙人は車両火災の事件な . . . 本文を読む
写真のピストンはすべてBMWミニR56に使用されているN16B16Aという、L4・1600ccのNAエンジンのものだ。
近年の常套的な吸排気4弁構造だが、ピストンヘッドには深いリセス(バルブ開時の逃げ)が形成されている。想像だが、このエンジンは、バルブタイミングの調整に一切のキー溝を使用せず、各スプロケットの締め付けボルトの締結力だけで、クランクやカムシャフトと各スプロケットを固定しているが . . . 本文を読む