私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

これが英知のシステムの実態

2011-12-18 | 事故と事件
 今程、NHKスペシャル「メルトダウン~福島原発あのときなにが」を見ました。あれだけの危険物を扱う巨大システムに、いやはや何ともチープな欠陥の数々が内在していたことに、驚きというより呆れ果てたという思いで見ました。それは、以下の様な事項でしょう。

・地下に設置したバッテリーと浸水対策の不足
・運転員の非常用復水器に対する理解不足
・原子炉水位計の重要性に関わらずセンシングに一系統しか持たなかったこと

 想像するに、原発運転員とは、自動車運転者がエンジン内部の動作を熟知しなくても平常時は問題なく運転できるのと大差ないのではと思われたことです。しかし、事故で生じる害毒の大きさを考えれば自動車運転者と同レベルでいい訳がなかろうと思います。しかし、システム自体が複雑でなかなか難しいのでもあろうかと思いますが、しかし・・・ではあります。

 特に、問題を感じたのは原子炉水位計のセンシングの問題です。それだけ重要な計器であれば、できれば方式を違えた二系統以上のセンシング機能を持っていて当然と感じます。

 また、以上のことはさておき、当時の政府発表を時系列に並べ、間違いを批判めいて放映していますが、NHK自身の報道ぶりはどうだったのか、類似のことをして来たのではないかと思ってしまいます。



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