JR小松駅は既存の北陸本線の駅舎は既に高架化されているが、その隣接する南側でも高架柱の工事が進められていた。これは、3年前にやっと金沢まで届いた北陸新幹線が、金沢~敦賀間で延伸工事が着工されているもので、駅舎まで工事が始まっていれば、それ程掛からずに地元の願いはかなう日も近いだろう。そのJR小松駅南口に隣接し「こまつの杜」という小松製作所の一種のPR施設がある。小松市に小松製作所の製造プラントは現在ない様だが、その名前からも小松製作所の創業の地だからこそ、この地に本施設を作ったのだろう。小松製作所は建機部門では日本第一位、世界でも米キャタ社に次ぐ第2位だそうだ。建機だけでなく、超大型のプレスマシンだとか、自衛隊用の主に車輪系の兵器も作る企業だ。この企業が、どれだけ地元たる小松市の認知度を引き上げたか、計り知れないだろうと思うところだ。話しは飛躍するが、大企業が地名を変えてしまう(地域が企業にある意味媚びる)という、歴史がら生まれた名前を否定する事例の方が多いのかも知れぬ。豊田市は本来は挙母市だったし、群馬県太田市の東本町のスバル工場地域をスバル町と命名。大阪池田市にもダイハツ町というのがあるらしい。まあ、これも歴史の流れによる地名の変遷なのだろうが・・・。
さて、正面に正にそびえ立つ大型ダンプは930Eという型式で、最大積載量300トン、GVW500トンにもなるという巨大なものだ。そうは云っても、車幅こそ9m弱あるが、全長は15mしかなく、そこらを走っているトレーラーの方が長い。細かいスペックは4枚目写真で見て欲しいが、駆動方式が船にあるディーゼルエレクトリックという方式だという。つまり6万cc16気筒のディーゼルで発電機を駆動し、リヤタイヤはモーターで駆動するという方式らしい。ハブリダクションとか固定の減速歯車は持つだろうけど、トランスミッション不要な点は有利なのだろう。それと、この展示の930Eピカピカで新車を持って来た様に見えるが、2000年式でアメリカ4年、チリ6年と10年を使用したものだそうだ。
930Eのチリ銅鉱山での作業現場を写真をNetで見つけたので5枚目に付しておく。なお、10年程前より、鉱山向けに無人ダンプ運搬システム(AHS:Autonomous Haulage System)と呼ぶものを導入し、既に100台超が稼働中だという。
写真6は、小松社の初期製品で、一番最初はブレードなしクローラのトラクタで、その後ブルトーザーで一世を風靡した。戦記物の記録などを読むと、ラバウルなどの南方の各基地で滑走路を設営するのに、当時の日本にはブルトーザーがなく人海戦術で大変苦労したとある。ところが、米軍には既にブルトーザーを使用しており、空爆で損傷しての復旧もたちまち行うし、新設も素早く行われる。テニアン落ちたら、日本が空爆されるの判っていながら、みすみす許したという歴史を知る時、当時のリーダー達のことを嘆かざるを得ない。まあ、それから70年を経て、ツナミという言葉が世界共通語となっている日本において生じた東電福島原発の愚劣さと比較し、進歩たるものはまるでない。それは、なんら津波対策をしないまま、2次電池、自家発電装置を同一の地下室に設置し、全電源喪失と炉心溶融は隕石落下より確立は小さいとうそぶく東大教授のYoutubeビデオや、東電はツナミは「想定外」だったと厚顔不遜に良くも云えた。日本海溝を要因とする巨大地震と津波が過去からどれだけ繰り返されてきたのか、それらを無視し本来、なるべく高台の地に置くべきであろう自家発電装置を地下に置き、「想定外」が通る訳ないだろう。しかし、これが何年か先、最高裁まで行って、難解な文言と屁理屈をこね廻した判決文の結論としては「本件に予見性はなかった」とかなるんだろうなと思ったりする。
写真7~9はクローラスプロケットのいわゆるハブリダクション機構で、非常に判り易いカットモデルで面白く見た。リダクション機構はプラネタリギヤを利用しているが、2重に重ねることで非常に大きな減速比を得ている。手前の手動ハンドルを1周回すと、スプロケット(45°で6枚だから24枚歯)で歯間角度15°だけど、その半分程度(仮に7.5°)廻るから、48:1の減速比となる。なお、裏面の油圧モーターの小さいこと。戦車の様な速度を求められないクローラ重機は、これで十分ということだろう。
写真10は、我が住まい地からそれ程れていない中伊豆冷川(伊豆市徳永)にあるコマツテクノセンターで、各現場に模した地で、各機種のデモンストレーションが行えるらしい。
さて、正面に正にそびえ立つ大型ダンプは930Eという型式で、最大積載量300トン、GVW500トンにもなるという巨大なものだ。そうは云っても、車幅こそ9m弱あるが、全長は15mしかなく、そこらを走っているトレーラーの方が長い。細かいスペックは4枚目写真で見て欲しいが、駆動方式が船にあるディーゼルエレクトリックという方式だという。つまり6万cc16気筒のディーゼルで発電機を駆動し、リヤタイヤはモーターで駆動するという方式らしい。ハブリダクションとか固定の減速歯車は持つだろうけど、トランスミッション不要な点は有利なのだろう。それと、この展示の930Eピカピカで新車を持って来た様に見えるが、2000年式でアメリカ4年、チリ6年と10年を使用したものだそうだ。
930Eのチリ銅鉱山での作業現場を写真をNetで見つけたので5枚目に付しておく。なお、10年程前より、鉱山向けに無人ダンプ運搬システム(AHS:Autonomous Haulage System)と呼ぶものを導入し、既に100台超が稼働中だという。
写真6は、小松社の初期製品で、一番最初はブレードなしクローラのトラクタで、その後ブルトーザーで一世を風靡した。戦記物の記録などを読むと、ラバウルなどの南方の各基地で滑走路を設営するのに、当時の日本にはブルトーザーがなく人海戦術で大変苦労したとある。ところが、米軍には既にブルトーザーを使用しており、空爆で損傷しての復旧もたちまち行うし、新設も素早く行われる。テニアン落ちたら、日本が空爆されるの判っていながら、みすみす許したという歴史を知る時、当時のリーダー達のことを嘆かざるを得ない。まあ、それから70年を経て、ツナミという言葉が世界共通語となっている日本において生じた東電福島原発の愚劣さと比較し、進歩たるものはまるでない。それは、なんら津波対策をしないまま、2次電池、自家発電装置を同一の地下室に設置し、全電源喪失と炉心溶融は隕石落下より確立は小さいとうそぶく東大教授のYoutubeビデオや、東電はツナミは「想定外」だったと厚顔不遜に良くも云えた。日本海溝を要因とする巨大地震と津波が過去からどれだけ繰り返されてきたのか、それらを無視し本来、なるべく高台の地に置くべきであろう自家発電装置を地下に置き、「想定外」が通る訳ないだろう。しかし、これが何年か先、最高裁まで行って、難解な文言と屁理屈をこね廻した判決文の結論としては「本件に予見性はなかった」とかなるんだろうなと思ったりする。
写真7~9はクローラスプロケットのいわゆるハブリダクション機構で、非常に判り易いカットモデルで面白く見た。リダクション機構はプラネタリギヤを利用しているが、2重に重ねることで非常に大きな減速比を得ている。手前の手動ハンドルを1周回すと、スプロケット(45°で6枚だから24枚歯)で歯間角度15°だけど、その半分程度(仮に7.5°)廻るから、48:1の減速比となる。なお、裏面の油圧モーターの小さいこと。戦車の様な速度を求められないクローラ重機は、これで十分ということだろう。
写真10は、我が住まい地からそれ程れていない中伊豆冷川(伊豆市徳永)にあるコマツテクノセンターで、各現場に模した地で、各機種のデモンストレーションが行えるらしい。