私の思いと技術的覚え書き

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旧車レストアについて

2019-05-20 | 技術系情報
 旧車のレストアってのは、昔からしげしげ感心を持って見てきたものです。自分自身が行うという技量は到底ないが、腕の良い知り合いの板金工場数社で観察しては、興味深く眺めて来たのです。

 先日も、この数ヶ月ぐらい修復中のS30(Z)の左右サイドシル(アウター&インナー)およびフロアとアンダーレインホースメントの取替修復作業の経過を、感心しながら数回眺めて来ました。施工者(板金工場主:私より5才ほど年上)曰わく、サイドシルアウターは、米国にリプロ部品があって助かったが、但し現車は2by2なので15cmくらい長いので左右2枚づつ買って継ぎ足したとのことです。サイドシルインナーとフロアー、そしてアンダーリインホースのチャンネルは、ボンデ鋼板で手作りしたとのことです。見る限り、フロアーのビード加工やインナー上面の20Rくらいの曲げ加工もそつなくこなし、申し訳ないが適当に叩いてバテ盛って成型する今での板金施工者じゃ到底できない作業と感心した次第なのです。

 なお、そこで知る情報ですが、以下のWebサイトで、86、箱スカ、S30などの主要外板パーツをリプロ販売しているところがあるということです。価格もAE86のクォーターが \59,800 と想定以上に安いと感じます。


https://www.restore-parts.com/



追記
 プレス、ダイカスト、射出成型、SMCなど、金型(ダイ)は現代マスプロダクションにとって欠かせない要素です。この製造費用は一般にプロダクションメーカーが負担し、意匠権を保持してる訳です。ところで、私がプレスやダイカストの三次請けほどの企業を実際に眺める中で、その保管と管理は下請け企業が行っていることを垣間見ます。三次請け企業と云えども、内板骨格部位ともなると金型は千点を超えるかもしれません。その膨大な金型を保管管理し、適宜補修するなどのコストを負担しているであろうと想像していました。そんな中、公正取引委員会から、下記リンクの指導が出されています。トヨタなど、大メーカーは儲かる訳だなと改めて思うところです。

https://www.jftc.go.jp/shitauke/oshirase/torihikikaizen.html

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