私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

パトカー火災に思う

2020-07-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昨日(7/27)午前の阪神高速でのことだそうだが、スピード違反の検挙し誘導中にパトカーエンジンルームより出火したとのことだ。たぶんだが、検挙された被疑者は、スピード違反の証拠データもなくなり、良かったと思っているのではないだろうか。

 さて、本論だが、当職は過去幾多の車両火災を検分し、その出火原因を考察して来た。今回の車両火災では、エンジンルームの何処かが出火原因があるだろうことは誰でも判る。緻密に観察し出火原因を考察している(多くは消防、警察、保険会社などだが、新車から極至近などはメーカーから担当が来る)だろう。この現車確認と並行して考察しなければならないことがあるが、思い当たるだろうか?

 その答えは、犯罪捜査における「前」ではないが、当該案件の至近に何か整備をやって居ないかということだろう。整備とまでは云えぬでも、例えば始業点検でエンジンオイル量を見て、その時、アホな運転者などはフィラーキャップ(オイル注入口)を外して装着を忘れたまま走行していた事例もあった。また、ウエスを使用して、それをエンジンルーム内に忘れ、それが排気マニホールドに触れ、出火の事例もある。その他、何らかもエンジン補機類の整備を行っていたり、電装系の付加物を新たに装着したとか、何らか人が関与する余地がなかったと云うことを併せ考えることは重要だろう。


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阪神高速でパトカー炎上 走行中、車両前部から出火
7/27(月) 14:17配信 朝日新聞デジタル
 阪神高速で炎上したパトカーを調べる捜査員ら=2020年7月27日午前11時41分、兵庫県西宮市、朝日新聞社ヘリから、矢木隆晴撮影

 27日午前10時40分ごろ、兵庫県西宮市の阪神高速道路神戸線を走っていたパトカーのボンネット付近から出火した。県警高速道路交通警察隊によると、パトカーは速度違反の車を誘導中で、非常駐車帯に停車後に出火に気付いた。同隊のパトカー1台が焼け、乗っていた2人の警察官にけがはないという。

 阪神高速によると、この火災の影響で阪神高速神戸線の西宮IC―武庫川の下り線が通行止めになったが、午後2時40分に解除された。朝日新聞社

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