私の思いと技術的覚え書き

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何故にパドルシフトはステアリングに付くのか?

2015-08-09 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日、86でタイトコーナーが連続するワインディング路をドライビング中、パドルシフトで感じたことです。ステアリングを左右に1周程度素早く切り返しながら、シフトダウン&アップをしようとバドルをまさぐるも、ないのです。それは、そうです。パドルはステアリングホイール側に装着されていて、ステアリングと一緒に回っていますから、持ち変えた手元にはないのです。

 パドルシフトは元来ロックツウロック1回転程度、つまり左右半周程度と少ない、どんなタイトコーナーでもステアリングの持ち替えが必要ない、レーシングカー用に採用されだしたものです。それを、ロックツウロック2回転半近くある市販車では、ステアリングの切り込みに伴い、手の持ち替えが必用になりますから、グリップする手の位置とパドルに位置は異なるのが当然です。このパドルシフト付き車は増えていますが、86に限らずですが、知る限りステアリングホイール側にパドルは装着されています。

 確かに左右半周程度の切り込みでは、手を持ち替える必用はなく、これで問題はないのですが、左右1周近くを切り込むワインディング路では、ほとんど様をなさないというのが実態と感じます。これを解決するには、パドルが何時も10:10分位置に固定される、つまりコラム側に装着すれば良い訳ですが、ステアリングホイールに近すぎると転舵時に手が引っ掛かるなど問題を生じそうですし、遠すぎれば操作性が悪化する訳で、難しさがあるのでしょう。しかし、メーカー問わずおしなべてステアリングホイールに付いていると云うのは、単にレーシーな雰囲気だけを訴求した安易な設計の様に感じます。

 これなら、ハイエースとかワンボックス車などに多い、インパネシフトでMTモード付きの方がシフトレバーがステアリングに近く、操作性は良好です。もっとも、ハイエースでコーナー攻める気にはとてもなりませんが・・・。


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