私の思いと技術的覚え書き

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あわや言論規制か?という問題について

2011-04-19 | コラム
 過日、東北大震災および原発事故について、インターネット上などに流言飛語が流布されており問題として、総務省官下から出された「流言飛語への適切な対応要請」なる文書が出されました。同文書について、言論の自由を封殺すべき危険性を含んだ内容だとし、主にネット上のジャーナリストの間で問題視がなされて来ました。

 この総務省文書の扱いについては、改めて本月8日付の総務省管下のコンプライアンス室長・郷原信郎名にての文書(以下郷原室長文書)が発信されました。郷原室長文書では、改めて「従来から規制をお願いしている、わいせつ物、児童ポルノ、規制薬物等に関連するもの等違法又は公序良俗に反する情報提供に関するものであり、真実性が問題となる情報についての対応を内容とするものではない。」と明確にしています。さらに、当初の総務省の「流言飛語への適切な対応要請」については、従来の規制を超えた範囲で、流言飛語を自主的に削除するなど特別の対応を要請するものと誤解を受ける恐れがあったと、若干の批判を込めて記されています。なお、郷原室長の原文は下記リンクです。

「東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する要請」について

追記
 この郷原信郎氏ですが、いわゆるヤメ検弁護士ですが、過去にも記した「法令遵守が日本を滅ぼす」という本の著者でもあります。正直云って過去の実体験からヤメ検弁については、やたら偉そうに威張る方が多く良い思い出はないですが、テレビだとかネット上の著述から伺われる郷原氏に、その様な気振はまったく感じられません。信頼感を持つ識者の一人だと感じている次第です。

※過去に郷原氏関連で記した記事
「法令遵守が日本を滅ぼす」の読後感想のこと
もう一つのコンプライアンス
ある企業におけるコンプライアンス研修の実態
恐怖の特権組



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