最近、打ち上げられる国産ロケットも、ほぼ順調に打ち上げ成功が続く様になったと感じます。十数年前迄は、打ち上げ時毎の失敗の連続だったことを思うと、主エンジン(LE-7)の信頼性を含めた熟成が進められた結果であろうと思います。
国産ロケットや米国スペースシャトルの主エンジンは、大容量の液体酸素と液体水素を、極低温のままターボポンプによりミキシングし、燃焼室で爆発的に燃やし続けることにより強力な推進力を得ています。
しかも、姿勢制御装置に連動してロケットノズルの角度をタイムラグ少なく変位できる様になっており、これにより正しい姿勢制御を行いつつ上昇を続けられるのでしょう。
ところで、液体燃料ロケットの噴射ノズルですが、材質はインコネルなどの耐熱素材を使用しているのでしょうが、如何な耐熱合金とて5千度を超えるという燃焼温度に絶えられるものではありません。このため、ノズル内には、冷却用配管が組み込まれており極低温の液体燃料が循環し冷却されているのだそうです。
一方、運行コストの高額化など諸事由により退役が決まってるスペースシャトルですが、決定した最終運航が遅れに遅れています。米国も、今後は通常型ロケットによる打ち上げで、宇宙開発を続けるとのことですが、スペースシャトルの様な大容量の貨物を一度に運搬するのは困難でしょう。それにしても、シャル開発の要にもなった機体下面に張り巡らされた超高性能の断熱タイルですが、その脆さががウィークポイントの一つとなったことは皮肉なものと感じます。
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