私の思いと技術的覚え書き

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衝突安全ブレーキ等電子デバイスの信頼性に疑問

2013-11-15 | 車両修理関連
 過日(11/12)のこと、埼玉県下のマツダディラーにおいて衝突安全ブレーキを標準搭載したSUVであるCX-5の自動ブレーキ体験中に衝突事故が発生したといいます。事故車両はダミーの衝突対象物を通過し、その先にある外部境界とのフェンスに衝突、エアバッッグも作動したが前席左右の二名に重軽傷を生じる事故が発生したと言います。事故は現在が警察や車両メーカーが調査中とのことです。

 私はこのニュースを読み、起こるべきして起きた事故だなあという感想を持ちました。この手の衝突安全ブレーキは現在速度と前方障害物の間隔を絶えず監視しており制動しないと自動的にブレーキが作動するというもので、今では高級車だけでなく軽自動車まで含め搭載されるようになっております。また、ESCやDSC等という旋回中の車両挙動の不安定を補正する装置も、今や当たり前の様に装備される様になっています。しかし、その信頼性といったものにかねて疑問を持っていました。

 それは、私が日頃の車両取り扱い業者など付き合いの中で聞く各種の車両情報から、これら各種の電子デバイスの誤作動や故障、つまり不必要に突然ブレーキが作動して驚愕した等の話を時々聞くことがあったからでもあります。しかも、そのことを車両ディーラーに訴えても、システムに異常はありませんなどとの回答で、不具合は何時までも解消されないというものだったからです。

 話はちょっと変わりますが次年2月に発売開始となる新型日産スカイラインには、ステアバイワイヤなるステアリングホイールとフロントタイヤの操舵が機械的に直結しない(緊急時のために機械的結合は残しているのでしょうけど・・・)機構が搭載されるそうです。これは、既にBMWのアクティブステアリングやトヨタのVGRS等で、半ば実用化されているものの発展したものであろうと思います。

 何れにしてもクルマの技術革新は、まったく運転操作なして自動運転する真の自動車を目指しているのでしょう。しかし、そんなクルマに魅力あるものとは到底思えないというのが、私の思いです。

※自動ブレーキ体験中に衝突事故、マツダ「CX-5」-原因調査中
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MW3A906S972G01.html



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