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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

現代の企業労働者に告げる

2008-11-17 | コラム

 ノブレス・オブリュージュのことは過去にも何度か記して来ました。これは、地位の高い者程、高い道徳倫理観と責任が伴うという概念のことです。

 最近読んだ本で、このノブレス・オブリュージとは、日本の武士道に通じるものであると記されていました。私も、正にその通りであって、江戸時代の士農工商という社会規制の中で、武士はその地位と引き替えに、高い倫理観を自らに架していたのが、武士道であり真のサムライであったのだと思います。サムライは卑怯者と呼ばれることを極度に恥と感じていました。ですから、どうしても恥を償えないという最終局面では、自らが腹切りによりる切腹を望んだのでありましょう。

 話しは若干変わりますが、昨今は政治家や官僚、そして経営者等、社会的に地位が高いとされる者達の不適切な発言や行動(不作為も含む)が目立ちます。そして、そのことを社会や周辺は嘆くのですが、社会や周辺の者達にも責任があると思います。例えば政治家なんかは、選挙で選ばれている訳ですから、そんな政治家に票を投じる(もしくは選挙に参加しない)という責任がある訳です。

 企業組織にだって同様のことが云えると思います。企業における上司を部下は選ぶ権利はないのですが、おかしな発言や行動には意見を唱える権利があるはずです。現在、政治や企業組織における、不祥事や倫理観の欠如、そして人としての博愛といったものが置いていかれていると感じている方々は多いものと想像します。

 ところで、そんな現在において、何も言わない、何も行動しない、何ら深く考えて見ようともしない者が増加していると強く感じています。そんな者にあえて強く要請したいこととして、「あなたが意見を表明しなきゃ何も変わらんよ」と告げたいことをです。

追記

 世界的な景気悪化に伴い、雇用の不安は増しつつ、労働者の置かれた環境はますます悪化して行く可能性が高いと想像してしまいます。無責任な経営者というのは、安易にリストラ等として雇用を削り、効率化という名目で規則を強め、過大な目標を上げつらうばかりだからです。




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