私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

やり過ぎバイワイヤどうなのか・・・

2014-12-10 | 技術系情報
 航空機から始まったと聞くバイワイヤテクノロジーですが、クルマの世界でもアクセルペダルとスロットルバルブ間に採用されだしてから既に20年くらいは経つのでしょうか。そして、ブレーキや最近ではV37スカイラインにとうとうと云おうべきステアリンホイールとステアリングギヤ間にまで採用が始まっています。クルマは最終的目標として完全自動車を各メーカー共目指しているのですから当然のことでしょうが・・・。

 しかし、ブレーキのスタビリティコントロール(ESC)や衝突安全ブレーキで、複数の知人から突然急ブレーキで止まることがあるとか、カーディーラーへ何度も修理に出したが再現せずに直らないなどの話を聞きます。また、クルマいじり大好き人としては、エンジンルームでエンジンを空吹かしもできないクルマが良いとは思えません。
 ステアリングのバイワイヤも、相当なフェイルセイフ制御も取り入れ信頼性を確保はしているのでしょうが、果たして実際のところはどうなのでしょうか・・・。過去にはメルセデスベンツ社でボッシュ製というセンソトニックブレーキが採用されましたが、度重なるリコールを繰り返したあげく以降のモデルでは従来の機構システムに戻してしまった実例もあります。

 現代は付加価値の追求上から、各種のバイワイヤ技術のてんこ盛りとなって来だした最近のクルマですが、やり過ぎバイワイヤに魅力は感じられんと思っています。

※写真はゴルフ4(2004年)の電制スロットルボデー

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2 コメント

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バイワイヤ (Wolf works)
2014-12-13 01:11:13
最近の車はバイワイヤが多すぎる、私もそう思います。
自動運転について「ついにドライバーを排除しはじめたか」と私は感じます。

また、先日ハイブリッドカーを運転する機会があったのですが、アクセルもブレーキも私には非常に違和感を感じるものでした。ペダル操作とレスポンスが一致せず、ペダルと車がつながっていないことを再認識させられました。
ブレーキは、回生ブレーキの比率で効きが変わる。
発進後にアクセルペダルを踏み足していないにも関わらず、エンジン始動と共に大きくなる加速G。
1996年製の軽トラにも乗ったことがありますが、2014年製のハイブリッドカーよりも、軽トラの方がはるかに素直なレスポンスです。まさに「やり過ぎバイワイヤ」以外のなにものでもないですね。
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まったく同感! (wiseman410)
2014-12-13 07:24:17
 プリウスなんかの場合、通常ブレーキと回生ブレーキの統合成業を行わんがためのバイワイヤなんですが・・・。ブレーキ整備時のエア抜きも、マスターシリンダーとホイールシリンダーが直結してないがために、ODBテスターなどで制御解除をしないとできないしない。
 だいたいにおいて、ECUコントロールというデコレーションで見掛けの性能をアップするのはニセモノです。例えば料理で云えば、素材や調理法(クルマで云えば素材、構造、ジオメトリ-等々)があって初めてホンモノになります。調味料だけで作った料理が美味い訳がないです。
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