私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

リニアは戦艦大和じゃないか・・・

2020-07-18 | 問題提起
 リニアの建設が着工しているが、南アルプスを貫く静岡県部分の工事について、静岡県が大井川の水源部に近いことから、工事後の渇水の怖れありとして、工事の認可を差し止めている。これについて、静岡県を非難する論調を強く感じるが、水問題も心配だが、ことの問題はそれだけではないと思える。

 そもそも今回着工しているリニア新幹線は最高速度505km/hだが、磁気浮上で航空機と同じく非接触で走行しているのだから、如何にも低い様に感じる。これは、最新型新幹線たるN700Sで360km/hの営業運転まで速度向上しているし、実験船では450km/h程まで記録しており、従来鉄路でも実現可能な中途半端なものと感じる。それよりも新リニアの最高速度を500km/hそこそこにせざるを得なかったのは、高速列車同士がすれ違う場合に、音速を超えると生じる衝撃波のことがネックになった様に想像する。

 しかし、日本人というのは、「夢の何とか」という新技術が好きなのか、それとも商売人がでっち上げたことに乗りやすい人種だとつくづく思う。これは、先の戦争で、秘密兵器として造られた戦艦大和とか同型艦武蔵が、既に戦艦の時代でないことを、開戦時の真珠湾奇襲攻撃で実証しておきながら、後生大事に造りほとんど戦果を上げぬまま撃沈されるに至ったことと共通するのではないか。また、夢のエネルギーとして、ほとんどネガティブさを覆い隠し、建設立地の比較的人口過疎地を金で動かし建設を続けて来た原子力発電にも類似したものを感じる。

 以下の動画は、リニアの問題が決して水源地だけの問題ではないことを伝えてくれる。


【山田厚史の闇と死角】静岡が止めるリニア JR葛西の野望の果て 200630 2020/07/04
https://www.youtube.com/watch?v=EbGH7lBwsbY

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