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静岡・悪質レッカートラブル記事

2023-05-07 | 事故と事件
静岡・悪質レッカートラブル記事
 地元、静岡新聞が伝える不当な高額レッカー費を請求する業社が存在すると云う記事だが、如何に低俗かつ不当業社を追求する論調ではなく、そういう業社もいるから気を付けなさいという、そのこと自体を攻撃しないというメディアの正義感を失った記事だと思いつつ眺めた。

 そもそもレッカー業にしても、資本主義だからして決まり切った定額というものはなく、請求額自体は幾ら請求しても自由だが、その料金に不信があれば、民事訴訟として妥当な額を争うことは可能なことだ。

 また、記事中にキャンセル料云々の話しがあるが、一般販売においてキャンセルができないなんてことがあるはずもなく、これを強行したとすれば消費者契約法違反で検挙もあり得る訳だ。

 そもそもこういう業社は、筆者が損保調査員の実務のおいて、30年前なら結構あり、保険会社とも大きなトラブルとなって来たこともあるが、昨今は保険にレッカー費用特約が付帯することが多く、逆に損保指定のレッカー業とか、昔からあるJAFなどの全国組織もあり、定額と云うことまではないにしても、ある程度の範囲で妥当となる料金範囲とか含まれる作業範囲という料金相場というものがある訳だ。従って、こういう案件に巻き込まれない様にすることが第1だとは思うが、もし巻き込まれたとしても、毅然として対応すべき案件であり、こういう不当業者とは徹底的に争い、その撲滅を目指すべき指南をすべきがメディアの役目ではないだろうか。

 もし、こういう案件に巻き込まれたら、現在は少額訴訟(訴額60万以下)という、比較的短期日で判決を得ることができ、多少の論理的文章力さえあれば、弁護士など使わないでも訴訟を民事訴訟を提起することができるので有効だと思う。その中で、裁判提起者の論拠としては、JAFだとか保険会社が指定しているレッカー料の費用を証拠として提示しつつ、被告レッカー業社の請求する料金の非妥当性を訴求すれば、取り扱う裁判官は、どういう判断するかは目に見えている問題だろう。

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悪質レッカートラブル続発 ネット検索「最安」「出張無料」→追加名目「30万」
静岡新聞 5/7(日) 7:45配信
 交通事故や車の故障でレッカー移動を依頼する際、インターネット検索で見つけた業者に「法外」な料金を請求され、トラブルになるケースが2022年ごろから静岡県内各地で相次いでいる。サイトに表示された「地域最安」「出張費無料」を信じて連絡すると、現場で作業後に追加料金などを名目に数十万円を請求される手口。関係者は、レッカー依頼はネット検索を避け、警察や保険会社への連絡を徹底するよう求める。
 22年5月、浜松市内で車のトランスミッションに不具合が生じ、男性はレッカー業者をネットで検索。依頼後に現れた県中部の業者名を聞き、想定していた日本自動車連盟(JAF)ではないと初めて認識した。業者は搬送後に約30万円を請求。契約する損害保険会社からの支払いが滞った場合、立て替え払いを求める可能性を示唆してきたという。
 レッカー移動の料金設定に明確な規定はないが、損害保険ジャパンによると、提携するレッカー業者であれば、特別な作業がなければ県内搬送の相場は2万~4万円ほど。数十万円を請求されるトラブルは21年末ごろから全国で相次ぎ、特に東海4県で多発。県内では約30件が確認されている。
 複数の関係者によると、県中部が拠点とされるこの業者はエンジン不動に加え、バッテリー上がりやパンクへの対応依頼でも現場に現れる。作業後に追加料と称して金額を跳ね上げ、拒むとキャンセル料を請求する。ATMまで付き添われて支払った契約者は多く、その際には「払うのはあなたではなく、損保会社」との甘言で迫る。
 業者はサイト内の「地域最安」「出張・見積もり費無料」などの一部内容を変え、現場で同意署名の“契約書”交付を始めるなど、手口を巧妙化させて各地で行為を続けているという。
 有償運送行為には道路運送法に基づく営業許可が必要だが、11年9月の許可の取り扱い改正で自家用車積載車(白ナンバー)でも一定の条件下で可能に。許可を受けた道路上からであれば、最寄りのディーラーや整備工場へ有料運送できるようになり、白ナンバー業者は県内にも多く存在するといわれている。
 事故直後で動揺する中、レッカー業者の指示通り動く当事者は多い。生じていない作業などを、加入する損保会社に申請して詐欺行為に加担してしまうケースもあるという。損保業界の関係者は「業者を詐欺などで訴えると、契約者も罪に問われる危険性が伴う」と難しい立場を打ち明ける。

まず保険会社へ連絡を 上位表示「リスティング広告」利用か
 大手損保会社によると、各地で高額請求する業者の多くは、ネット検索で上位に表示される「リスティング広告」を利用し、県中部拠点のこのレッカー業者も使っている可能性が高い。
 県県民生活課によると、信頼を得やすいとされる同広告の悪用事例は、水道工事や害虫駆除などの緊急事態で焦った顧客を相手にする業界で多いが、22年度以降、レッカー移動関連のトラブルも県内各地で把握。共通の手口として「現地に行ってみないと金額は分からない」と、電話口で上限を曖昧に説明するという。
 自動車の任意保険では、レッカー移動などを無料依頼できる特約もある。通報で駆けつけた警察官は、当事者にレッカー業者を任意で紹介するが、県警によると、これまでに紹介業者とのトラブルの把握はない。
 大手損保会社の担当者は「事故現場ではまずは冷静になって。レッカー業者はネットで探さず、必ず加入保険会社や車両購入店などの知り合いに連絡して相談を」と注意喚起を続ける。


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