この国は国家衰退への道を加速する(袴田冤罪事件の検察手続き引き延ばし報から思う)
袴田冤罪事件について、ことはどう見ても冤罪であることは明かだろう。
それを、この後に及んで、検察は決定までに3カ月必用と報じているが、この後に及んで「何を云っているのか?」
そんなに組織の威信に汲々とする姿は哀れだが、本来は政治家が本気で国民主権とデモクラシー国家の達成のために、司法改革を推進させる動きを法改正を含めて行わねばならない。ここで、官僚任せにしていたんでは、この国家は衰退への加速度は高まる。
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検察の立証方針、「決定に7月10日まで3カ月必要」 袴田さん再審
朝日新聞デジタル 4/10(月) 18:15配信
57年前の1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)=釈放=の裁判をやり直す再審公判で、検察側が10日、有罪を主張するか否かの方針を決めるのに「7月10日まで3カ月必要」という考えを静岡地裁などに伝えたことが分かった。弁護団が明らかにした。
再審公判に向け、検察側と弁護側、裁判所による第1回の三者協議がこの日、静岡地裁で開かれた。弁護団によると、検察側がこの場で表明したという。弁護団は袴田さんの年齢などを踏まえて早期の無罪判決を求めていたが、公判開始の見通しが立たない状態が続くことになる。
再審開始を決めた先月の東京高裁決定は、確定判決が袴田さんの犯行時の着衣とした「5点の衣類」について、捜査機関が後からみそタンクに入れた捏造(ねつぞう)証拠の可能性が「極めて高い」と指摘した。これに対して東京高検は「法の規定する申し立て事由がない」として最高裁への特別抗告を断念したが、「承服しがたい点がある」としていた。
■再審開始で無罪はほぼ確実
再審開始決定に対する特別抗告は憲法違反か判例違反がなければできないが、再審公判では事実関係をめぐって改めて有罪に向けた立証をすることは可能だ。
一方、刑事訴訟法は再審開始には「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」が必要と定めており、再審開始が確定した時点で無罪はほぼ確実になっている。
それでもなお検察側が再審公判で有罪を主張するかどうかが焦点だったが、第1回の三者協議で立証方針を保留したことで、再審公判の進め方は決まらず、無罪確定まで時間がかかる見通しとなった。
みそ製造会社の従業員だった袴田さんは事件の約2カ月後に逮捕され、80年に死刑が確定した。今回の再審請求審では、静岡地裁が2014年に再審開始を決めたが、18年に東京高裁が取り消した。最高裁は20年に審理を差し戻し、高裁は今度は再審開始を認めた。
袴田冤罪事件について、ことはどう見ても冤罪であることは明かだろう。
それを、この後に及んで、検察は決定までに3カ月必用と報じているが、この後に及んで「何を云っているのか?」
そんなに組織の威信に汲々とする姿は哀れだが、本来は政治家が本気で国民主権とデモクラシー国家の達成のために、司法改革を推進させる動きを法改正を含めて行わねばならない。ここで、官僚任せにしていたんでは、この国家は衰退への加速度は高まる。
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検察の立証方針、「決定に7月10日まで3カ月必要」 袴田さん再審
朝日新聞デジタル 4/10(月) 18:15配信
57年前の1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)=釈放=の裁判をやり直す再審公判で、検察側が10日、有罪を主張するか否かの方針を決めるのに「7月10日まで3カ月必要」という考えを静岡地裁などに伝えたことが分かった。弁護団が明らかにした。
再審公判に向け、検察側と弁護側、裁判所による第1回の三者協議がこの日、静岡地裁で開かれた。弁護団によると、検察側がこの場で表明したという。弁護団は袴田さんの年齢などを踏まえて早期の無罪判決を求めていたが、公判開始の見通しが立たない状態が続くことになる。
再審開始を決めた先月の東京高裁決定は、確定判決が袴田さんの犯行時の着衣とした「5点の衣類」について、捜査機関が後からみそタンクに入れた捏造(ねつぞう)証拠の可能性が「極めて高い」と指摘した。これに対して東京高検は「法の規定する申し立て事由がない」として最高裁への特別抗告を断念したが、「承服しがたい点がある」としていた。
■再審開始で無罪はほぼ確実
再審開始決定に対する特別抗告は憲法違反か判例違反がなければできないが、再審公判では事実関係をめぐって改めて有罪に向けた立証をすることは可能だ。
一方、刑事訴訟法は再審開始には「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」が必要と定めており、再審開始が確定した時点で無罪はほぼ確実になっている。
それでもなお検察側が再審公判で有罪を主張するかどうかが焦点だったが、第1回の三者協議で立証方針を保留したことで、再審公判の進め方は決まらず、無罪確定まで時間がかかる見通しとなった。
みそ製造会社の従業員だった袴田さんは事件の約2カ月後に逮捕され、80年に死刑が確定した。今回の再審請求審では、静岡地裁が2014年に再審開始を決めたが、18年に東京高裁が取り消した。最高裁は20年に審理を差し戻し、高裁は今度は再審開始を認めた。