Nikon一眼レフカメラ開発停止
Nikon(ニコン)と云えば、一眼レフの最高峰と、つまりスチールカメラの最高峰として、世界のプロカメラマンに愛用され続けて来た。しかし、デジタルカメラが登場して、既に30年程を経るのだろうが、今や従来の光学系の視覚を撮影する瞬間にシャッター速度時間だけクイックリターンミラーの機械的跳ね上げする意味、つまりファインダー視野角内の高画質さは、液晶の高画素化だとかで実画像と大差なくなり、現在のミラーレス一眼への流れとなったのはある意味で当然のことの様に思える。
そもそも、現在デジカメ自体が売れなくなりつつある商品となってきているが、これはスマホの高画質化の進歩と相関があると想像できる。スマホに実装されるデジタル撮像素子の高画素化は著しく、しかも高価格スマホでは、レンズを3種ほど切り替えることができるものまで登場し、素人目にはスマホで写したのか一眼で写したのか、判らない程、そのデジタル画像の画質は向上してきた。
ただし、カメラの画質は、撮像素子の解像度だけに左右されるのではなく、レンズの解像度に大きな影響を受けるので、同じ解像度の撮像素子でも、スマホの薄いボデーに組み込まれた小口径樹脂レンズと、一眼などのそれなりの胴長の大口径で多層枚のレンズ群で収差を取り除いたものと比べれば、実解像感は雲泥の差が出るのは当然だろう。だた、それはミラーレス一眼では、レンズ群などの撮影用光学系は従来一眼と変わらず、その点での劣後となる欠点はない。
こんなカメラ記事見ながら、潜水艦の潜望鏡だとか戦車の照準装置というものを思い浮かべる。ニコン(日本光学)は、戦前から、現在までこの様な測距儀とか照準装置とか潜望鏡光学系など、兵器用の光学機器の分野で製品を作って来たことが、戦争は唾棄すべき活動だが、兵器というその時代の最先端を追求する工業製品には関心が向く。潜水艦の潜望鏡など、従来だと艦長もしくは指揮官の一人の見るものだったのだが、今や潜望鏡の上げ下げとか左右の上下の画角などの制御は、リモートで行い、そこで得られる画像も、皆で共有できるし、記録もできるのが当然となって来ているのだろう。
それと、ニコンだけでなくカメラの分野は、他の企業も含め、世界のトップブランドとしての強みを持っていたのだが、既にだいぶ以前のフィルムカメラの時代から、オートフォーカスの特許問題で米ハネウェルに訴え出された頃から、凋落が著しい。また、80年代まで日本は電子立国でICなどの高密度半導体の量産では世界の50%を超える時代があったのだが、この時代ニコンは、その光学技術を生かして、半導体の微細回路をシリコンウェハに焼き付ける露光装置では、世界のトップシェアだったのだが、今やほとんど見る影もない凋落をしてしまった。現在の最先端露光装置はオランダの企業が独占しており、現在の5nmとかいうレベルの極微細回路では、UV(紫外線)を使用した露光装置の利用が当たり前になっているそうだ。
クルマの将来もだんだん不透明になって来ている現在、ますます発展するIT分野において、日本の電子産業の再興を期待したいが、かなり難しいことだろう。
--------------------------------------------------------------
ニコン、一眼レフカメラの開発を停止 成長するミラーレスに注力
朝日新聞デジタル 7/12(火) 20:42配信
ニコンがデジタル一眼レフカメラの開発を止めていることが12日、わかった。1959年から60年以上にわたり、プロや愛好者向けに幅広い機種を販売してきた。今後は成長が見込めるミラーレスカメラの開発、生産に注力していく方針だ。
ニコンは59年にフィルム一眼レフ「ニコンF」を初めて売り出した。90年代にはデジタル一眼レフに主軸が移った。最新機種は2020年6月発売の「D6」だ。D6のボディーは宮城県の工場でつくっていたが、21年にタイにある子会社の工場に移管した。
一眼レフの市場は縮小傾向で、ニコンはいったん新規の開発を止める。既存製品の生産や販売は続け、将来は開発を再開する可能性もあるという。ニコンは「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、引き続き安心してご利用いただきたい」としている。朝日新聞社
#ニコン一眼レフ開発を停止 #ミラーレス一眼
Nikon(ニコン)と云えば、一眼レフの最高峰と、つまりスチールカメラの最高峰として、世界のプロカメラマンに愛用され続けて来た。しかし、デジタルカメラが登場して、既に30年程を経るのだろうが、今や従来の光学系の視覚を撮影する瞬間にシャッター速度時間だけクイックリターンミラーの機械的跳ね上げする意味、つまりファインダー視野角内の高画質さは、液晶の高画素化だとかで実画像と大差なくなり、現在のミラーレス一眼への流れとなったのはある意味で当然のことの様に思える。
そもそも、現在デジカメ自体が売れなくなりつつある商品となってきているが、これはスマホの高画質化の進歩と相関があると想像できる。スマホに実装されるデジタル撮像素子の高画素化は著しく、しかも高価格スマホでは、レンズを3種ほど切り替えることができるものまで登場し、素人目にはスマホで写したのか一眼で写したのか、判らない程、そのデジタル画像の画質は向上してきた。
ただし、カメラの画質は、撮像素子の解像度だけに左右されるのではなく、レンズの解像度に大きな影響を受けるので、同じ解像度の撮像素子でも、スマホの薄いボデーに組み込まれた小口径樹脂レンズと、一眼などのそれなりの胴長の大口径で多層枚のレンズ群で収差を取り除いたものと比べれば、実解像感は雲泥の差が出るのは当然だろう。だた、それはミラーレス一眼では、レンズ群などの撮影用光学系は従来一眼と変わらず、その点での劣後となる欠点はない。
こんなカメラ記事見ながら、潜水艦の潜望鏡だとか戦車の照準装置というものを思い浮かべる。ニコン(日本光学)は、戦前から、現在までこの様な測距儀とか照準装置とか潜望鏡光学系など、兵器用の光学機器の分野で製品を作って来たことが、戦争は唾棄すべき活動だが、兵器というその時代の最先端を追求する工業製品には関心が向く。潜水艦の潜望鏡など、従来だと艦長もしくは指揮官の一人の見るものだったのだが、今や潜望鏡の上げ下げとか左右の上下の画角などの制御は、リモートで行い、そこで得られる画像も、皆で共有できるし、記録もできるのが当然となって来ているのだろう。
それと、ニコンだけでなくカメラの分野は、他の企業も含め、世界のトップブランドとしての強みを持っていたのだが、既にだいぶ以前のフィルムカメラの時代から、オートフォーカスの特許問題で米ハネウェルに訴え出された頃から、凋落が著しい。また、80年代まで日本は電子立国でICなどの高密度半導体の量産では世界の50%を超える時代があったのだが、この時代ニコンは、その光学技術を生かして、半導体の微細回路をシリコンウェハに焼き付ける露光装置では、世界のトップシェアだったのだが、今やほとんど見る影もない凋落をしてしまった。現在の最先端露光装置はオランダの企業が独占しており、現在の5nmとかいうレベルの極微細回路では、UV(紫外線)を使用した露光装置の利用が当たり前になっているそうだ。
クルマの将来もだんだん不透明になって来ている現在、ますます発展するIT分野において、日本の電子産業の再興を期待したいが、かなり難しいことだろう。
--------------------------------------------------------------
ニコン、一眼レフカメラの開発を停止 成長するミラーレスに注力
朝日新聞デジタル 7/12(火) 20:42配信
ニコンがデジタル一眼レフカメラの開発を止めていることが12日、わかった。1959年から60年以上にわたり、プロや愛好者向けに幅広い機種を販売してきた。今後は成長が見込めるミラーレスカメラの開発、生産に注力していく方針だ。
ニコンは59年にフィルム一眼レフ「ニコンF」を初めて売り出した。90年代にはデジタル一眼レフに主軸が移った。最新機種は2020年6月発売の「D6」だ。D6のボディーは宮城県の工場でつくっていたが、21年にタイにある子会社の工場に移管した。
一眼レフの市場は縮小傾向で、ニコンはいったん新規の開発を止める。既存製品の生産や販売は続け、将来は開発を再開する可能性もあるという。ニコンは「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、引き続き安心してご利用いただきたい」としている。朝日新聞社
#ニコン一眼レフ開発を停止 #ミラーレス一眼