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タイタニック見学ツアーで潜水艇が消息不明

2023-06-22 | 事故と事件
タイタニック見学ツアーで潜水艇が消息不明
 1912年というから、今から111年も前に処女航海において悲劇の事故で沈んだタイタニック号の話しは、映画監督のジェームズキャメロンが感心を持ち深海調査を繰り返し、その姿を捉え、その後映画タイタニックを製作したのは有名な話しだ。

 そんなこともあり、今でも深海4千mに眠るタイタニックの神秘性に感心を抱く者は多いのだろう。しかし、自前で深海調査艇と母船を用意して、その見学を行うなんていう冒険的かつ極めて費用を要する特別ツアーを企画したというのだから、参加者は相当な富裕者なのだろう。

 以下の記事でも、そもそも深海探査艇を観光ツアーに使用するなんて、日本でいえば「しんかい6500」を娯楽に使う様なもので、気軽な娯楽ツアーと深海探査のリスクは桁外れに大きく、驚くことだと記している。

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富豪ら搭乗「タイタニック見学ツアー」潜水艇が消息不明に 専門家も驚く「しんかい6500を娯楽に使うようなもの」
SmartFLASH 6/21(水) 18:05配信
 1912年に沈没した、英国の豪華客船「タイタニック号」の沈没現場を見学する観光ツアーで、6月18日から米国の潜水艇が行方不明になっている。
 「ツアーには専門家のほか、銀行業務のソフトウェア事業で成功したイギリス人のハミッシュ・ハーディング氏、パキスタン有数の富豪の一族であるシャーザダ・ダウード氏とその息子ら、計5人が搭乗していたとされます」(ジャーナリスト)
 有人潜水艇や無人潜水機の研究開発をおこなう「アミューザジャパン」(東京都調布市)の宮川清貴社長は、事故についてこう語る。
「今回の事故は、アメリカの『オーシャンゲート・エクスペディション』社の深海探査艇を、観光に使用したために起きたと思われます。つまり『しんかい6500』を娯楽に用いるようなものですね。用途を誤れば、事故につながることは容易に推測できるので、驚いています。
 視界や操作機能、空間構造などは、娯楽と探査ではかなり異なります。調査艇をタイタニック観光に使用するなど、まったく考えられないことですし、5人も搭乗していればぎゅうぎゅう詰めになります。
 現在は海中で艇体が破壊されたか、何かに引っかかってスタック(動けなくなること)しているかの、どちらかが考えられます。通信は、海水密度などで頻繁な影響を受けますので、通信が不可になっていること自体が、即『乗員の一大事』とはいえません。
 しかし、潜水艇は本来、すぐに浮上できるシステムをもっている乗り物ですので、事態は非常に困難な状況にあると考えられます」
 米国、カナダの当局が捜索しているが、消息は掴めておらず、潜水艇内の酸素は日本時間の6月22日に尽きるとみられている。


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