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1999年東名高速大型車に追突炎上の悲劇に関わる追記

2023-01-09 | 事故と事件
1999年東名高速大型車に追突炎上の悲劇に関わる追記
 これは1999年東名世田谷付近で生じた乗用車(たぶん多分トヨタマーク2かクレスタGX60,51系)が、大型車に追突されて車両火災になり、運転席ドアも後席ドアも開かず、ドアガラスから出てきた母親が「子供が(後席に)いるの!」と叫んでいるが、手の施し様がなく、そのことを車両構造の燃料タンク位置のことから考察した記事をまとめたのが下記だ。

 この記事で、燃料タンクとは別にドアが開放不能になった件で、一点書き足りない変更がなされていることを書き留めておきたい。

 それは、下記図の上に示したが、およそ1980年頃までの4ドア乗用車の前後ドアの関係は、図の上の形状だった。これだと、後部から入力を受け、後部ドアが前方に移動した場合、後部ドアが全部ドアの上にオーバーラップ移動してしまい、前後ドアとも開閉が困難となることがある。

 そこで、改変されて現在までの車両では、後部ドア前端の形状は、段差形状に形成なされ、オーバーラップが生じない様に改変なされている。

 それと、ドアガラス等は、強化ガラス(生板ガラスに熱処理したガラスで、ガラス表面と内部に合い拮抗した応力を働かせることで、強い強度を持たせている)なので、手や鈍器様のものでは破壊が困難だが、鋭角な突起物で表面層を破壊すれば、全体の応力バランスが崩れ全崩壊できる。これはハンマーで叩く場合も、ハンマーの平面部で強く叩いてもバウンスするばかりで破壊しないが、ハンマーの角を打ち当てれば破壊できることがある。
 それと、室内側からドアが手や体で押しても開かない場合、ドアに対して足をドア側に向け体を垂直して、足で蹴り上げる手法が最も強い打撃を与えられることも知っておきたい。

1999年東名高速大型車に追突炎上の悲劇
2021-07-26 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/dce57fbc0bcdcd7bdd3a5cd5c556f0ef


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