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オンキヨーが自己破産

2022-05-14 | コラム
オンキヨーが自己破産
 予て業績不振だったオーディオメーカーの「オンキヨー」が自己破産の申請をしたとのことだ。
 しかし、オーディオに限らずAV(アーディオ・ヴィジュアル)全盛期だった1980年代、日本は半導体の世界シェ50%越え、オーディオ関係だけでもすべての家電メーカーがオーディオブランドを持ち、そこにオーディオ専門メーカーがあった。当時のオーディオ御三家と云われたのは、パイオニア、トリオ(現ケンウッド)、山水電気だったが、アンプ専門メーカーだった山水が2014年倒産、パイオニアも倒産こそせずにブランドは残っているが、現在ではオーディオメーカーというより車載ナビゲーション機器という風だったが、それもメーカー標準化とか低価格化でかなり状況は厳しい状態が続いている。現ケンウッドは健在だが、車載器などで生き延びているが、かつての無線機だとかシンクロスコープなどの計測器までを購入して来た者としては、その凋落ぶりは凄まじい。

 とにかく、AV時代で一世風靡した日本の電気メーカーだったが、ビジュアル面で液晶など大画面薄型の時代になり、韓国LG電子にお株を奪われたのと、サムソン電子に主にメモリーICの高集積化で負けた以降の凋落は酷いものだ。現在、まともにオーディオ専業メーカーとして残っているのはヤマハぐらいではないだろうかと思えるが、さほどに業績は伸ばしていない様に受け取っている。

 現在、日本の民生用電気はほぼ壊滅状態で、残されたクルマは最頂点に達したが、今後国内生産は益々低下して行くことになるだろう。それを埋めるのは、中国とかタイ辺りの海外製という方向になるだろう。現在失われた20年とか30年と云われているが、これが40年、もしかすると50年に至るかもしれない。

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オンキヨーが自己破産、負債総額31億円…社長「これ以上の事業継続は困難」
読売新聞オンライン 5/13(金) 16:58配信
 経営再建中のオンキヨーホームエンターテイメント(大阪府東大阪市)は13日、大阪地裁に自己破産を申請し、同日付で破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は約31億円。かつては高級音響機器を手がけ、オーディオブームを支えたが、スマートフォンの普及による市場の変化に対応しきれなかった。

 オンキヨーは1946年、松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の技術者らが独立して創業した。音質にこだわったスピーカーやミニコンポを市場に送り出し、日本を代表するブランドに成長。海外でも高い知名度を誇った。

 2000年代に入るとスマホで音楽や動画を楽しむ人が増え、業績が悪化した。21年3月期には2期連続の債務超過に陥り、同年8月、上場廃止となった。

 祖業の家庭用AV(音響・映像)機器事業をシャープと米音響機器大手ヴォックスに売却し、再建を進めていたが、今年3月には主要子会社2社も自己破産を申請した。実質的な事業はなくなり、資金繰りが悪化していた。

 林亨社長は「資金繰りに窮し、これ以上の事業継続は困難と判断した。多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。

#オンキヨー自己破産


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