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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

人工地震はありえるのか

2011-05-30 | 事故と事件
 先日、ネット動画が見ていたら311同時多発テロみたいな表題でのものがありました。曰く、某国の謀略であって、作られた地震であった云々・・・。主張者の論理も極端に飛躍し、客観的、科学的な証拠もないまま夢想を拡大していると受け取られ、バカバカしく思い途中で視聴を中断した次第です。なお、米国911同時多発テロについては、一定その様な疑念を持つところです。
 ところで、このところ地震に関する書籍を何冊か読んできたのですが、人間が関わった、いわゆる人工地震というものは皆無ではなかった様です。
 一つは地下核実験ですが、そのの地震波は遠く離れた地で検出されています。また、巨大な水量を溜め込むダムの完成と、その後に生じ始めるダム周辺における地震の多発はまま見られる現象の様です。
 米国において、1960年代に核廃棄物を地下数千メートルまで掘削した井戸に注入して廃棄しようと作業中、周辺で地震多発され始めたそうです。注水を中断すると地震も止まる、再注水すると地震が始まり、注水圧を高める程、地震の頻度も高まったと云われます。結局、同工事は危険ということで中止されたと云います。
 我が国においても、2004年の新潟中越地震において、震源から20kmと近い地域で、天然ガス田があり、2000年以降になって地下4500mでの高圧の注水作業が行われていたのでそうです。
 と、云うことで、謀略はともかく地震兵器みたいなものが、原理上はあり得るのかもしれません。しかも、予め地殻が歪みエネルギーを溜め込んでいる地を狙い、そのトリガーを制御できたとすれば、メガトン級の水爆をも遙かに凌ぐ恐ろしい兵器となるのでしょう。



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