EV大型トラック(テスラセミ)が納車開始
表題に大型トラックと記したが、テスラセミはトレーラー用のトラクタ(ヘッド)だ。
今回の納車したと云うが、Netで別のサイトを見ると、ペプシ社だそうだ。続いて、DHLとか幾つかの輸送企業が注文を入れているという。ただし、想像だが、今回の納車は、あくまで先行車として試験運用というべきのものだろうと想像するのだが・・・。
このテスラトラクタ(セミ)は、後2軸を持つ様だが、下記記事によるとモーター4個と記してあるので、後2軸の左右輪それぞれの4輪をモーター駆動するのだろう。当然、モーターダイレクトでなく、一段固定のリダクションギヤを介しているのだろうと思う。
満充電で800キロ走行できるというスペックだが、日産リーフなどで知る、カタログスペックの航続距離は、走行環境やヘッドライト点灯、ヒーターやエアコンなど電気負荷により、そして電池の繰り返し充電による経時劣化によりかなり変動するすることが予想できる。まあ、電池の性能は日々改善の方向にあるのだろうが、100万キロを走行するのが当たり前の大型トラックで何処まで持つのだろうか。
それと、カタログ値にしても800キロ航続できる大型車の電池容量はどの程度あるのだろうか。ここでは、細かい仕様は不明なところだが、大雑把に想定してみたい。
テスラやその他メーカーの一般的なEV乗用車の航続距離は500キロ前後だろうが、そして車重は総重量で2トンというところだろう。これに対し、テスラセミは航続800キロだが、それはトレーラーを連結して積み荷を乗せた総重量では30トン程度の状態ということだろう。となると、航続距離で1.6倍、車両総重量で15倍となるから、総計24倍のエネルギーを消費する能力がバッテリー容量としてあるということになるのだろう。
この24倍のバッテリー容量となると、そもそも車両のイニシャルコストも上がるだろうから、車両価格が気になるところだが、ちょっとNet探索すると15~20万ドル(3千万弱)程度の様に捉えられる。従来のディーゼルトラクタが15百万~2千万円程度だろうと思うが、倍までは至らないが、それなりに高額とはなるが、当然高度な運転支援機能も付いていたり、軽油が高い状態で推移するだろうことを思えば、経済合理性はあるのだろう。ただし、これもバッテリーの劣化が、早々起きない前提でのことだ。もし、バッテリーを途中で交換することになれば、乗用車用バッテリーの24倍までは至らぬだろうが(パッケージが24倍になる訳ではないから)、乗用車用が50万だと仮定し10倍とすれば500万、15倍だとすれば750万を要するのだろうか。
しかし、テスラは意欲的にEV開発を進めているが、日本の開発遅れが気になるところだ。現状、充電インフラとの兼ね合いで難しさがあるのだろうが、日々定期運航しつつ比較的運行距離が短いと思える路線バスなどには、車庫に充電器を置いてあれば、その辺りの懸念はないだろう。現在、大型バスを製造しているのは、ふそうとJバスの2社しかないのだが、新型車開発には開発費用を要するが、バスの代替サイクルは20年超だし、絶体市場が小さいので開発意欲が湧かないのだろうか。しかし、このまま放置すると、中国製バスに日本の路線バス新車は奪われていくのではないかなどと杞憂する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/fd/b6d347e5f44e4ab8337f4249ec7a14fb.jpg)
------------------------------------------------------------------
テスラのEVトラック『セミ』、米国で納車開始…航続805kmを達成
レスポンス 12/4(日) 16:00配信
セミは、トレーラーの牽引に用いられるトレーラーヘッドのEVだ。電動パワートレインには、テスラのEVセダン、『モデル3』用がベースのモーターを4個、リアアクスルに独立して搭載する。
0~96km/h加速は5秒と、同クラスのディーゼルトラックの15秒に対して、大幅な性能向上を可能にした。新開発の急速チャージャーを利用すれば、およそ640km走行分のバッテリー容量を30分で充電できる。
このセミの納車開始に合わせて、テスラは新たな映像を公開した。フル積載のトレーラーを牽引するセミが、1回の充電で航続500マイル(約805km)を達成した様子を紹介している。
表題に大型トラックと記したが、テスラセミはトレーラー用のトラクタ(ヘッド)だ。
今回の納車したと云うが、Netで別のサイトを見ると、ペプシ社だそうだ。続いて、DHLとか幾つかの輸送企業が注文を入れているという。ただし、想像だが、今回の納車は、あくまで先行車として試験運用というべきのものだろうと想像するのだが・・・。
このテスラトラクタ(セミ)は、後2軸を持つ様だが、下記記事によるとモーター4個と記してあるので、後2軸の左右輪それぞれの4輪をモーター駆動するのだろう。当然、モーターダイレクトでなく、一段固定のリダクションギヤを介しているのだろうと思う。
満充電で800キロ走行できるというスペックだが、日産リーフなどで知る、カタログスペックの航続距離は、走行環境やヘッドライト点灯、ヒーターやエアコンなど電気負荷により、そして電池の繰り返し充電による経時劣化によりかなり変動するすることが予想できる。まあ、電池の性能は日々改善の方向にあるのだろうが、100万キロを走行するのが当たり前の大型トラックで何処まで持つのだろうか。
それと、カタログ値にしても800キロ航続できる大型車の電池容量はどの程度あるのだろうか。ここでは、細かい仕様は不明なところだが、大雑把に想定してみたい。
テスラやその他メーカーの一般的なEV乗用車の航続距離は500キロ前後だろうが、そして車重は総重量で2トンというところだろう。これに対し、テスラセミは航続800キロだが、それはトレーラーを連結して積み荷を乗せた総重量では30トン程度の状態ということだろう。となると、航続距離で1.6倍、車両総重量で15倍となるから、総計24倍のエネルギーを消費する能力がバッテリー容量としてあるということになるのだろう。
この24倍のバッテリー容量となると、そもそも車両のイニシャルコストも上がるだろうから、車両価格が気になるところだが、ちょっとNet探索すると15~20万ドル(3千万弱)程度の様に捉えられる。従来のディーゼルトラクタが15百万~2千万円程度だろうと思うが、倍までは至らないが、それなりに高額とはなるが、当然高度な運転支援機能も付いていたり、軽油が高い状態で推移するだろうことを思えば、経済合理性はあるのだろう。ただし、これもバッテリーの劣化が、早々起きない前提でのことだ。もし、バッテリーを途中で交換することになれば、乗用車用バッテリーの24倍までは至らぬだろうが(パッケージが24倍になる訳ではないから)、乗用車用が50万だと仮定し10倍とすれば500万、15倍だとすれば750万を要するのだろうか。
しかし、テスラは意欲的にEV開発を進めているが、日本の開発遅れが気になるところだ。現状、充電インフラとの兼ね合いで難しさがあるのだろうが、日々定期運航しつつ比較的運行距離が短いと思える路線バスなどには、車庫に充電器を置いてあれば、その辺りの懸念はないだろう。現在、大型バスを製造しているのは、ふそうとJバスの2社しかないのだが、新型車開発には開発費用を要するが、バスの代替サイクルは20年超だし、絶体市場が小さいので開発意欲が湧かないのだろうか。しかし、このまま放置すると、中国製バスに日本の路線バス新車は奪われていくのではないかなどと杞憂する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/fd/b6d347e5f44e4ab8337f4249ec7a14fb.jpg)
------------------------------------------------------------------
テスラのEVトラック『セミ』、米国で納車開始…航続805kmを達成
レスポンス 12/4(日) 16:00配信
セミは、トレーラーの牽引に用いられるトレーラーヘッドのEVだ。電動パワートレインには、テスラのEVセダン、『モデル3』用がベースのモーターを4個、リアアクスルに独立して搭載する。
0~96km/h加速は5秒と、同クラスのディーゼルトラックの15秒に対して、大幅な性能向上を可能にした。新開発の急速チャージャーを利用すれば、およそ640km走行分のバッテリー容量を30分で充電できる。
このセミの納車開始に合わせて、テスラは新たな映像を公開した。フル積載のトレーラーを牽引するセミが、1回の充電で航続500マイル(約805km)を達成した様子を紹介している。