私の思いと技術的覚え書き

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積雪で大渋滞・自慢のEVカー乗りは恐怖の時間を過ごしただろう

2020-12-19 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 急激な積雪で、関越道(上下線)などで、合計千台とも2千台とも云われるクルマが、本線上にで立ち往生を余儀なくされたという。
 この報道だが、幾ら急激な積雪だったと云え、ここまで多数のクルマが巻き込まれ、長時間の寒さと飢えに陥れさせたのはNEXCO東日本というノー天気な高速道路事業者の責任が多分にありそうだと思えている。

 さて、道中での突然の閉塞状態だが、死活問題になってくる一番の要因は残燃料の問題なのではなかろうか。そもそも、外気温に対する断熱性能が、恐ろしく低いものしか保持していないのが一般的な車両の特性だ。そんな、恐ろしく低劣な断熱性能でも、十分な冷暖房性能により、断熱性能の不足を感じることない様にしている訳だが、それにはエンジンが稼働し続ける燃料がなければならないと云う宿命がある。

 つまり、大渋滞に陥り、エンジンを停止してしまえば、冬期ならたちどころに室内気温は低下し、夏期なら室温上昇で、いずれも生命の維持に危険を生じることになる。しかし、残燃料が十分あり、エンジンのアイドリングを保てる限りにおいては、ヒーターやクーラーの作動によって、十分な断熱性能しかないという宿命を持ったクルマでも、生命維持に問題は生じないのだ。

 ところで、一般的な内燃機関(ガソリンorディーゼル)において、アイドリング時の燃料消費量はどの程度のものだろうか? これはエンジン排気量やクーラーの入り切りにより大きく変化する余地があるが、冬期でヒーターのみ使用、エンジン排気量2L~4L程度のガソリンエンジンで、20~40cc/分というところの様だ。つまり、30cc/分と仮定すると、1時間で1.8L消費することになり、多めに見積もっても1時間で2Lとすると1日(24時間)で48Lあれば持つということになる。こういうことを考えると、昔北海道の知人から、冬期の遠隔地へのロングドライブを行う場合など、何時も燃料は満タン近くを意識して、補給し続けるのだと云うことを聞いたことがあるが、これも生活の知恵の一つとなるのだろうか。何しろ、走り始めたら突然の吹雪で雪に埋まり、身動きならず、一晩以上を過ごし、翌日以降にやっと除雪車が来て助かったということがあるんだということを聞いていたからだ。

 そんな中、最近何かと話題に上がり、うがった見方をすると、あえて知性を示したいがために自慢げに乗っているテスラやリーフなどのEVカーだが、最悪のクルマと思えてくる。これらのEVカーは、それはカタログスペックでは、400kmとかの航続距離を示している訳だが、それには減速時の回生制動とか、知恵を凝らした制御が生み出しているものだ。しかし、長時間の停止状態においては、動力源としてのバッテリー消費はゼロだが、ヒーターなど生命維持に要する一方的なエネルギー消費はバカにならないものがあるのだろう。夏期のクーラーコンプレッサーを作動させるより、冬期のヒーターの方が幾らかはましとはいうものの、先に記した様に、そもそも断熱性能が極端に低いものしかない車内の温度を維持するには、冬期のヒーター使用もバカにならないバッテリー消費を生み出すと思える。この辺りの性能は、ほとんどEVカーのカタログには明記していない様に思えるが、今回の様な大渋滞に填まり、何時解消するか判らない中、低下していくバッテリー残量計を見ながら、恐怖に打ち震える運転者の姿が目に浮かぶ。
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速報】関越自動車道の立往生 上り線も解消 全車両の退出完了【新潟】
12/18(金) 22:38配信 NST新潟総合テレビ
 NEXCO東日本は18日午後10時15分をもって、関越自動車道の立往生が全て解消したと発表しました。
 大雪の影響で、関越道では16日から立往生が発生。上下線あわせて最大2100台の身動きがとれなくなりました。
 下り線の立往生は18日朝までに解消し、NEXCO東日本や自衛隊は上り線の立往生解消に向けて除雪作業などを続けてきました。
 なお小出IC~月夜野IC(上下)で続く通行止めは、引き続き除雪作業を行った上で19日朝には解除予定だということです。


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