私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

高級寿司店タトゥ解雇問題

2020-09-06 | コラム
 この報には不思議なこと(論理矛盾)と感じる点が2つほどある。
 まず、解雇されたという男性(20)の友人が店長にタトゥが入っていることを示唆とあるが、友人だったら本人の欠点をチクル訳ないだろうとうこと。そして、この話しを聞いた、紀尾井久兵衛社長が、事実確認しないまま解雇を通告したというところで、何故本人の弁明とか事実確認をしなかったのかとうことだろう。

 こういう解雇問題については、過去からヒゲの有無などで、訴訟沙汰は繰り返されてきている。しかし、ヤクザの刺青は流石に最近は見ることが少なくなったが、タトゥというのが流行なのか、比較的若い人に見られる例は増えていると感じる。

 この刺青やタトゥというのは、国柄によっても意識はかなり異なると思えるが、洋画で比較的筋骨隆々みたいな戦士に本当に入れているのを、本物か特殊メークなのか知らぬが見る機会は多い。

 ここで私見を記すが刺青しても例え小さなタトゥだとしても、入れてる者を見たとしたら、極めて険悪感を持つだろう。それは何故かということだが、そもそも江戸時代辺りの島送り罪人は、腕に罪人マーキングとしての刺青を入れられたと聞く。それと、なんで自らの生身の体に、非可逆的なマーキングをして飾り立てようとするのか、真意が理解しかねる。もしかすると、それはナルシシズム(自己愛)から派生するものなのかもしれないが、到底理解しかねる心情だ。このナルシシズムの典型が、ボデービルダーなんかもそうだと感じているが、あんな不自然な筋肉だらけの体を見て、本人は満足してるのだろうが、外から見る者として、美意識なんぞ感じたことはない。だいたい自己アピールしたけりゃ、ヘアスタイルとか服装だとか、一定制限された中で行うというのが、理性ある知的な者じゃないだろうか。つまり結論を述べれば、タトゥなんかで密やかに体を飾ろうとする者は、何処か精神的弱さだとか、世の常識から逃避したいというものが内在しているのではないだろうか。

 事件の方は、一旦解雇されたものの、解雇は撤回されたと云うが、人前での業務はさせられないと告げられたという。当然のことで、とりあえずの直情解雇は撤回せざるを得ず、それなりの賠償金には応ぜざるを得ないだろうが、経営者にはあの手この手で、継続勤務を断念せざる様な仕打ちを行い追い出すことになるだろう。

-----------------------------------------------------------------------
高級寿司店タツゥ解雇 2020年9月3日
 ホテルニューオータニ=東京都千代田区=に入る高級すし店で板前補佐として勤務していた男性(20)が1日、体にタトゥー(入れ墨)があるとの情報で解雇されたのは違法などとして、店を運営する紀尾井久兵衛=同=に計580万円の損害賠償と係争中の賃金支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てた。

 男性の代理人弁護士によると、男性の友人は7月26日、すし店店長に男性にタトゥーがあることを示唆。その話を聞いた紀尾井久兵衛の社長は2日後、事実確認をしないまま男性を解雇した。同月末には、男性が住んでいた杉並区内の寮も退去するよう求めた。

 男性と紀尾井久兵衛双方の代理人の協議後、解雇は8月に撤回されたものの、体にタトゥーが入っている間は調理準備の仕事しかできないと告げられたという。

 男性の代理人弁護士は、男性にタトゥーがあるかは明らかにしていない。弁護士は「就業規則でタトゥーは禁じられておらず、解雇は違法。退去の強要行為も損害賠償の対象となる」としている。

 紀尾井久兵衛は1日、「解雇が違法という点については協議の中で適切に是正しているものと認識しており、労働審判が申し立てられたことは大変残念」とコメント。「
損害賠償等の具体的な内容については申立書を受領後、適切に対応を行う所存」としている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。