私の思いと技術的覚え書き

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ホンダがやっと軽自作りを本気で・・・

2012-11-25 | 技術系情報
 軽自動車市場といえばダイハツとスズキの2社のシェアが圧倒的で、ホンダは軽を作り続けていましたが、本気で商品開発していないのではと個人的にも感じて来ました。もっと私見の思いを記せば、ホンダ社内の一流デザイナーは普通車に専念し、二流三流処が軽のデザインにタッチしていたのではないのかなんて勝手な想像をしていたものです。

 ところが、今年4~9月の車名別ランキングでホンダが首位を奪取したというのです。これは、1年程前に発売され、急速に町で見掛けるようになったNボックスや、先頃発売のNワンも中々好評をもって迎えられている様子が伺えることからも頷けることです。(但し、個人的にはNボックスのフロントグリル廻りのデザインはアクが強すぎて好きになれませんが・・・)

 しかし、長引く景気低迷と右肩下がりの時代の中、軽自動車の販売シェアばかりが上がっているのは確かなことでしょう。確かに税制面で優遇される軽自は維持費の面で大変有利なことは確かでしょう。しかし、省エネルギー(=CO2)で、軽が優れているかというと、必ずしもそうでないでしょう。(特にターボ付き軽)1,000とか1,200ccクラスの普通車の方が実質的な燃費は良い様に感じています。

 話しは発展しますが、売れ行き好調な軽自ですが、なんでこんなに車両価格が高いのかと驚きます。数年前にスズキのターボ付き軽を購入した時も160万円を越えていましたし、1BOXタイプでフル装備だと200万円を越えるクルマも多い様です。しかも、メーカー希望価格からの値引きも5、6万円程度と僅かなものなのが実態です。

 この理由ですが、すべてとはいえませんが大きな理由の一つとなることを記してみます。軽自は車両の大きさに寸法的な制限を受けた中で成立するクルマです。そんな中で、衝突安全性能(パッシブセーフティ)は普通車と同等なものが求められます。となると、限られた大きさの中で車体の潰れ剛性を上げざるを得ないのです。そして、潰れ剛性を上げるために、鋼板の板厚や断面積を無闇に拡大することは車両重量増からドライバビリティと燃費の悪化を招きますから、勢い普通車より多くの高度な高張力鋼板の採用部位が増加せざるを得なくなるという訳です。

 なお、このことは類似の問題として普通車でもファミリーカークラスまでが、やたら3ナンバーとなる(主に車体幅が広がる)理由とも関連しています。

※yahoo記事:
ホンダ躍進“軽3強時代” ライバルを驚かせた「Nシリーズ」の完成度
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121125-00000516-san-bus_all



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