ビックモーター保険修理費水増し問題から改めて問うアジャスターの価値
これは過日(8/29)付けで記した内容を改めて強調する意味で再度追記するものだ。
前回、「この自動車保険の請求疑義を巡る事件だが、元損保調査員として思うに、損保調査員(アジャスター)とは損害額の妥当性を適正化するのが業務ではないのか。今回の事態は内部通報により発覚したとあるが、であるなら、これら関わる損保の損保調査員は正に節穴であり、なんら存在価値がなかったことを示すことではないだろうか。」と記した。
言葉が過ぎる点は重々承知の上だが、そもそも損保調査員(アジャスター)の価値ってのは年々低下して来たと感じている。今のアジャスター制度は将来的に廃止されるハズで、それは相対的に価値が生まれないからだと私見として断言しているのだが、それを聞く私の付き合う自整BP業から云わせれば、アジャスターがいなくなると困るなという言葉がある。これは何を意味するのだろうか?
私の想像だが、修理費の中身について、真実は知りも感心もないが、一定理論としては知り、修理工場の思いを必ずしも100%ではないにしても、一定は保険会社に伝えてくれるのがアジャスターの存在価値だと自整BP業は思っているのが本音ではないだろうか。だとすると私に云わせれば、アジャスターというのは、自整BP業の意見を代弁するメッセンジャーボーイに過ぎないだろう。
私の付き合うある意味修理費にマジメに取り組んでいる自整BP業では、現在の修理費が低水準で推移し、その給与実態が低レベルに終始して来たのは損保が原因だという。この意見には、全面的に範囲は持たず一部同意するところもあるが、明らかに異なる内容もあると意識している。
このことは、現在でも大まかな話しだが、損保調査員(アジャスター)が立会なり画像査定を依頼した場合、工場側で見積を作れない(もしくは作る知力がないか損保の見積の方が特だ)ところが半数近くある現実を知れば判るだろう。
世にさまざまな業種があるが、施工者が自ら見積書なり請求書を出さない業種は滅多にあるものではない。それが半数近くも自整BP業には相変わらず存在し続けているのだ。こういうと申し訳ないかもしれなが、余りに低レベルの業種が自整BP業ではないだろうか。
こうして、自ら見積作成しない自整BP業は、損保調査員(アジャスター)が作成した見積を深く洞察する力量もないまま、目に付く主立った板金料だとか塗装料といった比較的大きな項目の値上げを要求して済まし満足しているのだ。
元損保調査員(アジャスター)として断言できるのは、予め隙のないしっかりした見積を作っている工場と、見積作成を損保にまかせる工場を比べた場合、どちらが手強いかは明白だ。理論的には、どちらの場合であっても、最終的には同一金額に収束させるのが、ある意味損保調査員に求められる損害保険の公平性から見た使命なのだが・・・。工場で見積を作っている場合と、損保が見積作成する場合で、どちらが最終的に見積額が高くなるか言うまでもないことが事実なのだ。
つまり、もう少し噛み砕いて記すと、損保アジャスターが見積作成する場合、その工場の特性を知る者は、予め値上げを予想させる項目はあえて低く計上し、工場の値上げ要求に応じるということがある。一方、隙のない工場見積を作る工場見積を提示された、今での多くの損保アジャスターは、指数なり、ある程度の基準があるものしか指摘できないと云うみみっちい思考しかできないのだ。だから、例えフレーム修正に大幅な過剰があると感じても、一言もそれに言及しないのが実態ではないだろうか。
私の現職時代の話しだが、工場見積をチラリと見て、そもそも指数項目の工賃計上など見ながすだけだ。ただし、付随作業として指数に除く作業については、その妥当性とかはシビアに見たものだ。そして、大鉈を振るうのは、指数とか工数とか基準がなく、あくまで主観として工賃を計上してある項目を見て意見を戦わせてきた。そもそもこういう主観的な工賃は、云うのも勝手だが、異論を云うのも勝手であり、あくまで主観論と実務経験上の相場観により決まるのだが、今の子供(損保や工場)には、そのことが判っちゃいない様に思える。
最後に、強調しておきたいのが、工場側である意味損保と云うより私を信頼してくれており、私が見積作ると、一切難癖を行うことのない工場の場合では、ある意味見積作成者としては、いささかも脱漏のない様に、その妥当性を真剣に考えたものだった。
#損保調査員(アジャスターの価値) #アジャスター制度は何れ廃止される
これは過日(8/29)付けで記した内容を改めて強調する意味で再度追記するものだ。
前回、「この自動車保険の請求疑義を巡る事件だが、元損保調査員として思うに、損保調査員(アジャスター)とは損害額の妥当性を適正化するのが業務ではないのか。今回の事態は内部通報により発覚したとあるが、であるなら、これら関わる損保の損保調査員は正に節穴であり、なんら存在価値がなかったことを示すことではないだろうか。」と記した。
言葉が過ぎる点は重々承知の上だが、そもそも損保調査員(アジャスター)の価値ってのは年々低下して来たと感じている。今のアジャスター制度は将来的に廃止されるハズで、それは相対的に価値が生まれないからだと私見として断言しているのだが、それを聞く私の付き合う自整BP業から云わせれば、アジャスターがいなくなると困るなという言葉がある。これは何を意味するのだろうか?
私の想像だが、修理費の中身について、真実は知りも感心もないが、一定理論としては知り、修理工場の思いを必ずしも100%ではないにしても、一定は保険会社に伝えてくれるのがアジャスターの存在価値だと自整BP業は思っているのが本音ではないだろうか。だとすると私に云わせれば、アジャスターというのは、自整BP業の意見を代弁するメッセンジャーボーイに過ぎないだろう。
私の付き合うある意味修理費にマジメに取り組んでいる自整BP業では、現在の修理費が低水準で推移し、その給与実態が低レベルに終始して来たのは損保が原因だという。この意見には、全面的に範囲は持たず一部同意するところもあるが、明らかに異なる内容もあると意識している。
このことは、現在でも大まかな話しだが、損保調査員(アジャスター)が立会なり画像査定を依頼した場合、工場側で見積を作れない(もしくは作る知力がないか損保の見積の方が特だ)ところが半数近くある現実を知れば判るだろう。
世にさまざまな業種があるが、施工者が自ら見積書なり請求書を出さない業種は滅多にあるものではない。それが半数近くも自整BP業には相変わらず存在し続けているのだ。こういうと申し訳ないかもしれなが、余りに低レベルの業種が自整BP業ではないだろうか。
こうして、自ら見積作成しない自整BP業は、損保調査員(アジャスター)が作成した見積を深く洞察する力量もないまま、目に付く主立った板金料だとか塗装料といった比較的大きな項目の値上げを要求して済まし満足しているのだ。
元損保調査員(アジャスター)として断言できるのは、予め隙のないしっかりした見積を作っている工場と、見積作成を損保にまかせる工場を比べた場合、どちらが手強いかは明白だ。理論的には、どちらの場合であっても、最終的には同一金額に収束させるのが、ある意味損保調査員に求められる損害保険の公平性から見た使命なのだが・・・。工場で見積を作っている場合と、損保が見積作成する場合で、どちらが最終的に見積額が高くなるか言うまでもないことが事実なのだ。
つまり、もう少し噛み砕いて記すと、損保アジャスターが見積作成する場合、その工場の特性を知る者は、予め値上げを予想させる項目はあえて低く計上し、工場の値上げ要求に応じるということがある。一方、隙のない工場見積を作る工場見積を提示された、今での多くの損保アジャスターは、指数なり、ある程度の基準があるものしか指摘できないと云うみみっちい思考しかできないのだ。だから、例えフレーム修正に大幅な過剰があると感じても、一言もそれに言及しないのが実態ではないだろうか。
私の現職時代の話しだが、工場見積をチラリと見て、そもそも指数項目の工賃計上など見ながすだけだ。ただし、付随作業として指数に除く作業については、その妥当性とかはシビアに見たものだ。そして、大鉈を振るうのは、指数とか工数とか基準がなく、あくまで主観として工賃を計上してある項目を見て意見を戦わせてきた。そもそもこういう主観的な工賃は、云うのも勝手だが、異論を云うのも勝手であり、あくまで主観論と実務経験上の相場観により決まるのだが、今の子供(損保や工場)には、そのことが判っちゃいない様に思える。
最後に、強調しておきたいのが、工場側である意味損保と云うより私を信頼してくれており、私が見積作ると、一切難癖を行うことのない工場の場合では、ある意味見積作成者としては、いささかも脱漏のない様に、その妥当性を真剣に考えたものだった。
#損保調査員(アジャスターの価値) #アジャスター制度は何れ廃止される
そう考えると、該当会社の保険見積もりの担当も当然元損保アジャスターな訳で、しかも社内でも発言力、政治力があるアジャスターをヘッドハンティングしてきたと仮定すると、なかなか声の大きい大先輩の元アジャスターの方に、若い各社のアジャスターが意見を言えるかという問題が根底ににはあったかもしれません。
また、記事にもあるように、「自賠責保険を止める」というような脅しのような交渉は日常的に行われていたでしょうし、現在も行われているでしょう。
営業担当者も、損害保険会社のサービスセンターも「とにかく揉めない」ようにとの上層部の指示の下、腫れ物に触るような対応。
間違ってると分かっていても、飲まざるをえない修理見積もり、担当のアジャスターの中には正義感との葛藤に苦しんだ人間も全国的にかなりの数がいらっしゃると思いますが、被害者が声を上げづらい構造故に難しい問題です。
保険会社の資本が入っていたり、優良な天下り先になっていたり、上層部が株式を保有していたりなど、蜜月の関係になっていることも十分考えられるので、問題改善には相当大きく世論が動かなければならないでしょうし、そういった動きには素早く圧力がかかると予想出来るので、究極的には、自動運転からの事故減、保険の業務のAI化、事故見積りのAI化など、利害や政治から完全に脱却する未来が近く訪れるので、その時に平家物語の一節を感じることが出来るかと思います。