私の思いと技術的覚え書き

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香川照之問題のこと

2022-09-06 | コラム
香川照之問題のこと
 タレントに感心が薄く正直なところ「香川照之」など名前も知らぬが、3年前ほどのハレンチ暴行事件で問題視され、CM降板などがなされているという。過去に類似の事象で島田紳助とか云うアホのことがあったが似ている事案だろう。つまり奢り高ぶった故に招いた事象で、平家物語の冒頭を思わせてくれて面白い。

『平家物語』冒頭部分

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。

口語訳

祇園精舎の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。
沙羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。
勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。

 また、ホンダ技研創業者の本田宗一郎氏の盟友で副社長という肩書きながら、実質の社長業を勤めた藤沢武雄氏は、そのホンダへの修行中、絶えず「万物流転」という理念を繰り返し説きつつ、あらゆる組織の仕組みでそれに備えたという。しかし、その藤沢武雄氏の理念も、今のホンダでは忘れ去られ、諸行無常の響きと盛者必衰の理を表すのが現実の姿なのだ。


#平家物語の世界


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