私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

レストアして乗りたいクルマ(その1・前提編)

2009-03-10 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 今回からしばらく、私が愛着を感じるクルマで、もし機会と金はあったらレストアして乗って見たいクルマのことを記して見たいと思います。

 ところで、レストアしたいクルマを物色する場合ですが、愛着を感じ直して乗って見たいという思いは当然として、対象となるブツ(クルマ)を見る目が必用だと思います。まあ、金と時間に糸目を付けないのであれば、例えどんなに程度が悪くとも、クルマ全体をそっくり作り直すつもりで、掛かれば良いのでしょう。しかし、なるべく程度が良く、過大に金と時間を要さないで、まあまあ納得できるレベルにレストアできることが理想なのだと思います。そんなことを云うのなら、程度の良い中古車を買えばという意見があるのでしょうが、現在のクルマにない魅力を感じレストアしようとするのですから、まあ製造後30年程度以上を経たクルマを前提として記してみます。

 さて、レストアの対象車があったとして、何処を見るかですが、外観の塗装の状態は、全塗装するのは最低レベル当たり前ですから、どんなに塗装面に欠点が目立っても問題とはなりません。但し、塗装面の欠点が下地となる鋼板面の腐蝕から生じている場合は、ちょっと注意が必要でしょう。

 クルマのボデーの腐蝕は、水捌けの関係もあり、ボデー下部に生じ易いのが一般的です。ドアであれば、その下部が腐蝕し易いですし、ボデー本体であれば、サイドシル部だとか、フロアパネルが要注意となります。まあ、30年前のクルマですから、現在と違いカチオン電着塗装がされていませんので、多かれ少なかれ腐蝕は生じていて当たり前なのですが、その酷さは、修復の際の金と時間に直結します。

 一方、メカニカル部分としてエンジンだとかトランスミッションのことを気掛かりに思う方も多いのではないかと思います。しかし、私の考えですが、メカニカル部分は何れにしてもオーバーホールするのが前提ですし、個別パーツについては、リプロパーツ(類似再生産部品)への取替や、内燃機屋さんでの機械加工次第で何とかなると思っているのです。

 それと、レストアの対象になるクルマは、なるべく簡素な構造の小さなクルマの方が、金も時間も圧倒的に低くなるということがあります。仮に、トヨタS800と2000GTで、似た様なボデー腐蝕とメカニカル関係の損耗をしている場合、2000GTの方をレストアする方が圧倒的に金と時間を要するはずです。


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