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【書評】実子誘拐ビジネスの闇(弁護士たる被害者保護の矜持を失った金が総てのハイエナ弁護士達の正体)

2021-07-10 | 論評、書評、映画評など
【書評】実子誘拐ビジネスの闇(弁護士たる被害者保護の矜持を失った金が総てのハイエナ弁護士達の正体)
 実子誘拐とはなんぞやという感心が本書を読む端緒となった。
 要は、夫婦不仲で別れたい場合に、先に子供を押さえた者が、既得権者となるという2005年12月6日の最高裁判決が端緒となったということだ。この判決は母親の監護下にある子供を、別居中の父親が連れ去った行為は略奪行為に該当し違法性があるとし、父親に未成年者略奪誘拐罪を適用したとされる。つまり、先に子供を押さえ管理課においた者が既得権者で、後から連れ戻そうとする者は略奪だと判断したと云うのだ。呆れた不条理な最高裁判決だろう。
 ところが、この判決は、とんでもない実子誘拐を助長し、ハイエナのごとく、そこから利益を貪るビジネスを派生することになったという。つまり、先に子供を連れ去った親が、子供を連れ戻そうとした親を警察に通報すると、誘拐罪で連れ去った親を逮捕すると云う。
 また誘拐ビジネスと表された実態としては、公益社団法法人「家庭問題情報センター」(略称:FPIC)という団体がある。この団体は元家庭裁判所の調査官が天下りして運営する監視付き面会交流サービスを提供するものらしい。この刑務所や拘置所での面会と類似のごとき数時間の面会で、15千円~25千円の料金を取られるという。
 そして、もう一つのビジネス運営者が人権派弁護士と称す、ハイエナ弁護士共だ。これらは、別居したい夫婦の一方から相談を受けると、子供を先行しての保護下に置くことをそそのかし、子供を連れ戻したいもう一方の親のDVなどを捏造し、擁護費の請求訴訟を促す。そして、勝ち取った擁護費から、30%とかの成功報酬という腐肉を貪り続けるのだ。
 予て、現在の司法制度はあらゆる局面で狂って来ているとは感じていたが、ここまで酷い現状にあることを知り驚きを禁じ得ない。



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