私の思いと技術的覚え書き

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これもウインテル独占の弊害

2022-07-03 | コラム
これもウインテル独占の弊害
 ウインテルというワードは最近はあまり聞かれなくなくなったが、Windows(マイクロソフト)とインテルの市場独占を皮肉った言葉だろう。企業でも、国家行政組織でも同様だが、市場占有が極端に強まったり、デモクラシー体制が劣化し不透明化すると、何をやるにも唯我独尊(ゆいがどくそん)で本来の受益者の利益より、施工者の利を強くしてしまうのは、世の真理だろうと思う。だから独占禁止法とか、情報の公開制度が取り入れられたりしているのだが、まだまだ充分ではないと感じられるところだ。

 さて、マイクロソフトWindowsにバンドルされているディフェンダーというウイルスチェックソフトがあるが、このプログラム設計が悪く、インテル製CPUでムダにCPUリソースを消費することでパフォーマンスが5%程ほど低下していることがユーティリティソフトウェアの設計者から公表されたという報があった。

 私はCPUの専門家ではないが、意味するところは、デフェンダーのプログラムアルゴリズムが、インテル製CPUのハードウェアアルゴリズムに対して、不適切な設計になっていることで、同現象はAMD製CPUだと生じないという。

 このことを聞くと、原因はインテルが悪いと云うことを思いがちだが、プログラム側のアルゴリズムに最適化への追求が甘いという見方もできる。

 この問題とは若干ズレるが昨今はAIというワードが流行だが、そのAIのアルゴリズムの明細が公表される場合は案外少ない。自動車の各種制御にもAIとは呼ばなくても、各種の異常検知システム、いわゆるDTC(ダイアグノスティックトラブルコード)として、異状ランプを点灯させる要因を読み取るスキャナーという機器が整備には欠かせないものとなっている。しかし、ある程度の要因は表示されるものの、アルゴリズムの詳細が必ずしも公開されている訳ではなく、優れた整備担当者はその未知のアルゴリズムを想定しながらトラブルを解決できる者に限られる様に感じる。

Microsoft DefenderがIntel製CPUのパフォーマンスを低下させていたことが判明
2022年06月30日 10時47分
https://gigazine.net/news/20220630-microsoft-defender-intel-cpu/

#Windowsフェフェンダーでパフォーマンス劣化 #独占とか情報の秘匿は、さまざまな非効率とか弊害を生む要因となり得る


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