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産廃費用不認のおたずね文書を損保協会宛に提示

2022-04-19 | 問題提起
産廃費用不認のおたずね文書を損保協会宛に提示
 昨日(4/18)、損害保険協会宛に、自動車整備業やBP業に対し損保はいわゆる産業廃棄物処理費を認めないのは異常ではないかと「おたずね」する文書を発送した。この意見の全文は、別添の通り(3枚+同意書例2枚)だが、その要旨は以下の通りだ。

 本件について、提出者(私)が満足するような回答は、必ずしも得られないかもしれない。
 なお、本日夕刻、予て触れ合うBP業の方より、本件の内容を見たとのことで連絡を戴く。私らBP業の思いを、よく書き表してくれたと伝えてくれる。
 しかし、私は次に様にさらに強調した。「例え今回の回答が満足できるものでなかったとしても、自整業およびBP業各社は、本おたずねの要旨は十分理解し、信念を持って損保各社と打ち合わせて欲しい」と。
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「産業廃棄物廃棄費用についてのおたずね」要旨
・自動車整備もしくは板金塗装業(以下自整BP業)にとって、事故車の復元修理に際し、その処理費用として悩みは深い。

・自整BP業が保険の扱いにおいて保険会社に請求しようとすると、ほぼすべての保険会社担当者は異口同音に支払できないと拒絶。

・損保個社は、異口同音にレバーレートもしくは対応単価に含まれていると説明するのです。また、さらに深く聞くと、レバーレート算出の基本要素となる工場費(運営稼働費)に含まれていると云う。

・損保担当者は、本社はそういう解釈であって、保険会社担当者としては訴える自整BP業の思いは理解するところだが、本社が否定するものを認める訳に行かないという素振りが伺える。

・レバーレートは個別工場が自社の原価に基づいて適正妥当に請求すべきことが、国交省(運輸省局長通・H5/7/19)にて示されています。
・レバーレートの計算は、およそ半世紀も以前、おそらく当時の自整BP業の実態を眺め、工場の原価要素となる工場費について、当時は産廃物という概念が未だなく、スクラップ費という費目で含んでいたのだと推察される。

・往時でも有価物は価値を有しており、有価と無価とを合算したスクラップ費としての請求は安価に済んでいたということが想像される。

・現代車は、樹脂部品の多用が桁違いに進められて来ています。また、その事故復元過程において発生する、これら産廃物となる量はこれも桁違いに増大している。そして、先に述べた法的な環境規制などを背景に、産廃物引き取り処理費の高騰がある。

1)処理費がレバーレート(対応単価)もしくは工場費に含くむという社会的合理性はない。

2)レバーレートの計算は、法的に算出公式が決められているものではなく、該当工場の経営理念とか社会常識において正当と信じるものを採用すれば良い。ただし、争いとなった場合、客観的な合理性としてその妥当性が問われることを十分に知悉している前提である。

3)産廃処理費をレバーレートに含めた場合、修理の内容によりお客様視点で不合理が生じる可能性がある。これは、ある修理において、交換部品がない場合と多くの交換部品が生じる場合を想定してもらえれば理解できる。つまり、まったく交換部品がない場合は、割高なレバーレートをお客様は受け入れなければならない。また、多くの交換部品がある場合においては、およそ間尺に合わない処理費を自整BP業は受け入れなければならなくなる。

4)以上の要素を前提にすれば、産廃処理費は、その見積の段階で樹脂の交換部品の数量、容積、重量などから、相当程度な確度を持って見積ることができる余地があることから、対象となる個別復元事故車毎に計上することの合理性はあると結論できよう。

・本問題の多数の保険会社の異口同音の対応について、談合しているとまでは思えないが、ある意味「H6/10/24・付けの公正取引委員会の「社団法人日本損害保険協会に対する警告について」で指摘された内容と類似する”思考の談合”と呼べる状態にあるのではないかと感じている。

・保険会社担当者は、産廃物の金額は認めると云います。これは、おそらくその他費目を増やすなりして調整するのでしょう。ただし、その費目(産廃処理費)は本社が否定するので認められないと云うのだ。

・ある自整BP業が、別添の「産業廃棄物ご負担のお願い(件費用同意書)」をお客様より受領し、お客様より費用を受け取った場合において、ある保険会社はお客様に費用が支払われた。

・ある自整BP業が、お客様に産廃物の説明などを行っていたところ、お客様にある保険会社は支払わないでくれと介入する事案がありった。これは見解の差異だとは云え、あまりに自整BP業に対する権利の侵害ではないだろうか。

・保険会社は、電柱、標識柱、ブロック塀、建屋や建築物などのいわゆる物件損害について、産廃処理費を否定していません。自整BP業だけに、産廃費を否定し続けていることは、およそ異常とさえ感じられる。

・自整BP業における産業廃棄物処理費用が損保で認められないとする不合理のことを訴えた。損保協会の妥当と判断されますご見解をおたずねする。







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#産業廃棄物処理費 #損保不認は異常 #損保協会宛におたずね


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